”A Wolbachia factor for male killing in lepidopteran insects”Nature Communications,13, Article number: 6764 (2022)
昆虫の約半数が感染するという細菌「ボルバキア」 ですがオスを狙って殺す最近の仕組みが明かになったとのことです。からくりとしては性染色体が受精の際に性染色体を調節するシステムを利用して、オス殺しを実現しているとのこと。人間であれば男性:XY、女性:XXなのでこのXを減らすシステムを乗っ取ってしまうわけですがチョウやガの性染色体はオスがZZ、メスがZWとなっているのでZを殺す=オスが殺されるわけです。人間の世界でもしこれが起こったとすると…メスの方が淘汰されるわけでこれは本当に種が全滅しかねない怖い話だとは思いました。ある意味、性操作のメカニズムが間接的に解明されていることにはなるのではありますが・・・この研究成果が人間で同じようなことを起こさないような知見として生かされることを願います。
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