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哀調の胡弓に優美な舞い 初秋の富山、おわら風の盆

2007-09-02 13:24:29 | Weblog
哀調の胡弓に優美な舞い 初秋の富山、おわら風の盆 2007年09月02日 北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070901/162342.html
 もの悲しい胡弓の音色に合わせて、編みがさを目深にかぶった男女が坂の町を優雅に踊り歩く「おわら風の盆」が1日、富山市八尾町で始まった。
 民謡「越中おわら節」が流れる中、沿道の観光客らはゆったりとした舞いに酔いしれていた。夕暮れを過ぎ、家並みに沿って並ぶぼんぼりに明かりがともると、町中が幻想的な雰囲気に包まれた。
 浜松市浜北区の無職高橋健次さん(65)は「行った人から評判を聞いて初めて来た。柔らかい踊りが風情がある」と話した。
 立春から数えて210日目の9月1日からの3日間が「風の盆」。この時期に暴風を吹かせ、農作物に被害をもたらす悪霊を歌と踊りで鎮め、五穀豊穣を祈る。
 3日間で例年並みの延べ23万人の人出が予想されている。


 いよいよ おわら風の盆がスタートしました。ちなみに、このおわら風の盆 私も知らなかったのですが、起源は元禄時代に遡り、町外に流出していた「町建御墨付文書」を町衆が取り戻したことを喜んで、3日3晩踊り明かしたことに由来するのだとか(ウィキペディアより引用)
 ちなみに、この時期は旧八尾町の町内の各地区で車の乗り入れが禁止されるため、事実上のアクセス手段は電車か観光バスや地元バス会社の臨時バス(専用駐車場に止まるそうです)になりますが、複数の作家がこの「おわら風の盆」を舞台にした小説を書いたこともあり、この時期の八尾は本当に人で混雑するのだとか…。
 ちなみに、2日と3日の八尾地区のお天気は、にわか雨に備え、折りたたみの傘は念のため準備した方がよいですが、降水確率は30%。雨天中止はなさそうですし、今年も沢山の方がこのお祭りを一目見ようと、集まってくるんでしょうね。


JR西日本臨時列車情報はこちら
http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1173245_799.html
富山地鉄 臨時バス情報はこちら
http://www.chitetsu.co.jp/bus_a/owara_kazenobon.pdf

高千穂鉄道:「観光目的鉄道」として生き残り案浮上

2007-09-02 13:20:56 | Weblog
高千穂鉄道:「観光目的鉄道」として生き残り案浮上 宮崎 2007年8月30日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070830k0000e040003000c.html
 清算を進める宮崎県の第三セクター、高千穂鉄道が国土交通省に提出している休止・廃止届の期限が9月5日に迫っている。事業引き継ぎを目指す神話高千穂トロッコ鉄道(興梠亘社長)は、国交省の鉄道事業許可の取得のめどが立たないことから、高千穂鉄道に高千穂-槙峰間約21キロの休止届の延長を申し入れている。そんな中、経営面を許可要件から外した「観光目的鉄道」として生き残る案が浮上している。
 高千穂鉄道は2月、保有する資産の大部分を沿線3市町に寄付し、3市町がトロッコ鉄道に無償貸与することで合意。現在、トロッコ鉄道が国交省の許可を得るために事業計画を協議している。計画では観光だけでなく、通勤、通学用のダイヤなど「地域鉄道」としての再出発を組み込んでいる。このため、開業・運転資金として支援金(目標額2億円)を5月21日から全国公募しているが、今月24日現在で3413万円にとどまっている。
 こうした状況に国交省は「支援金の目標額が集まったとしても、将来にわたって資金が担保できなければ、許可はできない。どうしても鉄道事業をやりたいのであれば、中、長期の収支計画が要らない観光目的鉄道にすべきだ」と言う。
 浮上している「観光目的鉄道」は00年3月に施行された改正鉄道事業法に基づくもの。「特定目的鉄道」として、施行規則で「景観の鑑賞、遊戯施設への移動その他の観光目的を有する旅客の輸送を専ら行う」と規定されている。経営計画と事業継続性が許可基準から外される一方、通常の鉄道事業者と同水準の安全性が求められる。
 国交省鉄道局によると、特定目的鉄道が許可された例はない。同局の田辺道夫専門官は「たとえ鉄道が赤字であっても、観光客が町や周辺地域を訪れ、地域全体で黒字になればいい。そうなることで、地域全体が鉄道事業の存続に力を貸すようになる」と話す。
 高千穂鉄道は30日の取締役会で、休止届の延長問題を協議する。休止届延長も清算事務処理などを考慮すれば、年末までの延長が限界とみられている。高千穂鉄道社長の内倉信吾・高千穂町長は「観光特化案については聞いていないが、そういう話があるのなら、何としてでも存続できるよう協力したい」と話している。
 一方、槙峰-延岡駅間(約29キロ)の廃止届については、今のところ取り下げや延期申請の動きはなく、9月6日以降に踏切撤去などの工事が始まる。


