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イミダス・知恵蔵が休刊、老舗「基礎知識」残った

2007-09-02 13:08:51 | Weblog
イミダス・知恵蔵が休刊、老舗「基礎知識」残った 2007年8月31日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070830it13.htm
 世相を反映する数々の用語を収録し、毎年11月に発行されてきた「imidas(イミダス)」(集英社)と「知恵蔵」(朝日新聞社)の2誌が、現在発売中の2007年版をもって休刊し、店頭から姿を消す。
 「現代用語の基礎知識」(自由国民社)に対抗する形で1980年代後半に相次いで創刊され、現代用語事典の一時代を築いた2誌だが、インターネットの普及で手軽に情報を検索できる時代となって、発行部数は創刊時の1割程度まで落ち込み、撤退を余儀なくされた。
 「イミダス」は、戦後まもない48年に発行された「基礎知識」が独占する市場に参入する形で86年に創刊。表や図解などをふんだんに取り入れ、若者層への浸透を狙った。創刊号は113万8000部発行したが、07年版は14万5000部に減少した。
 「知恵蔵」は89年の創刊。新聞社の強みを生かし、ニュース性と信頼性を武器に、中高年以上の読者層の取り込みを図った。創刊号は90万部を売り上げたが、07年版発行部数は13万部にとどまっている。
 2誌とも、紙媒体としての発行は07年版が最後となるが、ウェブ版としては存続させる意向だ。中でも、「イミダス」は、用語のデータベースとしての機能をパソコンや携帯電話に特化させる一方、現代の事象解説本として、「イミダス」の名前を冠した特別版を11月に発行する。
 一方、次号が創刊60号となる「現代用語の基礎知識」も12万部と、創刊時の10分の1に落ち込んでいるが、これまで通り発行する予定。同誌編集部は「検索ツールというより、雑誌、読み物として発行しているので」と説明している。



 インターネット技術が発達して、(情報の信憑性と言う意味では、議論はあるものの)複数の参加者が作り上げていく「ウィキペディア」が検索ツールとして当たり前のように使われている現状を考えれば、この現代版なんでも辞典?市場に3社も競合していること自体、誰が見ても過当競争だと思いますし、加えて(最近はCD-ROM版も出ていますが)置き場所のスペースの問題や、情報の新鮮さのハンディもあり、後発の2社がこの市場から撤退するのも時代の流れで無理もないことだと思います。

 さてさて、イミダスや知恵蔵のシェアを「現代用語の基礎知識」は吸収することができるのでしょうか?
 全ての家庭にパソコンがあるわけでもありませんし、仮にパソコンを持っていても毎日数時間使うヘビーユーザーばかりでもないでしょうから、高齢者の中には、ちょっと調べものをするくらいならば、ネットで調べるよりも、本棚にある「現代用語の基礎知識」で調べた方が便利という方も少なくないと思うのですが、毎年一定の対価を払って購入してもらわなければ、部数は伸びないでしょうし、どう購入意欲を刺激するかは真剣に考えたいところ。
 紙媒体であるが故の情報の新鮮度の不利を、どうカバーしていくか…。「現代用語の基礎知識」が今後生き残ることができるかどうかも、どうネット媒体と差別化していくかが問われそうに思います。


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