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タイガース日本一で3万円返金、阪神電鉄が海外旅行販促

2007-09-14 13:02:42 | Weblog
タイガース日本一で3万円返金、阪神電鉄が海外旅行販促 2007年9月14日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070913AT1D130AD13092007.html
 阪神電気鉄道は13日、プロ野球・阪神タイガースの優勝争いの成績によって代金の一部を払い戻す海外旅行の販促キャンペーンを19日から始めると発表した。プレーオフにあたるクライマックスシリーズに進出すると5000円、これを勝ち抜いて日本シリーズに進出すれば2万円、日本一になれば3万円を返金する。
 「阪神タイガース優勝祈願応援セール」は阪神の海外旅行ブランドである「フレンドツアー」の関西国際空港発の12ツアー、成田空港発の6ツアー商品が対象。10月12日までに申し込む必要がある。


 阪神タイガースが優勝したら金利が優遇される尼崎信用金庫の阪神タイガース定期は、民間金融商品としてはあまりにも有名ですが、阪神電気鉄道もタイガースが日本一になったら3万円、日本シリーズ出場なら2万円、リーグ3位以内でも5000円のキャッシュバックを行う海外旅行の販促キャンペーンを行うようです。
 ところで、阪神タイガースといえば、野球ファンには別の意味でも注目されていて、9月13日現在 得点468点・失点474点と、得点より失点の方が多いにも関わらず、2位中日に1.5ゲーム差をつけて5割5分7厘とセリーグ単独首位になっています。
 これまで日本シリーズに出場したチームで得失点差がマイナスのチームはなく、もし得失点差がマイナスのまま日本シリーズに出場となれば史上初の快挙となるようですが、これも久保田、ウィリアムズ、藤川と鉄壁の中継陣が接戦を制しているからなんでしょうね…。まあ、タイガースにとっては、得失点差マイナスなど名誉なことではありませんが、珍記録は作られるのでしょうか?

政管健保、07年度から赤字転落・厚労省見通し 

2007-09-14 12:58:07 | Weblog
政管健保、07年度から赤字転落・厚労省見通し 2007年9月11日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070910AT3S1002210092007.html
 厚生労働省は10日、中小企業のサラリーマンらが加入する政府管掌健康保険(政管健保)の収支状況について、政管健保事業運営懇話会に報告した。2006年度の収支差は1079億円の黒字と4年連続の黒字決算となったものの、07年度以降は赤字に転落する見通しも示した。
 このうち、医療分の収支をみると、06年度は収入が6兆9487億円だったのに対して支出は6兆8370億円で、差し引き1117億円の黒字だった。
 07年度は収入が前年度比2%増の7兆1041億円、支出が6.5%増加の7兆2839億円となり、1798億円の赤字に転落する見通し。07年度は診療報酬改定の年ではなかったため保険給付費が膨らみ財政を圧迫する。
 政管健保では予想以上に保険給付が膨らんだ場合などでも安定的に財政運営するため、事業運営安定資金を積み立てている。06年度決算では4983億円まで積み立てていたが、07年度の残高は3184億円まで減る見通しだ。

政管健保の国庫負担肩代わりに反対・健保連が声明 2007年9月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070907AT3S0601306092007.html
 健康保険組合連合会(福岡道生会長)は6日、中小企業の会社員などが加入する政府管掌健康保険(政管健保)への国からの補助金の一部を大企業の健保組合に肩代わりさせる厚生労働省案に反対する声明を発表した。「自主、自律を基本とする保険制度を崩す、医療保険の根幹にかかわる重大な問題」と非難。今後は日本経団連など経済団体と連携して反対運動を展開していく方針だ。
 中小企業などの会社員が加入する政管健保は財政基盤が弱いため、補助金を受け取り運営を維持している。膨張する社会保障費の自然増分を毎年2200億円抑制しなければならない厚労省はこれに着目。8月末、財政力が比較的強い大企業の健保組合や公務員が加入する共済組合に国庫負担の一部を肩代わりさせる考えを自民党の厚生労働部会で示した。
 政管健保への国庫補助は8000億円強。厚労省はうち2200億円の国庫負担を減らしたうえで、保険料率を700億円分下げ、合計2900億円を健保組合と共済組合に負担させる案を検討中だ。



