ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

みんなのルール

2010年02月06日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

本日は、路上の事業地の1つで、アイキャンのセッション中のルール作りをしました。この事業地には、大きなスーパーやガソリンスタンドがあり、子どもたちは、サンパギータという花を売ったり、物乞い、またはジープニーやバスへの呼び込みの仕事をしています。

以前は、学校の教室を借りていましたが、子ども同士の抗争により、参加している1人の子どもが刺されるという事件がありました。現在は、新しい場所が見つかるまで一時的にファーストフードを借り行っています。

しかし、問題は子どもたちの気が散ってセッションに集中できないことでした。そこで、もっとよいセッションにするために、どのようなルールが必要か、自分たちで考えることにしました。



子どもたちがグループになって発表します。
「セッション中にしゃべらないで、静かにする。」
「いたずらをしない。」
「ラグビー(シンナー)を吸わない。」
「ケンカをしない。」
「途中で出て行かない。」



ジュン(仮名)「その理由は、うるさくしたり、いたずらをしたり、ケンカをしたりするとセッションがスムーズに進まなくなるでしょ。他の真剣に聞いている人の邪魔になってしまいます。それに、うるさくするとアイキャンスタッフのルーランド(ストリートエデュケーター)や、ジェン(ソーシャルワーカー)の喉がいたくなっちゃうし、大変なんだ。」

ジュンは、アイキャンが費用を提供し、去年からALS(代替学習制度)を利用して、勉強を再開しました。それ以後、ALSを始めるにあたりアイキャンと約束した「他の子どもたちの見本となれるようセッションに参加し、みんなを引っ張っていく」という約束を守り、自覚を持ってその役割を果たしてくれています。

「路上から、はじめての通学」も参考にご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/icanmanilaoffice/e/4268f481ec99bebdc5e72e5f79cf29e3

ジュンは、言います。
「勉強は本当に楽しいよ。それにたくさんの一緒に勉強する友達も出来た。今は週2回だけど、毎日通えるように今日ジェン(ソーシャルワーカー)に相談したんだ。」

前を向いてどんどん進んで行くジュンに置いていかれないように、そして、私たちが彼の追い風となれるように、今後も応援していきます。


【ジュン:10歳の頃から、約7年間続けるキャンディ売りの仕事】

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