さて、今週は毒とパワーと技巧のすべてが溢れるフランスのピアノを。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8f/5f57c5e754e52fbfca64072252ad815d.jpg)
Fluide
。Bapetiste Trotignon (バプティステ・トロティニョン)という舌を噛みそうになる名前のピアニストの作品です。この作品の後にも名盤をどんどん出しており、私も年初に1枚紹介しました。
全体的にパワーがみなぎるアルバムと言えましょう。
楽しく一気に聞くことのできる作品で、ある意味ロックやポップのアルバムを聴く感覚で聴いてみるのもいいと思います。
そして、ピアニストの自己主張が強い。
同じヨーロッパでも、北欧や東欧、スイスなどのピアノではこういうのにはまずお目にかからないですな。
フランスの流の毒。そして自信。
1曲目の"This is New"から、早いテンポで技が炸裂。軽快な感じではなく、重厚感を感じるのはリズムを支えるベースとドラムがしっかりしているから。主題は分かりやすいメロディですが、ちょっとだけ暗い部分を感じるのが毒気につながっており、フランスジャズっぽい色が出ています。このスピードと重厚感は、3曲目の"Uit Blues"でも炸裂します。
2曲目の"Not for Debby"は自分が叙情系エバンス派のピアノを弾く気はないです、という宣言。複雑でモンク的とも言えるような不思議なワルツ。
このアルバムをたまたま買ったときは、ラッキーだと思いましたね。
ジャズのアルバムというのは結構当たり外れがあると思いますが、これは明らかに強力なピアニストを発掘したという確信を伴う1枚でした。
フランス、奥の深い芸術大国ですな。相当個人主義的なのはこの1枚を聴いても分かります。。。
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冷たい風のような火を燃やすものたち
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フランスの流の毒。そして自信。
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2曲目の"Not for Debby"は自分が叙情系エバンス派のピアノを弾く気はないです、という宣言。複雑でモンク的とも言えるような不思議なワルツ。
このアルバムをたまたま買ったときは、ラッキーだと思いましたね。
ジャズのアルバムというのは結構当たり外れがあると思いますが、これは明らかに強力なピアニストを発掘したという確信を伴う1枚でした。
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