ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

ブラアンのお母さんたちの指圧研修

2012年12月02日 | 先住民ブラアンの子どもたち
あや@ジェンサン

アイキャンが活動を行っている先住民ブラアンの村では、住民の多くが農業で生計を立てています。毎日、日の出とともにバナナなどのプランテーション農園へ行き、炎天下の中農作業をします。過度の疲労から体調不良に陥る住民も多くいます。

しかし、村の診療所に行くには山道を歩いて3時間かかります。乗合のバイクで診療所に行った場合は、バイク代だけで家族の1日の食事代を超えてしまいます。診察費や薬代もかかります。また、診療所に行くには仕事を休まなければならず、収入も減ってしまいます。そのため、体調が悪くても対処せず、病状が悪化してしまうことも多くあります。


そこで、ブラアンの村で指圧の研修を行いました。指圧は古くから世界各地で病気の予防や治療方法として活用されてきました。




講師はアイキャンのスタッフであり、看護師・鍼灸師でもあるナプサが勤めました。

ナプサ:「指圧を行う上で最も重要なことは症状に合わせて的確な場所を指圧することです。頭痛の時はこめかみを人差し指で押してください。ここはタイヤンと呼ばれる場所です。次に手首から指三本分下の部分を親指で押してみてください。ここは息苦しさを解消して、リラックス効果があります。」


ナプサの説明の後は、参加者同士2人一組になって指圧の練習をします。「頭痛の時はここを押すのね。」「体がだるい時は、ここを押したらいいのね」と和やかな雰囲気の中、相手の体を指圧していきます。参加者みな、手軽に健康になれる方法を身につけようと、一生懸命です。

体調が悪いなか研修に参加した住民がおり、彼女の症状を聞きながら指圧を施す場面もありました。ナプサの指圧を受けた参加者は「指圧を受けた後は、びっくりするくらい体が楽になったの」と、早速指圧の効果を体感したようです。

研修を受けた参加者は「家に帰ったら、畑で働く夫に指圧をしてみるわ」、「今まで体調が悪い時、どうしたらいいか分からなくて、診療所にも行けずに困っていたけど、指圧で症状を緩和することができるのね」と早速指圧を生活に取り入れようと意欲的です。

お金がかからず、いつでもどこでもできる指圧で、人々の生活の痛みが和らぐことを願っています。

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