業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

駆け引きあれこれ/後編

2006年09月21日 | 業務日誌
※画像は私がネットで拾った漫画画像のうち、もっとも意味不明の逸品。この前後のストーリーをご存知のマニアなケアマネさんご連絡下さい、後生です。ちなみにホントのセリフは「サンタクロース反対!」でしたw。


唐突ですが、結論から言いましょう。

鼻くそが辞表を出しました。



前日の続き。

事務長と話しているうちに、私の中に色んな感情がトグロってきてイライラしてきちゃいました。

私は確かに細木さんの扱いを誤りました。
自分が嫌われてもいいから予防訪問介護を適正に使ってもらおうと思った、などと言いはしましたが、その実心の奥底でこのババァに嫌われて担当交替されたいなと願っていたのです。
だから必要以上にキップ(気風)がよかった。潔かった。怖いもんなしでした。
私のガンとした態度にさすがの細木さんもタジタジでしたし、すごく気分よかった......ですが明らかに私はやり過ぎました。
当然そのツケを払うのは私ですし、それはそれで仕方ないことです。

けれど、そもそも細木さんに予防訪問介護のなんたるかを説明し、制度の根拠や縛りを理解してもらい、その制約の中で細木さんへの家事支援をやってくのは本来鼻くその仕事です。
鼻くそは一部の利用者や同業者から「気が利く」「情が深い」「親身になってくれる」と絶賛されていますが、私に言わせればそんなの、ただの『断れないヘルパー』です。
ヘルパーもケアマネもそうですが、利用者の要望ってホイホイ聞き入れたほうがラクですよね。出来ないとかダメとかきちんと説明して、それでも信頼を得るという作業は本当に大変で根気が要りますから、安請け合いしてやってあげたほうがいいはずです。
でもそれが結果的に自分のクビを絞めることになる。
私の知ってる新設素人デイサービスの素人経営者が、利用者のニーズにお応えしますと大見栄をきって、サービスの帰路に利用者を好きなところで降車していました。
案の定2ヶ月もたたないうちに利用者の依頼がどんどんエスカレートし、送迎コースから何キロもとっぱずれた高島屋でおろせだの、パーマをかける間に他の利用者をおろしてまた迎えに来いだの言われてさんざんな目に遭ったそうで、挙句「ハリケンさんの利用者の○○さんなんとかして下さい」と訴えて来ましたが
※当然私はシカトです。結局デイは送迎ルートを変え、それまでやっていたお好きなところへお寄りしますサービスを取り止めましたが、その利用者はさんざん文句を言ってそのデイをよしました。
鼻くそのやっていることはこれと同じです。
よせばいいのに利用者を自分の車に乗せて通院や買物に行ったり、2階の掃除や店舗の片付けなどの過剰なサービスをやりまくり、利用者を付け上がらせてしまい、結果「ケアマネさんなんとかして」です。
ハッキリ言って知ったこっちゃありません。
ケアマネが計画に書いたワケでも頼んだワケでもないのに利用者獲得のために好き勝手をした挙句の結果です。
どうしてそんな事業所の尻拭いをケアマネがせないかんのだ。
その上法人のトップにまで誤解?されてしまって、これじゃ踏んだり蹴ったり。

反省ここから

.............でも、私も鼻くそにどうこう言えた義理ではありません。
最初からそのように「それはヘルパーの問題です、ヘルステで対処して下さい」と言えばよかったのです。なのに訪問ついでに余計なことを言って、細木さんの信頼を得るつもりもないのに得るマネだけしたからこんなことになったんです。挙句に失敗して「そんなの鼻くその仕事だろ」では、私も鼻くそと同レベルです。
私はたぶん心のどこかで、細木さんとうまくいっていない鼻くそたちの先を越そうと思ってたんです。そんないやらしい私の考えが、80も超えた生霊高齢者に気取られないはずがないんです。

反省ここまで

しかし!しかしですよ。
少なくとも私は同じ法人の仲間として、ホンネはどうあれ対外的には鼻くそヘルパーSTを庇ってます。現場で利用者に対面しては、そうそう嫌われ者になんてなれないヘルパーの気持ちがよくわかるから、あえてイヤな役回りをやっています。
私たちひがしのケアマネは皆そうです。決して利用者の前で同業者をけなしたり、責任をおっかぶせたりはしません。
なのにどうして、ひがしのヘルパー事業所にはその意識がまったくないのでしょうか。
そんな管理者とこれから先、どうやって仕事をしていけばいいんですか。

私は事務長にそう訴えました。

するとそれまで黙って聞いていた事務長は、私に教えてくれたんです。
実はヘルステ主任から、昨日辞表が提出されたんですと。

あ、心なしか事務長嬉しそう(このふたりも確執あるからなあ)。

私がそれを聞いたとき、果たしてどんな気持ちだったか皆さんにはおわかりですよね。
天にも登る気持ちでした!!

ま、この話にはもっともっとウラがあることにその後気付くことになるのですが…
それはまた後日。