一理はあった森発言

　フィギュアの浅田選手に関する森元首相の発言が問題になっている。
　大事なところで転ぶと、大事なところで失言する政治家が何言ってんだ。また、あの子呼ばわりも酷いね。二流、三流の政治家が一流のスポーツ選手のことを、あの子なんて。
　でも、団体戦に出すことはなかったというのは、理由はともあれ、一理あるみたいだ。今日の朝日に元世界選手権女王の佐藤有香さんが団体戦に出た選手に比べて、出なかった選手は精神的にも、肉体的にもゆとりがあったみたいなことを言っていた。そうか、そんなに疲労するのか。団体戦は個人と別の選手というのがいいのかも。でも、なんで、フィギュアの団体戦なんて不思議な物を作ったんだろう。
　そうは言っても、森元首相の発言はやはりひどいし、毎日新聞も何で、あんな人を使うのだろう。
　

波野好江 中村勘三郎最期の131 日・哲明さんと生きて

　集英社から昨年１２月に出版された、勘三郎の闘病記。前半は著者が勘三郎との結婚前後の話とうつと闘ったときの話を。うつの方は薬を勝手に変えてしまったというすごいことも。
　そして、後半が食堂ガンの判明以降。恐らく誤讌による肺の損傷後、最後まで復帰を信じていた勘三郎と家族の戦いが悲しく、時に涙が出そうに。何で、手術に賭けてしまったのかな、と思ってしまう。
　巻末に、野田秀樹と大竹しのぶの一文もいい。そして、転院先のお医者さんの文章も。皆、勘三郎を助けたかった。