ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

ICAN子ども議会2008が無事終了 -届け!ちいさなこえ。 ぼくたちわたしたちの理想の世界へ。

2008年11月01日 | 子どもの参加
ゆきよ@まにら。

この月曜日10月27日からはじまった子ども議会が予定通りに29日、無事終了しました。テーマは、"Mga Munting Boses...Tungo sa Pangarap na Mundo" 「届け!ちいさなこえ。ぼくたちわたしたちの理想の世界へ」。マニラだけでなくブラカン、リサール、ミンダナオはジェネラルサントス、ピキットなどからも集まった30人の子どもたちが、自分を語り、コミュニティを語り、理想の世界を語りました。たった3日間だけだったのに、まるで昔からの友達だったかのように子どもたちは交流を深め、互いからパワーを得、励ましを得て、名残惜しそうに帰途へつきました。

「どうやって協力するか、団結するか教えてもらえてありがとう。たくさんの友達ができたことも感謝します。楽しかった。僕。」(ジェンサンのICAN奨学生。洗車で生計を助けている子ども)

「みんな僕たちを受け入れてくれてありがとう。またこんなアクティビティがあったらいいな。」(元路上にいた子ども。ブストスのICAN奨学生。)

子どもたちは最終日、「子ども宣言」を作成し、歌も2曲作詞作曲し、2つの絵も完成させました。これらも少しずつ報告していきたいと思います。今回の議会で、私たちは、ひとりひとりの子どもたちが本当に重い荷物を抱えていること、そして彼・彼女らは、その重みにも拘わらず強く生きようとしていること、そのために横のつながりが必要だということ、そして重い経験を抱えているからこそ、社会に向けて提言することができることを学びました。子どもたちの辛い体験に、ともに涙し、そして彼・彼女らの力のすばらしさに感動するばかりの3日間でした。

議会の翌日、ミンダナオの子どもたちはマニラ遠足を終え、昨日無事帰宅した報告が入りました。一番遠くのピキットの子どもは、乗り物酔いでぐったりしていたとのこと。ちょっと心配ですが、マニラに到着したときあまりの疲れに放心状態のようだった子が、翌日私に向かってけろりとした顔で「私たちを参加させてくれてありがとう!」と言っていたので、どんなに道中がつらかったとしても、今頃充実した思いでまわりにマニラでの議会体験を語っていてくれるだろうと思います。

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1 コメント

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Unknown (リサ)
2008-11-05 11:31:46
子ども30人とのプログラムとは大変だったでしょうね、おつかれさまでした! フィリピンではなかなか国内旅行できない子どもたちも多いなか、今回のような機会は貴重な体験として一人一人の心に刻まれることでしょう。
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