先日、渋沢丘陵を歩いた時に色が紫系統の花をいくつか見た。とりとめなく羅列してみる。
畑の畦など開けたところに広がっていたのはマルバアメリカアサガオ(ヒルガオ科)だ。
3cmぐらいの大きさの花で、江戸時代末期以降に熱帯アメリカから帰化したそうだ。
林の縁で他の草木に絡んで蔓を延ばして咲いていたのはクサフジ(マメ科)の仲間。
多分オオバクサフジで、歩いている間けっこうあちこちで見かけた。
ほかにもヤブマメやトキリマメなどマメ科の小さな花がいろいろ咲いていた。
1cmちょっとぐらいの大きさ、しっかりした紫色の花はクコ(ナス科)だ。
ちょっとナスの花に似ている。これでも木本だけど少し経つとミニトマトのような紅い実が生る。
昔、牛舎があったあたりの原っぱに何か妙な草が数本あった。
すぐには何か分からなかったが・・・
近づいてみると先端に何か赤紫のものが付いている。
中に花が咲いているものがあって、アレチハナガサ(クマツヅラ科)だと気づいた。
近所で見たアレチハナガサと印象が違ったが、咲き上った末に花後になると最初の写真のようになるらしい。
パッ!と目立つ黄色などでなくとも、よく目に留まるように感じます。
秋に咲く紫色の花たちも、なかなかしっとりと良い雰囲気ですね。
アレチハナガサは咲き終わって種の熟成を待つ間こんな姿になるのですね。
セイタカアワダチソウやコセンダングサやヤクシソウなど黄色い花が多い時期ですが、
それだけに色違いの花を見つけるとちょっと惹かれます。
アレチハナガサの生涯を観察したことがなかったのですが、
こんな姿の時期があると知って面白かったです。