 この政管健保の赤字転落の見通しが事前にわかっていたからか、厚労省は政管健保への国からの補助金の一部を大企業の健保組合に肩代わりさせる案を出していましたが、当然ながら健保組合は大反対。
 健保組合から見れば、『何が悲しくて医療費削減の努力もしない政管健保の面倒を見なければならないのだ』という思いがあるでしょうし、経営努力をしている健保組合を狙い撃ちするような行為に反発するのは当然のことでしょう。
 まあ、お国の側から見れば、使用者側が多めに保険料を負担している健保組合は財政に余裕があるように見えるのかもしれませんが、組合健保だってそう簡単に保険料率を上げることを企業側に強要することもできませんし、さすがにお国の事情を押し付け過ぎではないでしょうか。
 厚労省もようやく最近になって、ジェネリック医薬品の使用を推奨しはじましたが、過去には健保組合の病院選別に対して健保連経由で医師会から圧力?をかけたりする(世間では「久留米の乱」と呼ばれているそうです)など、健保組合からすれば長年経営の自主性を奪われてきた恨みもあるだけに、そう簡単には譲れないでしょう。
 高齢化が進み、医療費の増大は避けられない中、厚労省、医師会、健保組合、患者の間でさらに激しい駆け引きが予想されますが、この赤字をどう埋めていくのか、気になるところですね。


<参考>日経ビジネス7月23日号では、『健保の逆襲』という特集記事を組んでいます。
本文でも触れた「久留米の乱」についてや、日航健保の後発医薬品を使うといくら安くなるかを社員に通知する制度や、社内診療所で後発医薬品を積極的に取り扱う日産健保、レセプト審査を厳格化した日本精工健保の取組など、健保組合が医療費の削減にどのような取組をしているか、中々興味深い特集を組んでいます。大型書店でもバックナンバーを取り扱っていますが、日経ビジネスを定期購読している方ならば、日経ビジネスオンライン経由で、当該記事をダウンロードすることも可能なので、リンク先を紹介します。
リンク先 http://business.nikkeibp.co.jp/article/premium/20070719/130182/

安倍首相の突然の辞任 株式市場への影響は?

2007-09-14 12:53:41 | Weblog
米国株、ダウ133ドル高――GM・マクドナルド急伸で、金融株も高い 2007年9月14日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/market/20070914c8db7iaa0514.html
 13日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日比133ドル23セント高の1万3424ドル88セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は8.99ポイント高の2601.06で終えた。個別に好材料が出たゼネラル・モーターズ(GM)とマクドナルドが急伸し、相場を押し上げた。
 S&P500種株価指数は12.39ポイント高の1483.95。半面、フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は2.03ポイント安の488.18だった。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約17億株(同)。
 全米自動車労組(UAW)首脳が労組運営型の医療基金創設に前向きと伝えられ、医療費負担減の観測からGMやフォード・モーターといった自動車株が堅調。GMは投資判断引き上げもあり10%の大幅高となった。前日夕に大幅な増配を発表したマクドナルドも6%上昇した。
 金融株もしっかり。120億ドルの追加借入枠を確保したと発表した住宅ローン最大手、カントリーワイド・ファイナンシャルが14%弱上昇。米連邦準備理事会(FRB)発表の統計でコマーシャルペーパー(CP)の残高減が小幅にとどまり、短期金融市場が落ち着きを取り戻しつつあるとの見方が出たことも、金融株への買いを促した。
 業種別S&P500種指数は全十業種が上昇し、「金融」の上昇率が最も大きかった。モルガン・スタンレーが5%超、リーマン・ブラザーズが4%超、ゴールドマン・サックスが3%超、JPモルガン・チェースが2%超、それぞれ上げた。
 経済指標では朝方発表の週間の新規失業保険申請件数が予想を下回った。前週末発表の8月雇用統計での雇用減で強まった米労働市場に対する悲観的な見方がやや薄らぎ、株式相場を押し上げた。
 一方、2007年通期の収益見通しの引き下げを発表した通信機器大手アルカテル・ルーセントの米預託証券(ADR)が8%超の大幅安となっている。

