一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

化粧品づくりなんて

2007-02-04 11:22:00 | うんちく
まるで関係無いようでいて、実は深く関係しているのだということを、作るハメになり、知ることとなりました。

しばらく山歩きを好んでしていたり、お腹の調子を悪くすることもあったりか、一時肌がボロボロになり、日焼け止めにかぶれ。そのうち、何にも痛むようになり、苦しみました。

でも、おかげで出来うるかぎり自然派化粧品を自作してみることになり、面白いことに気付いたし、色んな材料の質や手作りの限界、精度、優秀さ。知ることが出来ました。

作ってみたもの。
化粧水多種。フェイス・ボディークリーム。石鹸。シャンプー・リンス。パック。入浴剤。ボディーパウダー。メイク落とし。日焼け止め。ファンデーション。リップクリーム。口紅。チーク。アイシャドー。制汗スプレーなどなど。

利点。成分が把握できるので、自分が何に反応しているかを知ることが出来る。
弱点。品質が保てない。精度を求めるのは皆無。手に入る材料も不安定。


驚くほど、私が普段仕事で手にしてきた材料ばかりでした。

簡単なところで、ハーブの化粧水などは、そままですが草木染めの染液ですし、制汗剤のミョウバンは染めの媒染、布・木などの滲み止め液ドーサに使います。

コラーゲンは接着剤に使う膠ですし、クリーム類を固めるのに使う蜜蝋は仕上げのワックスになります。

カオリンは入浴剤や石鹸シャンプーに入れたり、スキンパウダー・パック、良質なものはファンデーションにも使われているようです。
カオリンは天然陶土。画材では、白土となって下地などにつかわれます。

アイシャドーに使うアースピグメントも、天然顔料となるものがほとんどです。マイカは雲母といって、キラとして刷毛で引いたり、粒子の荒いものは地塗りなどに使います。

肌に使うということで、かなりグレードが違うものの、普段身の回りに溢れている材料ばかりなのです。
いつか彩色などに、生かせる時がやってくるでしょうか?


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