一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

積むる花音。。

2010-02-11 00:37:37 | 美術展感想
速水御舟。

昨年の秋^^;ほんの?偶然から作品展にいって参りました。
めったに東京には寄らないのですが、観ておきたい作品展があったので、帰省する道すがら、行きと帰りにと思ってたのですが。。。

やりました^^すかたん~
ま~よくやるのですが、すっかり日程を間違えて、帰りの予定がぱーになりまして、なぜか家族の強い勧めにより、速水御舟さんの作品展に行くことになったのです(汗)


美しかったです。
ことに晩年の静寂をともなうような墨の濃淡の作品には、見入ってしまいました。
中でも宵に散る桜の花には、音を感じるようでありました。

速水御舟 あけぼの・春の宵 のうち 春の宵 より

空より雪は舞い降りてその姿を地に落とし、そのとき静寂とともに積むる雪の音を聴ききますが。
宵のころ、僅かな月明かりに浮かぶ花もまた、静かに舞い散って積もってゆく。
そして音がしているのだ。。
そのとき桜を運ぶ風のにおいと、その音を聴いたように想いました。
絵のまえで。。。


ものつくりのとき。
なにかイメージが降ってくる。
それは雪が降ってくる様子に似ています。
ですが、もっともっと静かで、スローモーションで落ちてくる感じです。


こういったとき、以前。精神を研ぎ澄ます。と
表現してしまったのですが、羽根のように落ちる雪の音を聴こうとする。
静寂の向こうに耳を澄ます。
という方が近いのかもしれない。。と想いました。

いつでも受けとめることができればよいのですがね。。。^^


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nori)
2010-02-11 07:31:38
降り積もる雪、落ちる花びらの音。
何かを作り出すときというのはそういうものなのかもしれませんね・・
時を超え人に感動を与えるものは素晴らしい。
Unknown (一陽)
2010-02-11 19:32:55
noriさん

いつもありがとうございます^^
常にとなりにいてくれる自然の美しさは、ほんとに時を超え、こころをわしづかみにされてしまいます。
いつもこころを奪われっぱなしです~
Unknown (Unknown)
2010-02-12 16:51:10
美しいというだけでは足りないなにか。一陽さんの記事に厳かさを感じたというかんじでしょうか?でもやっぱり、美しいの一言が一番私の気持ちにちかいかな~。美しい。それが一陽さんの心のように思いました。
Unknown (オオニシ)
2010-02-12 16:52:15
上の記事は私でした~。
Unknown (オオニシ)
2010-02-12 16:53:25
記事ではなくコメントでした~(泣)
Unknown (一陽)
2010-02-13 00:04:32
オオニシさん

いやあ~^^そんなめっそうもないです~
ありがとうございます~(=´▽`)ゞボリボリ

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