高千穂鉄道、一部区間の廃線確定 後継会社の認可難航 2007年08月31日 朝日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0830/SEB200708300008.html
 05年9月の台風被害で全線運休が続く第三セクター高千穂鉄道(TR、宮崎県高千穂町)は30日、廃止対象路線の延岡―槙峰間(29キロ)の運行をあきらめることを決めた。昨年9月に国土交通省に廃止届を出しており、廃止猶予期限が切れる9月6日に自動的に廃線となる。経営を引き継ぐ民営新会社の神話高千穂トロッコ鉄道が鉄道事業者として認可される見通しが厳しいためで、残りの槙峰―高千穂間(21キロ)は引き続き休止する。
 TRは台風被害後、全線の休止届を提出。延岡―槙峰間は再開の見通しが立たず廃止届に切り替えていた。槙峰―高千穂間の休止期限は12月26日まで延長するよう国交省に届ける。同日までに協議が整わない場合、廃線となる可能性もある。
 新会社は、台風被害が少なく、観光路線として価値の高い槙峰―高千穂間の譲渡を優先して国交省と許可申請に向けた手続きを進めるが、資金計画や需要予測で協議は難航している。開業資金として2億円の支援金公募を5月に始めたが、募金額は約3500万円にとどまっている。


 高千穂町といえば、神話の里としても有名で、高千穂神社や天岩戸神社、高千穂峡などの観光資源にも恵まれ、夜神楽も全国的に知られるなど、観光地としてはかなり魅力がある場所なのですが、その高千穂と県の主要都市の延岡市を結ぶ高千穂鉄道が、1昨年の9月にこの地を襲った台風の影響で橋梁が流されるなど甚大な被害を受け運行を停止。現在はバスで代替移送を行っていますが、再建のためのお金が中々集まらずに苦労しているようですね。
 いくら素晴らしい観光地でも、やはり鉄道という足がなければ、どうしても観光客は減少するでしょうし、一時期は観光客と地元客との二重価格を設定することで観光鉄道として復活させる案も検討されていたようですが、こちらにしても、延岡駅から高千穂駅まで全線を開通させなければ意味がないだけに、延岡―槙峰間は再開の見通しが立たず廃止届けを出さざるを得なかったのは、鉄道の存続を願っていた方にとっては、ますますその立場が苦しくなってしまったと思います。
 ちなみに、今でこそ、この路線に代替バスを出している宮崎交通は、鉄道時代とほぼ同じペースで、運賃も鉄道時代からそれ程多く値上げすることなく運行していますが、おそらくは赤字路線でしょうし、この宮崎交通もかっては産業再生機構の支援を受け、大幅に路線を見直した過去があるだけに、いずれは発着本数あるいは路線そのものの見直しの可能性さえあると思いますが、もし路線がなくなってしまうと高千穂の観光業者にとっては死活問題にもなりかねないだけに、地域の足がなくなるというだけでなく、どう観光客を誘致していくかも問われることになりそうな気がします。

高千穂鉄道ホームページはこちら http://www.t-railway.co.jp/
高千穂鉄道の今後のあり方についてとして、復活した場合の利用者数の予想や収支の予想、運行試算といった様々なシミュレーションを行ったページ(http://www.t-railway.co.jp/saigai/saigai1.htm)もメニュー内にあります

顧客から1400万円詐取の疑い 第一生命の元社員

2007-09-02 13:15:31 | Weblog
顧客から1400万円詐取の疑い 第一生命の元社員 2007年08月30日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0829/OSK200708290069.html
 大手生命保険会社「第一生命」(東京)の神戸支社の元女性営業社員が在職時、神戸市内の顧客の自営業の女性(56)に対し、高金利の社内預金制度があると架空の話を持ちかけて金を出させ、約1400万円をだまし取った疑いのあることが関係者の話でわかった。元社員は別の複数の顧客からも計数千万円を集めていたとされる。同社は元社員を懲戒免職処分とし、詐欺容疑で兵庫県警に相談している。
 関係者によると、元社員は03年11月、自営業の女性に、社員向けの高利率の預金制度があるとうその説明をし、「100万円を1カ月預ければ3%の利息がつく。ベテランで成績の良い社員だけが、この預金制度を利用できる。絶対損はさせない」などと勧誘。女性から04年9月まで11回にわたり計約1900万円を受け取りながら、約500万円しか返さず、残り約1400万円は返金していないという。第一生命にはこうした社内預金制度は存在しないという。
 同社広報課は朝日新聞の取材に「警察の捜査に協力している段階なので、コメントは差し控えたい」としている。