東証前引け・続伸――前引けは前日比179円26銭(1.13%)高の1万6000円45銭
2007年9月14日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/market/20070914m1ds0iss1314.html
 14日午前の東京株式市場は日経平均株価が続伸した。前引けは前日比179円26銭(1.13%)高の1万6000円45銭だった。朝方から13日の米株高を受け、輸出関連株が買われた。中ごろには外国為替市場で円相場が1ドル=115円台前半まで円安・ドル高が進んだことを支援材料に、日経平均は取引時間中としては2日ぶりに1万6000円を回復した。東証株価指数(TOPIX)は反発。高い水準でのもみ合いが続いた。
 きょうは株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出日だったが、相場の波乱要因にはならなかった。もっとも、市場ではきょうが3連休前の週末であることから戻り待ちの売りを警戒する声が聞かれたほか、週明け18日に開催する米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの声もあった。
 値がさハイテク株や鉄鋼株は堅調だったが、一方で銀行株や不動産株の一角は軟調だった。このため前引け時点でのNT倍率は前日大引け時点から0.07ポイント上昇し10.45倍だった。
 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で2兆2714億円、売買高が14億5690万株だった。SQ算出に関連して売買が膨らんだ。値上がり銘柄数は847、値下がりは752、変わらずが123。
 トヨタやキヤノン、ホンダ、京セラ、ファナック、アドテスト、東エレク、ソニー、シャープ、松下、新日鉄、住金、三菱マ、コスモ石、エーザイ、KDDI、ファストリ、ソフトバンクが上げた。半面、武田や塩野義、菱地所、住友不、三井住友FG、みずほFG、国際石開帝石、石油資源、日立、東芝、三菱電、住友商、双日、ローソン、JR東日本が下げた。
 東証2部株価指数は反発。朝方は下げたが、その後は下げ渋り、上げに転じて小高い水準を維持した。STECH、キャリアデザ、オリコが上げた。半面、スルガコーポ、ワイエイシイ、日精機が下げた。



 もっとも、株価に対しては安倍首相の辞任は直後こそ一瞬動揺したものの、その後はアメリカでも日本でも皮肉にもむしろアク抜けの好材料ととられているようで…(汗
 まあ、今日はダウが上昇した事も日本株式市場の堅調に貢献したと思いますが、日本は新総裁が決まるという慌しい時期で、週明け18日に開催する米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちだというのに、179円の大幅高となり16000円を回復したようです。
さすがに今日はこれ以上の大幅な上昇は厳しいでしょうか…。

