業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

ケアマネ殺すにゃ刃物は要らぬ

2006年09月29日 | 業務日誌
※ 画像は昨日の私の心の叫び。

H18介護支援専門員実務従事者基礎研修 最終日

県指定の大会場から出てきた700人余りのケアマネの顔からは生気が失われていました。
研修や講義の内容が、あまりにも非情だったからです。

講師の先生は、県の社会福祉士会の顧問で、なんというか理想追求型な熱いお方で、基本姿勢についての講義でも事例検討でも、やりすぎというか言いすぎというか、とにかく「この利用者を救うためには」とか「この利用者とその家族を幸福にするためには」の方向に議論がツっ走っていく。
もう思い出しただけでもアタマが痛くなるので、詳しいことは書かないですけど、横文字も多いし、理屈っぽかった。時折壇上から「そんなことでケアマネとしてやっていけますか?」だの「やめたほうがいいのではないですか?」だのと、基礎研修からそんなに叩かなくてもいいじゃないかと言いたくなるくらい厳しいお言葉をいただきました。
もち、おっしゃっていることは至極マトモです。
尊敬しますし感服しました。

でもねえ。

つくづく思うのですが、ケアマネが35人から40人、中には私のように規定・許容量・能力体力オーバーの利用者を担当し、その全員を訪問し、うち何件かを認定調査をし(私は今月認定調査4名)、また何名かは新規利用者(私は今月新規2名、そのどちらも初回加算Ⅱ、つまり新規の上に30日を超える入院期間を経た600単位の加算の対象者)。
それを全部回るだけでも息切れがするのに、アセスメントにモニタリングに担当者会議、サービス提供日や時間の変更の連絡対応。
ヘルパーの作った料理の味が薄いだのデイケアの送迎時間が遅いだのの訪看ナースが若すぎてジジィの入浴にババァが嫉妬メラメラだのののののの苦情の対処。
それが過ぎれば今度はレセ、レセ、そしてレセ。
そしてときには過誤、修正、恐怖の返戻。

突然の入院や唐突なショートステイ依頼。
そのショートから帰ったら便秘したとか下痢したとか頻尿になったとか家族の顔がわからなくなったとかの相談の雨アラレ。
昨日搬入した車椅子を今日は返したいと言う、一見なんでもなさげなわがままのウラで、利用票や提供表の差し替えや、ひどいときには計画の丸ごと変更という憂き目に遭っている私たちケアマネ。

そんな私たちの一体どこに

地域とのネットワーク作りや、インフォーマルな支援の検索や、利用者の活動を阻害している環境因子の掘り返しなどをやる暇や体力や気力が残されているというのでしょうか。
私はやりますというケアマネがいたら、遠慮は要りません、超安月給で包括にでも召抱えてもらい、馬車ウマとなって過労死して下さい。
私はイヤです、そんな一生。

ちなみに私、事例検討にマイケルの事例を持っていってしまいました。
参照:民生委員のお仕事
事前に「基礎研の事例に困難事例は持ってくるな」とクギを刺されていたのですが、この基礎研は「探ろう地域の力、その人らしい生活を継続するためにケアマネができること」がモットーでしたし、目いっぱいその人らしい生活をやっててかつ事業者や権利擁護や地域が深く関わっているようなケースといえば私にはマイケル事例しかなかったんです。
マイケルの所業や、民生委員の暴挙や、ヘルパーさんの努力などを発表するたびに周囲から笑いやオドロキの声がさざ波のように沸き起こって快感でしたが(笑)、これから基礎研に出られるケアマネさんがおられましたら、やはり事例はほどほどに自分の優秀さをアピールできるものにとどめておいたほうが無難です。

今日のブログにはオチがありません。
明日はもう10月................................
とうとうあと○人、訪問できなかった。