 まず、この時代に3%もの高額の利息をしかもたった1ヶ月で提供できるような商品など対一般向けには絶対に存在しません(もし自分がお金を集める側ならば、ここまでしてお金を集めたいか考えて見て下さいね)し、従業員向けの福利厚生として存在する社内預金に限定したとしても、社内預金には通常預入限度額が存在するもの(仮に限度額を設けないとすると、在籍年数の長く預入額の多い従業員ほど、荒稼ぎすることになり、福利厚生の性質上アンフェアになってしまいます)。赤の他人からお金を集めて預け入れるような性質の金融商品ではないことを、この場を借りて指摘したいと思います。
 この手の詐欺話は、話を持ってくる側が、それだけの対価を払ってもメリットがあるかどうかを考えれば、すぐにおかしいと気が付きそうなものですが、詐欺を行う側は短期間に集中的にお金を騙し取りドロンしようとするだけに、その手口一つとってもどこかにボロが出るもの。基本的には、いくら有名会社の職員が持ってくる投資話でも、HPにも載っていないような儲け話は100%おかしいですし、(他の被害者を出さないためにも)本社に即通報することがベターな選択ではないかと思います。

呆れた事件簿 ニュース×2

2007-09-02 13:12:36 | Weblog
800円着服し諭旨免職 兵庫県伊丹市のバス運転手 2007年08月29日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0829/OSK200708290046.html
 兵庫県伊丹市は29日、市バスの男性運転手(37)が1~5月に乗客から受け取った運賃計800円を着服したため諭旨免職処分にしたと発表した。市は「少額ではあるが公金横領にあたるので厳しく対処した」としている。
 市によると、運転手は7月27日に乗客2人から運賃計400円を手で受け取った際、運転席に置いたままにし、終点で別の乗客に注意されて料金箱に入れた。運転手は注意されたことを8月2日になって上司に相談。その後の調査で過去に800円を着服したことを認めた。「待機時に自販機でコーヒーを買った」と話しているという。


 この800円横領事件。勿論800円という些細な金額とはいえ、横領は立派な犯罪ですし、諭旨免職という処分の重さも、お金を直に取り扱うお仕事をしている方ならば、妥当な措置だと思いますが、どうやら別件で乗客から受け取ったお金を運転席に置いたままにして別のお客に注意されるなど、会社側の従業員に対しての指導監督の不行届の面も厳しく問われそうですね。
 バスの運転手とて、休憩時には食事等でお金を使うこともあるでしょうし、だからこそ対外的にはお金の管理はきっちりしたいところ。昔ならば、こういったお仕事に就く方は、一々教えなくても当然その自覚を持ち合わせていたと思いますが、現代では、このようなことまで、新人社員教育で教えなければならない時代になったのかもしれません。


「暑くて」配達サボる 愛媛の郵便局職員を懲戒免職 2007年8月31日 産経
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070830/jkn070830018.htm
 日本郵政公社四国支社は30日、郵便物を配達せずに隠していたとして、宇和郵便局野村配達センター(愛媛県西予市)の男性職員(19)を懲戒免職にしたと発表した。
 職員は「暑くて配達が面倒だった。後日まとめて配ってもばれないだろうと思った」と話しているという。同公社愛媛監査室は郵便法違反(郵便物隠匿)の疑いで書類送検する。
 調べでは、職員は17日午後、西予市野村町内に配る郵便24通を配達せず、関係のないアパートの使われていない郵便受けに隠した。20日にアパートの住人が気付き発覚した。
 松山地方気象台によると、17日の西予市の最高気温は34.2度だった。
 宇和郵便局の水野長一局長は「お客さまに迷惑をかけ、深くおわびする。職員指導を徹底する」と話した。


 一方、こちらは、「暑いから配達が面倒」という実につまらない理由で、懲戒免職された事件。『誰だよ こんないい加減な奴を雇ったのは』と突っ込みの一つも入れたくなります。
 この職員の処分は当然ですが、いくら人手不足とはいえ、このようないい加減な人間を雇った側の責任も問われそうですね。