「翼短かったタカ」… 安倍退陣、海外メディア辛らつ 

2007-09-14 12:49:24 | Weblog
「翼短かったタカ」… 安倍退陣、海外メディア辛らつ 2007年09月14日 朝日
http://www.asahi.com/international/update/0913/TKY200709130400.html
 生けるしかばね、翼が短かったタカ、日本流のハラキリ……。安倍首相の辞意表明を受けた海外主要メディアの報道ぶりは辛口だった。
 13日付米紙ワシントン・ポストは、安倍首相が7月末の参院選で惨敗して以来、「生けるしかばね」だったと酷評。ニューヨーク・タイムズは、首相は自らを「闘う政治家」と表現していたが、「明らかに闘う度胸を持っていなかった」と、政治的な戦意喪失のありさまを紹介した。辞任のタイミングについても「不可解だ」としている。
 英フィナンシャル・タイムズは1面のほか、特集面で就任から退陣までの経過を伝えた。東京在住の外資系ヘッジファンド社長の「これは武士道ではない、臆病(おくびょう)者(チキン)だ」とのコメントを使い、大敗した参院選直後に辞めるべきだったと指摘。インディペンデント紙は、首相のスローガン「美しい国」と、国民の生活に即した関心との「格差」などから「『権力のおごり』の教科書だ」と批評した。
 ドイツの経済紙ハンデルスブラットは、就任当初は中国や韓国との関係改善などにも取り組んだが、何ら成果を得られなかったとし、「安倍政権は風に揺れる竹のようにいつも外因になびいていた」と表現した。
 「日本流のハラキリ」。アルゼンチンのニュースサイト「ウルヘンテ24」はこう見出しをつけた。記事でも「スキャンダルで5人の閣僚が辞任や自殺をし、首相は351日の間、ひ弱な政権を守るのに必死だった」などとしんらつだった。
 また英BBCのスペイン語版サイトは「翼が短かったタカ」との記事を掲載。その政治姿勢と任期の短さをあらわした。
 アジアの近隣国からも酷評が相次いだ。
 韓国紙はほぼ全紙が1面で首相の辞任を伝え、「運もなかったが、危機管理、内閣統率はどうしようもない水準との評価を受けた」(朝鮮日報)、「最後までちゃんと判断できなかった」(中央日報)と評した。安倍首相は就任直後に中韓両国を訪れ、アジア外交の立て直しを図ったが、積極的に評価する論調はほとんどなかった。
 中国では新華社通信が「安倍政権が国民の支持を失い、自民党内でも求心力がなくなったため」と論評。「タカ派、麻生氏が後任へ」(英字紙チャイナ・デイリー)などと早くも「ポスト安倍」に関心が集まっている。同紙は麻生太郎自民党幹事長が外相時代に「中国脅威論」を強調して日中関係を悪化させたと指摘。人民日報系の国際報道紙・環球時報も「麻生氏は知名度は高いが、失言が多い民族主義者だ」と警戒を示した。
 ロシアの主要紙コメルサントは13日、「日本は政治的カオス(混乱状態)に入った」と報じた。また、ブレーミャ・ノボスチェイ紙で日本専門家のクナーゼ元外務次官は「麻生氏ら後継候補は古い形の政治家だ。小泉元首相のように意外性を得意としないので、日ロ関係でも特に政策の変更はないだろう」との見方を示した。
 一方、台湾では安倍首相を「親台派」とする見方が一般的で、論調は惜しむ声が圧倒的。対日窓口「亜東関係協会」の羅福全会長はコメントを発表し、「安倍首相の下で日台関係は(72年の)断交以来、最高の状態になった」と称賛した。
 香港紙「明報」は社説で、安倍首相が小泉前首相と異なり靖国参拝問題でアジア諸国への配慮を見せた点を高く評価したが、「それが安倍政権が放った唯一の輝きだったとも言える」とした。


安倍首相辞任:米国内で「対日不信感」広がる 2007年9月13日 日経夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070913k0000e030025000c.html
 米国内では12日、安倍晋三首相がインド洋での給油活動継続への努力を約束した直後に辞任を表明したことに不信感が広がり、日米関係への影響を懸念する声も出ている。
 マコーマック国務省報道官は12日の記者会見で、日本の給油活動継続の見通しについて「対テロ戦争に対する日本の支援継続を支持するが、最終的には日本の国民と国会議員が決めることだ」と述べ、活動中断の事態も想定していることを示唆した。
 首相の退陣表明後も、民主党はインド洋での給油活動延長に反対する姿勢を崩していない。活動継続を担保する法制定の見通しも立っていない現状を踏まえ、米政府としても活動中断の可能性が高まったと判断したとみられる。
 保守系シンクタンクのアメリカン・エンタープライズ研究所のマイケル・オースリン研究員は「対テロ活動継続を公約した直後の辞任で、今後の日米関係は不透明になった。民主党は政権を奪取し、対テロ活動で米国との協力関係を制限しようとしており、(首相辞任は)日本の転換点になる」と論評した。
 保守系ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員も「日米同盟にとって重大な意味を持つテロ対策法制の更新を公約した直後の辞任は予想外だ」と指摘、90年代のような短命政権の連鎖が起きれば「日本は国際社会で孤立し、米国内に同盟国としての日本の役割への疑念が生じる」との談話を発表した。
 米下院は日本の対テロ支援活動に感謝する決議を採択したばかり。給油活動継続が困難になれば、議会を中心に対日圧力が強まる可能性もある。



