MY生命保険で、生命保険金の支払漏れ・拒否が多発し金融監督庁が業務改善命令を出したのは記憶に新しいところです。
最近、損保各社の自主的な調査で、各社数万件単位の支払い漏れがあることが、連日発表されています。内容としては、特約の部分を払い忘れた『システムチェックのミス』がほとんどで、1件あたり1~2万円がほとんどとのことです。
こうしたことがあると、最近の「通販保険」の弱点がはっきりします。
それは・・・・、
保険金は、原則として請求がないと支払われない!
というあたりまえのことです。
先の損保会社の『システムチェックのミス』も、契約者が『あれっ?足りない!』と言って判明したわけでなく、保険会社の自主調査で判明しました。
契約者あるいは代理店が契約内容を把握した上で、保険金請求をしていれば、『あれっ?足りない!』となるはずが・・・、です。
無論、保険金請求をすることなどめったにないほとんどの契約者は、契約内容を把握したり、保険金がもれなく支払われたかをチェックすることは、まず不可能でしょう。
このあたりに、代理店の役割があります。
一方、通販の保険には原則として、担当者がいません。
生命保険には、『死亡しなくとも死亡したと同じ保険金が出る!』場合があります。
『高度障害保険金』というものです。
では、どういう場合が高度障害なのか?一般の契約者が理解しているとは思えません。
考えてみてください。
自分が高度障害になっているのに保険金請求ができることを知らず、入院給付金のみを受け取って、
長い間の闘病で保険料が支払えなくなって保険契約失効・・・
その後に死亡・・・。
なんてことになっている保険金は、
請求されなければ、支払われません。
そして、仮に本人が『高度障害保険金』について知っていたとしても、請求できる状態にあるとは限りません。なぜなら、高度障害ですから・・・。
さらに、保険金請求には時効があります・・・。