ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

それぞれの想いが詰まった学校

2013年06月14日 | 先住民ブラアンの子どもたち
ひろ@ジェンサン

ミンダナオ島南部のジェネラルサントス市サンホセ村は、人口約8,800人で、先住民ブラアンやティボリの人々が多く住む地域です。現在、サンホセ村にあるビアオ小学校において、新しい校舎の建設が始まろうとしています。

同村の子ども達は、片道2時間以上かけて通学する子ども達も多く、また学校に着いても校舎や教材不足などにより、通学を断念する子ども達も少なくありません。
ビアオ小学校では現在、幼稚園から5年生(今年の6月にビアオ小学校に初めての6年生が誕生します)の生徒294名が学んでいますが、急激な児童数の増加に対して、校舎や教室備品が不足している状態です。



以前は、こちらの竹でできた小屋で3年生が勉強していました。ご覧の通り、隙間が空いているため、雨が降ってきた際には、雨水が教室内に入り込み、授業の妨げになります。また、30人以上の子どもが勉強するには、この小屋では小さすぎました。



こちらが、新しい校舎の建設予定地です。アイキャンの学校建設担当のスタッフとエンジニア、建設業者の親方との間で、建築の準備を行います。



左からアイキャンスタッフのケス(学校建設担当)、アイキャンの新しいスタッフのイスマエル(エンジニア)、そして現場の親方です。メジャーを使って、空き地の広さを測ります。


こちらはアイキャンが以前建設した校舎です。


教室の窓です。前回の校舎建設では、先生たちの希望もあり、木製の窓のサッシにしました。今回の校舎建設でも、それを踏襲します。


左はビアオ小学校の校長です。ケスと校舎建設に関して打ち合わせをしています。ケスは、前回建設した校舎と今回建設する校舎の違う点をいくつか説明し、お互いが思い描く校舎のイメージを共有しています。



この地に建設されるのは、「学校の校舎」という無機質なコンクリートの建物ではありません。校舎が建設される前には、学校の校長や先生、そして建設業者やアイキャンスタッフによる綿密な話し合いがあります。子ども達にとって、安心して勉強できる場所を提供できるように共に活動しています。また、アイキャンが活動できるのも、日本で私たちの活動を支えて下さっているパートナーさんのおかげです。

この地に建設されるのは、たくさんの人の思いが詰まった学校の校舎です。

さぁ、いよいよ学校の校舎建設の開始です。
今後もこの場を借りて、建設過程をレポートさせて頂きます。

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http://www.ican.or.jp/

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