 半分予想はしていましたが、安倍首相の突然の辞任には、ほとんどの国のマスコミが酷評しているようです。
 さすがにアメリカ政府内は海上自衛隊の派遣継続の問題もあり、必要以上に日本を刺激したくないためか、表立った不満は押さえ込んでいるようですが、それでもワシントン・ポストは「生けるしかばね」扱い。英フィナンシャル・タイムズは「これは武士道ではない、臆病(おくびょう)者(チキン)」扱い。アルゼンチンのニュースサイト ウルヘンテ24は「日本流のハラキリ」扱い。ロシアの主要紙コメルサントは「日本は政治的カオス(混乱状態)に入った」と報道。
 まあ、所信表明演説をした直後に辞める覚悟をしていたようですから、『周囲をバカにしているのか?』と思われても無理もないでしょうね。

自民総裁選:小泉チルドレン危機感…前首相擁立の動き頓挫 

2007-09-14 12:41:38 | Weblog
自民総裁選:小泉チルドレン危機感…前首相擁立の動き頓挫 2007年9月14日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070914k0000m010112000c.html
 小泉氏擁立が無理なら、福田氏を。05年の郵政総選挙で初当選した1年生議員「小泉チルドレン」の有志の思いは13日、揺れ動いた。次期衆院選での再選に危機感を募らせる中、当初は生みの親である小泉純一郎前首相の擁立を図ったが、小泉氏本人は「100%出ない」と明言したため頓挫。深夜になって福田康夫元官房長官支持に傾いた。
 同日午後3時から自民党本部で開かれた両院議員総会。1年生の猪口邦子議員(比例東京)は発言を求め、「総裁選を通じて、自民党がどれくらい改革の体現者になっているか示す必要がある」と訴えた。佐藤ゆかり議員(比例東海)は「密室政治と言われないようにしていただきたい」と、小泉改革が後戻りすることへの批判や談合での候補者決定に異を唱えた。
 総会後、記者に囲まれた片山さつき議員(静岡7区)は「誰に投票するかは私の選挙区の意見も聞かなければならないが、小泉さんに象徴されるような改革派の人を擁立した方がいい。署名はたくさん集まっている」と小泉氏擁立へ自信も見せた。
 片山議員や猪口議員などの動きは早かった。約30人で「有志の会」を結成し、前日の夜から署名活動を開始した。勢いを増すため13日も議員総会に前後して断続的に会合を開き、情報交換や情勢分析を繰り返した。会合には小池百合子前防衛相も顔を見せる場面があり、「(オペラ好きの小泉前首相は)アンコールに合わせ、もう一度幕を開けていただきたい」と語った。
 しかし、同日夕になって、小泉氏が出馬しない意思が固いことが伝わるとトーンダウン。午後8時半から東京都内で開かれた集まりでは「次善の候補」は誰かで意見を戦わせざるを得なかった。約2時間後、会合を終え姿を見せた片山氏は「福田さんは小泉内閣の番頭(官房長官)だったので安心できる」と福田氏への期待を語った。
 一方、小泉氏擁立の動きに対し、同時に初当選を果たした議員の中には一線を画す声があった。藤野真紀子議員(比例東海)は、「みんな総裁選と自分の選挙を結び付けて考えている」と冷ややか。井脇ノブ子議員(比例近畿)も「(小泉氏は)スパッときれいに辞めた人。性格的にも再登板するとは考えられない」と話した。


