ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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ジレンマ

2018年06月27日 15時05分36秒 | 日常生活
6月27日(水)晴れ

今日も晴天で暑い徳之島です。

一昨日、夕方見た正体不明の生き物が又姿を現すのでは?と

今日も、午前中で3,4回花壇を覗いているけど、現れず。

怖いけど、もう一度確かめたい!

じじに笑われながらも、今まで以上に花壇を覗く回数が増えそうです。



午前中じじは撮影、ばばは家の中をウロウロ。

彼方此方片付けて、一応終わったと思ったら、又元の場所からやり始める。

ばばの片付けって、一体何だ?と、自分で自分に突っ込みたくなる。



お昼少し前、撮影から戻って来たじじ、

ばばが「オクラと絹ごし豆腐とツナのサラダ?」を作ってあるのを見て

バッグの中をゴソゴソ・・・

「もし、お昼、揚げ物するんだったら、これもお願い!」って。

出したのを見ると、長さ数センチのタラの芽2個。
タラの芽


何日か前は、3,4本取ってきてあって、

夜魚を焼くついでに揚げ焼きにしたんだけど。

今日は煮物とサラダとお汁なんですけど~

たった2個のタラの芽を焼く為に、油を使うの嫌だ~と思い

タラの芽は夜、じじのおつまみにしよう。

それにしても、サラダを天ぷらの比もと間違えるなんて・・・

と言いつつ、作ったサラダは天ぷらの衣に見えなくも無かったかな?



今朝、ネットで見て、材料が全てあったので、作っただけなんだけど、

オクラをす本サッと茹でて好く刻んで、絹ごし豆腐も適量入れて

油を切ったツナ缶を好きな分量入れて、マヨネーズと醤油で調味し

好みで鰹節やゴマなどを入れる・・・という、短時間料理。

見た目が山芋をおろしたトロロにも見えたので

パッと閃いて「じじ~本当はサラダだけど、ご飯にのせて食べてみて」と言い

自分もやってみたら、けっこういけるじゃない?

これからも、オクラがある時に、やってみようかな?



日曜日「島口・島唄の祭典」に行って来たと書いた。

そこで、ばばと同じ校区の先輩も登壇した。

「昔ながらの島一番と島の宝(仮題)」という題目で話された。

先輩の話の中で、一番印象に残ったのは

「島口(方言)を忘れるという事は、実家の門口と

両親の顔を忘れるというのと同じような事だ。

島口を大事に守り受け継いでいこう」という部分だった。



毎年書いているが、現在徳之島の方言を使えるのは

60代以上の方たちだけかも知れない。

徳之島もばば達の子ども時代と違い、結婚や仕事などで

島外から島へ来て生活している方達も多い。

ましてや、学校の先生方は、ほとんどが島外の方。

徳之島で生まれ育った親の世代でさえ、方言は使えない人が多い。

こんな環境の中で方言を日常的に使えるだろうか?

現実は、とても厳しいと思う。



だからかも知れないが「島唄・島口の祭典」に若者世代はほとんどいないし

小中学生の姿もほとんど見当たらない。

ばばが、自分の母校で子ども達に純粋の方言で語りかけてみた。

子ども達の反応・・

「ばばちゃんの英語分からん!」だった。

外国語と言えば、小学低学年では、先ず「英語」を思い浮かべるんだろうね。

「ばばちゃん達が小学生の頃はね、こんな言葉で話していたんだよ。」と言うと

「すご~~い」とビックリしていた。



普段の生活でも、親との会話、集落の方との会話、学校での友達同士の会話

全て方言だった。

しかし、ある日を境に学校で「今日から方言を使ってはいけません」と言われ

家に帰って、昨日まで「アジャ」と呼んでいたのを「お父さん」、

「アマ」と呼んでいたのを「お母さん」と呼んだ。

悪口の先生が言うことは全て正しいと思っていたから、照れくさいとか

恥ずかしいとも思わなかったが、呼ばれた両親は、どう思ったんだろう?

「方言を使ってはいけません」と言われ、

校内では「やまとぅぐち=標準語」で話したけど

下校途中や集落内での友達との会話は方言だった。

家庭でも、島口を話しながら、たまに標準語の生活。



校内では、方言を使ったら「私は方言を使いました」という札を胸に下げられ

友人が方言を使っているのを見つけて先生に報告すれば、「罰札」は

友人に・・・今思えば「密告合戦」みたいで、本当に嫌になる。



こんな事までして、方言を話させまいとしていたのは半世紀以上前。

今や「方言を使いましょう。後世に残しましょう」と真逆のことを言う。



悲しい事、残念な事だけど方言は廃れゆく運命にあるような気がするのは

ばばだけだろうか?



じじとばばは、たまには家でも方言で会話するし

出先でも、気心知れた先輩や同級生・後輩とは方言で話す。



じじとばばで話す場合でさえ、校区が違うので

意味の分からない言葉や言い回しがあり、意味を説明し合って「納得!」

という事が良くある。



方言は校区・集落毎に微妙に違うところが又面白い。



「島の宝=方言」。

でも、時代の流れと共に今や「絶滅危惧」の1つだとばばは思う。

遺したいけど遺せない・・・ジレンマ。



方言はとても難しいけれど、その方言で作詞された島唄は

方言以上に難しいと思う。

島唄を唄える人も少ないけれど、過日、「島唄・島口の祭典」が開催された同日夜

文化会館で、奄美群島5つの島の若い歌姫5人の歌謡ショーもあり、

チケットは早々に完売したと聞き嬉しかった。



島の古き良き文化「島唄や島口」遺していけたらいいですよね。