イミダス・知恵蔵が休刊、老舗「基礎知識」残った

2007-09-02 13:08:51 | Weblog
イミダス・知恵蔵が休刊、老舗「基礎知識」残った 2007年8月31日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070830it13.htm
 世相を反映する数々の用語を収録し、毎年11月に発行されてきた「imidas(イミダス)」(集英社)と「知恵蔵」(朝日新聞社)の2誌が、現在発売中の2007年版をもって休刊し、店頭から姿を消す。
 「現代用語の基礎知識」(自由国民社)に対抗する形で1980年代後半に相次いで創刊され、現代用語事典の一時代を築いた2誌だが、インターネットの普及で手軽に情報を検索できる時代となって、発行部数は創刊時の1割程度まで落ち込み、撤退を余儀なくされた。
 「イミダス」は、戦後まもない48年に発行された「基礎知識」が独占する市場に参入する形で86年に創刊。表や図解などをふんだんに取り入れ、若者層への浸透を狙った。創刊号は113万8000部発行したが、07年版は14万5000部に減少した。
 「知恵蔵」は89年の創刊。新聞社の強みを生かし、ニュース性と信頼性を武器に、中高年以上の読者層の取り込みを図った。創刊号は90万部を売り上げたが、07年版発行部数は13万部にとどまっている。
 2誌とも、紙媒体としての発行は07年版が最後となるが、ウェブ版としては存続させる意向だ。中でも、「イミダス」は、用語のデータベースとしての機能をパソコンや携帯電話に特化させる一方、現代の事象解説本として、「イミダス」の名前を冠した特別版を11月に発行する。
 一方、次号が創刊60号となる「現代用語の基礎知識」も12万部と、創刊時の10分の1に落ち込んでいるが、これまで通り発行する予定。同誌編集部は「検索ツールというより、雑誌、読み物として発行しているので」と説明している。



 インターネット技術が発達して、(情報の信憑性と言う意味では、議論はあるものの)複数の参加者が作り上げていく「ウィキペディア」が検索ツールとして当たり前のように使われている現状を考えれば、この現代版なんでも辞典?市場に3社も競合していること自体、誰が見ても過当競争だと思いますし、加えて(最近はCD-ROM版も出ていますが)置き場所のスペースの問題や、情報の新鮮さのハンディもあり、後発の2社がこの市場から撤退するのも時代の流れで無理もないことだと思います。

 さてさて、イミダスや知恵蔵のシェアを「現代用語の基礎知識」は吸収することができるのでしょうか?
 全ての家庭にパソコンがあるわけでもありませんし、仮にパソコンを持っていても毎日数時間使うヘビーユーザーばかりでもないでしょうから、高齢者の中には、ちょっと調べものをするくらいならば、ネットで調べるよりも、本棚にある「現代用語の基礎知識」で調べた方が便利という方も少なくないと思うのですが、毎年一定の対価を払って購入してもらわなければ、部数は伸びないでしょうし、どう購入意欲を刺激するかは真剣に考えたいところ。
 紙媒体であるが故の情報の新鮮度の不利を、どうカバーしていくか…。「現代用語の基礎知識」が今後生き残ることができるかどうかも、どうネット媒体と差別化していくかが問われそうに思います。

女性射殺巡査長に退職金支給せず、両親は「放棄」の書面 

2007-09-02 13:04:28 | Weblog
女性射殺巡査長に退職金支給せず、両親は「放棄」の書面 2007年9月2日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070901i312.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0901/TKY200709010217.html
 警視庁立川署の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員の佐藤陽子さん(32)を射殺した後に自殺したとみられる事件で、同庁は1日、友野巡査長の死亡退職金約1200万円を支給しないことを決めた。
 同日、友野巡査長の両親が、退職金を受け取る権利を放棄するとの書面を同庁に提出した。
 同庁によると、友野巡査長の両親は先月21日に事件が発覚した当初から、退職金の受け取りを辞退し、「(いったん受け取った後)佐藤さんの遺族に渡したい」との意向を示していた。
 しかし、死亡退職扱いの友野巡査長には、都条例の規定で通常より5割増しの退職金が支給されることから、同庁広報課と立川署には批判や苦情が相次ぎ、石原慎太郎都知事も31日の定例記者会見で、「非常に違和感を感じるし、警察への信頼が壊される」と批判していた。


 もし友野巡査長が拳銃自殺していなければ、当然逮捕されて懲戒免職処分になり退職金は1円も支給されないでしょうし、遺族への損害賠償は友野氏の両親が個別に行うべき性質のもの。しかも、公務災害で死亡したわけでもないのに、割増退職金が支給されるなんてとんでもない! おそらくはそういったクレームが多かったのだと思いますし、実際、今月21日から30日までの間に計761件の電話やメールが来ていた(http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070902k0000m040052000c.html)ようで、結局警察は友野巡査長の両親が退職金の受け取りを放棄する書面を提出したこともあり、退職金を支給しないことに決めたようです。