 一方、小泉前首相を担ぎ出そうとしていた小泉チルドレン達ですが、当の小泉氏が出馬する気がないということで、急遽福田氏指示に切り替えたようです。
 う~ん。反麻生連合の福田氏を支持するのも1つの手だとは思うのですが、私はいっそ敗戦覚悟前提で、小池前防衛相を擁立しても面白かったのでは…などと、ついつい考えてしまいます。事実、小泉チルドレンのほとんどは1年生議員ですし、(他の派閥が軒並み福田氏支持に回る中)仮に福田氏が総裁になっても重要ポストにつけるかどうかは正直かなり微妙。福田氏は前回は年齢を理由に出馬しませんでしたし、小泉チルドレン達が副大臣などのポストに実力でつけるようになる頃には、派閥は代替わりしている可能性もあるわけで…。自らの存在意義をかけて、もう少し面白い動きをするかな…と思っていただけにちょっと期待を裏切られた?気分です。
 まあ現実問題として、小池さんが総裁選を勝ち抜く可能性は限りなく低いでしょうし、麻生氏以外の方が総裁に就任するならば、小池氏に再度環境大臣に就任してもらい、普段は環境相としての仕事をしてもらいながらも、アメリカ絡みの話は、ライス&チェイニー(チェイニーさんが急遽予定を変更して自ら会いにでかけた日本の閣僚は小池氏くらいのものではないでしょうか)さんの両外交人脈も最大限に活用するという選択肢もあるのではないでしょうか。

麻生氏まず出馬表明へ、額賀氏も意欲…自民総裁選

2007-09-14 12:31:40 | Weblog
麻生氏まず出馬表明へ、額賀氏も意欲…自民総裁選 2007年9月13日
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070913it03.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070913AT3S1300M13092007.html
 自民党は13日午前、総務会を開き、辞任表明した安倍晋三首相(党総裁)の後継を選ぶ総裁選の日程を協議した。
 14日ごろ告示し、19日か25日投票とする日程を検討したが結論は出なかった。額賀福志郎財務相は、13日の昼の津島派総会で出馬への意欲を表明した。麻生幹事長は13日夕にも出馬表明する。福田康夫・元官房長官、谷垣禎一・元財務相らを推す声も党内にはあり、改革路線を敷いた小泉前首相の再登板を促す動きも顕在化している。
 総務会では、「14日告示、19日投票」との日程案に対し、党員の意見を幅広く反映させるため、「もっと選挙期間を十分に確保すべきだ」とする意見が出た。13日午後の両院議員総会で意見を聴取した上で、総務会を改めて開いて日程を決める。
 麻生氏は13日朝、来日中の中国要人との朝食会に出席した。麻生氏に近い衆院議員は「総裁選の日程が決まれば、麻生氏は記者会見を開いて出馬表明する」と語った。
 麻生氏は安倍首相の外交路線を引き継ぎ、内政面では構造改革路線を修正し、地方重視の姿勢を示すと見られる。
 しかし、党内には、麻生氏は「安倍亜流」で、党の再生を印象づけるのは難しいとの声も出ている。
 安倍外交のタカ派色に批判的な福田、谷垣両氏なら、路線転換を鮮明にできるメリットがある。
 福田氏は自らの出馬については沈黙を保っており、党内の状況を見極める構えだ。加藤紘一・元幹事長、古賀誠・元幹事長らベテラン議員に福田氏支持の動きが広がりつつある。
 谷垣氏は13日朝、ラジオ番組で、「構造改革は影の部分がある」と語った。自らの出馬については「数の力が必要だ。流れも見極めなければいけない」と述べた。谷垣派幹部は「福田氏が出るなら、谷垣氏は自重することもある」と語った。
 構造改革路線の堅持を求める立場から、小泉氏支持の動きも活発になってきた。棚橋泰文・元科学技術相や片山さつき衆院議員らで作る「小泉前総裁の再登板を実現する有志の会」の約15人は13日朝、党本部に集まった。小泉再登板を求める署名集めを進め、小泉氏に届けることを確認した。小泉氏が出馬しない場合、独自候補を擁立すべきだとの声もあり、棚橋氏や小池百合子・前防衛相らの名前が取りざたされている。
 派閥領袖(りょうしゅう)クラスも出馬を模索している。
 津島派の額賀財務相は13日昼の津島派総会で、「日本の困難な時に同志と英知を結集して戦っていくことが歴史を作ることになる」と述べ、出馬への意欲を示した。額賀氏は同日午前、青木幹雄・前参院議員会長に電話で「総裁選に出馬したい」と伝えた。青木氏は「まだ、答えられる段階ではない」と、判断を保留した。
 町村派会長の町村信孝外相も13日、記者団に「私自身の出馬を含めて検討する」と語った。

