久しぶりの自然環境保全センター。谷戸には今年もいろんな草花が咲き始めていた。
小さな流れの傍では、まだ早いかなと思っていたイワボタンがあった。ネコノメソウの仲間だ。
黄色い苞の上にある数個の花は花弁がなく4枚の萼に8本の雄しべがある。
イワボタンの葯は黄色いが、よく似た花のヨゴレネコノメソウの葯は赤紫色だ。
下記のネコノメソウなどの果実は見たことがあるが、イワボタンはまだ見ていない気がする。
機会があったら猫の目かどうか確認してみたい。
湿地とか水辺などにはあちこちにネコノメソウが広がっていた。
苞が黄緑、萼は淡黄色そして雄しべの葯が黄色と全体に明るい花だ。
走出枝が延びて花茎を出すので、かなり広がって花が咲いているのが見られる。
湿地から少し山側に入ったところではヤマネコノメソウが咲いていた。
ネコノメソウに比べると葯を除いて黄色がなくて苞も萼も緑色だ。
ヤマネコノメソウは走出枝がないので広がりは感じない。
それでもネコノメソウに比べて山地や林のまわりなどを中心に見る機会が多い。
ところで画面にはヤマネコノメソウのものとは違う丸い葉が混じっている。
アオイスミレの葉のように見える。
このあたりアオイスミレ、キクザキイチゲ、ニリンソウ、ヤマルリソウなど早春の花も咲いていた。