「しっかり説明を」農相問題で安倍首相

2007-09-02 13:00:39 | Weblog
「しっかり説明を」農相問題で安倍首相 2007年9月2日 共同通信
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070901STXKG023301092007.html
 安倍晋三首相は1日午後、遠藤武彦農相が組合長理事を務める農業共済組合が共済掛け金を国から不正受給していた問題について「補助金の運用については公正でないといけない。質問や疑問にはしっかり答えないといけない」と述べ、説明責任を果たすよう求めた。静岡県伊豆市で記者団に答えた。
 これに関連し与謝野馨官房長官は同日午前「(農相の)説明を待った上で政府として、きれいな説明ができたかどうかということを判断したい」と記者団に表明。同時に「農相自らが理事長をしており、細かい事務的なことまで関与しているかどうかは別としても、分かりやすく説明する必要がある」と指摘した。
 与謝野氏はまた、官邸側がこの問題を事前に把握していなかったことを認めた上で「それぞれの議員がやっている財団や組合などの役職にかかわることまで目が行き届いていない」と釈明した。

野党は遠藤農相の辞任要求、逆転参院で問責決議視野に 2007年9月2日 
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070901it13.htm
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070901AT3S0100O01092007.html
 遠藤農相が組合長を務める農業共済組合が補助金を不正受給していた問題について、野党各党は1日、一斉に農相辞任を求めた。
 野党が過半数を占める参院に農相問責決議案を提出、可決させることを視野に、10日召集予定の臨時国会で攻勢を強める方針だ。
 民主党の鳩山幹事長は1日、記者団に「遠藤農相自身がトップを務めていた組織の不祥事であり、自らもそれを知っていた。『政治とカネ』の問題で国民が最も注目している農相が、また問題を起こした」と述べ、閣僚辞任に値するとの考えを強調した。
 さらに、「安倍首相はしっかり『身体検査』をやったのか。臨時国会で首相を厳しく追及する。臨時国会は、政治とカネが大きなテーマにならざるを得ない」と語った。
 民主党は近く、衆参両院議員による調査チームを作って事実関係を解明し、農相を追及する方針だ。また、他の野党に国対委員長会談を呼び掛け、連携を強化することにしている。
 民主党内では「参院が与野党逆転し、問責決議を可決できる以上、これまでの野党の辞任要求とは質が違う。衆参で連携すれば、政府・与党は対応せざるを得ない」(幹部)と強気の声が上がっている。参院を舞台に政府・与党に攻勢をかける考えだ。
 輿石東参院議員会長は1日、「我々には、説明してもらう場がある」と強調し、野党が過半数を占める参院で、参院予算委員会などでの証人喚問を検討する考えを強調した。
 野党各党は、農相の責任問題にとどまらず、首相の任命責任を追及する方針だ。首相が内閣改造後の記者会見で「十分な説明ができなければ去っていただく」と述べたことから、「首相が更迭しないなら、言葉の重みが問われる。首相の資質の問題だ」との声が出ている。
 また、岩城光英官房副長官が代表を務める自民党支部が政治資金収支報告書を訂正したことについても、「政治とカネ」に対する認識の甘さを指摘する声が強い。山岡賢次国会対策委員長は「安倍内閣は次から次に問題が出ており、体質的な問題だ。政権交代して根本的に転換しなければならない」と語った。
 社民党の福島党首は「農相の『政治とカネ』の問題はこれで3人目だ。入閣時のいわゆる『身体検査』とは何だったのか。首相の任命責任を追及する。農相が辞任しないなら、参院での問責決議案提出を視野に入れて追及する」と語った。
 さらに、同共済組合の不正受給について「会計検査院が注意するのはよほどのことだ。農相の対応はおかしい」と指摘した。



 第二次安倍内閣設立時に、政治に絡むお金については詳しく説明できる旨、首相も官房長官も表明している以上は、首相としてはまあこう答えるしかないでしょうね…(苦笑
 一方農相は、この問題の影響で、急遽山形への帰郷をとりやめ(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070901i113.htm)、野党各党は一斉に辞任要求を出したようです。今度は、同じ与党である公明党の幹部からも、「辞任しない理由が説明不足だ」と不快感を示し、週明けに自民党側に説明を求める考えを示しているようですし、農相はかなり厳しい立場に追い込まれるのではないでしょうか。

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遠藤農相問題:不正受給の補助金返還求める 農水省が決定
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070902k0000m010132000c.html
遠藤農相問題:野党から辞任要求 公明からも厳しい声
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070902k0000m010093000c.html