自民総裁選、福田氏が出馬へ…麻生氏との対決軸か 2007年9月14日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070914it01.htm
 辞任を表明した安倍首相の後継を選ぶ自民党総裁選について、首相の出身派閥である町村派の福田康夫・元官房長官は13日、出馬の意向を固めた。
 派閥横断で福田氏を支持する声が広がっている。麻生派会長の麻生太郎幹事長は14日に記者会見し、正式に出馬表明する予定で、総裁選は両氏の対決を軸に展開される様相が強まった。津島派の額賀福志郎財務相も出馬の意欲を示した。一方、自民党は13日午後の総務会で、総裁選の日程を、14日告示、15日立候補届け出、23日投開票とすることを決めた。
 福田氏は13日夕、都内で町村派名誉会長の森元首相と会談し、出馬の意向を伝えた。これを受け、町村外相は同派幹部に福田氏の擁立に向けて、町村派として準備に入るよう指示した。
 この後、福田氏は記者団に「出馬に向けて目下検討中だ」と述べた。周囲には「国家や党の危機であり、党内の声をむげにすることは出来ない」と語った。
 福田氏は、小泉前内閣で官房長官を務めた際に、テロ対策特別措置法をとりまとめ、国会での成立に尽力した。福田氏が出馬の意向を固めたのは、第1派閥の町村派に加え、丹羽・古賀派や山崎派、谷垣派などに福田氏支持の動きが広がりつつあり、勝算があると判断したためと見られる。
 谷垣派会長の谷垣禎一・元財務相は13日夕、「福田氏の言っていることは、ある意味親近感がある」と述べた。谷垣氏は出馬を見送る可能性が出ている。
 丹羽・古賀派会長の古賀誠・元幹事長は13日夜、「(私の政治信条は麻生氏に比べて)福田氏の方が近い。麻生幹事長には安倍政権に対する政治責任がある」と記者団に語り、福田氏を支持する意向を示した。
 麻生派は、福田氏の出馬を受け、党内での支持拡大に全力を挙げる考えだ。
 一方、額賀氏は13日午後、津島派総会に出席した後、記者団に「政治家として将来の夢や憂いを共有する者として、先頭に立って、戦っていく」と述べ、出馬に意欲を示した。
 党執行部は13日午前の総務会で、「14日告示、19日投開票」とする日程を提案したが、「選挙期間が短すぎる」などの異論が相次いだため、了承を得られなかった。この結果、選挙期間を4日間延ばすことで最終決着した。
 立候補届は15日午前11時から30分間、党本部で受け付けられる。その後、候補者は共同記者会見を行う。選挙期間中は全国4か所で、演説会を実施する。投票は23日の両院議員総会で行われる。
 党執行部は、〈1〉26日に国会で首相指名選挙を行い、新首相を選出して新内閣が発足する〈2〉28日に新首相の所信表明演説を行う――との日程を検討している。

福田康夫氏が自民総裁選に出馬表明・派閥会合で 2007年9月14日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070914AT3L1403014092007.html
 自民党の福田康夫元官房長官は14日午前、所属する町村派の総会であいさつし、23日投開票の党総裁選について「平時ならこういう形で私が出ることはなかった。平時でないからやらなければならないかなと思った」と述べ、出馬する意向を表明した。今後に向けては、「まさに緊急事態だと思っている。そのぐらいの気持ちを持って政治を進めなければならない」と決意を強調した。
 また、総会では総裁選に向け、町村派が結束して福田氏を支援していく方針も確認した。

額賀氏、出馬断念の方向 自民党総裁選が告示 2007年09月14日 
朝日夕刊 http://www.asahi.com/politics/update/0914/TKY200709140102.html
産経夕刊 http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070914/skk070914002.htm
 自民党は14日、総裁選を告示した。これを受け同日午後、幹事長の麻生太郎氏と元官房長官の福田康夫氏が立候補を正式表明する。古賀派や山崎派、谷垣派が次々と福田氏支持を打ち出すなど、国会議員の大勢は同氏支持に傾いており、小派閥を率いる麻生氏がどこまで支持を拡大できるかが焦点だ。津島派の総会で立候補の意向を示した財務相の額賀福志郎氏は、派内をまとめきれずに立候補を断念する。15日に立候補を受け付け、23日に投開票され、同日の両院議員総会で第22代総裁が選出される。



 まあ、麻生氏も出馬するとして、麻生氏の対抗馬は福田氏に一本化して一騎打ちでしょうか…。
 もっとも他の派閥も一気に福田氏支持に回り始めているようですし、小泉前首相も福田氏を支持。情勢は1日で大逆転という雰囲気になってきました。

自民総裁選、23日に投開票・告示は14日

2007-09-14 12:26:24 | Weblog
自民総裁選、23日に投開票・告示は14日 2007年09月13日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070913AT3L1305N13092007.html
 自民党の二階俊博総務会長は13日夕、この日2回目の党総務会後に党本部で記者会見し、安倍晋三首相の辞任表明に伴う総裁選を14日告示、23日投開票とする日程を総務会の全会一致で了承したと発表した。15日に立候補者の共同記者会見、16日に所信を表明する演説会を開催する予定。

安倍首相の国連会合欠席、「辞任表明前に知らされた」2007年09月13日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/politics/update/0913/TKY200709130232.html
 国連の事務総長報道官は12日、国連が各国首脳らを招いて24日に開く気候変動のハイレベル会合に安倍首相が出席できなくなったことを「2日前に知らされた」と述べた。欠席の理由について報道官は言及しなかった。定例会見で記者団の質問に答えた。この会合は、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長がイニシアチブをとって開かれるもので、安倍首相も参加を要請されていた。

首相の臨時代理立てない・官房長官 2007年9月13日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070913AT3L1305613092007.html
 与謝野馨官房長官は13日午後の記者会見で、体調不良のため入院した安倍晋三首相の臨時代理を立てるかどうかについて、「内閣法では、(臨時代理を立てるのは)総理に事
故のあるとき、あるいは総理が欠けたときという規定になっている」と説明し、「現状はこの2つに合致しない」として、臨時代理は立てずに現体制のままとする方針を明らかにした。
 また、入院中の安倍首相と短時間ながら電話で話をしたことを明らかにし、「思ったよりしっかりした声をしていたので、ひとまず安心した」と語った。
 額賀福志郎財務相が自民党総裁選への出馬の意欲を示したことについては、「いろんな方が出て議論を闘わせるのは、総裁選を盛り上げる上でいいこと」と述べた。
 同日の自民党総務会などで、総裁選の投票日を25日以降に繰り延べるべきとの意見が相次いだことについては、「一週間違ったからといって(政治の)大空白ということにはならないが、党の総裁選の話なので、官邸からものを言う性質のものではない」と語った。



 結局自民党の総裁選は告示は14日、投開票は23日に行うことにしたようです。
 ちなみに、安倍首相は所信表明演説直後に行った麻生氏との会談で辞任することを決めていたようで、国連会合にも欠席することを先に伝えていたため、あえて国連総会に間に合わせるために、総裁選挙を急ぐ理由もなくなってしまったようですね。
 一方総理の臨時代理は立てないことにしたようで…。まあどうせすぐに衆議院の総選挙に突入するでしょうし、それで自民党が勝てば、新総裁が引き続き総理大臣になり、民主党が勝てば、民主の誰かが総理大臣になればいいだけのこと。このリリーフ期間が数ヶ月にも及ぶというのならば、代理を立てることも検討の余地もあるのだと思いますが、今の状況ではリリーフ登板をやりたがる人もいないというのが現実なのかな…などとついつい考えてしまいます。