Takekida's log

千里の道も一歩から

ウェブ時代を駆け抜ける

2008-01-04 18:35:34 | Training
山ランにも慣れてきたのか体へのダメージは無し。疲労感のみ。
普通に4時間Overを走れてしまうというのは山ランの魅力でもあります。
アスファルトの上では練習でそんな長い時間を走ることはありえない。仕事という日常に対極するするものとして山ランというのはかなり非日常に位置していてそれが自分にとって大きな魅力として感じられているようです。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
筑摩書房

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ウェブ進化論に続き、ウェブの進化した世界でどのように働き方、生き方を指南した本。

簡単に印象に残ったところを羅列します。

○ネガティブ思考ではなくオプティミズム(楽天主義)を基本姿勢にWebによる社会の進化を考えることが出来る
  ⇒ネットが弱者、強者共に平等に開放されており、個人の可能性を発見し増幅できる手段であることから オープンソースやウィキペディアなどは良い例
 ネガティブなことを言うのは簡単だがそこからは何も生まれてこない。Webにもマイナス面は沢山あるがそれにも増して生み出されるものは大きくパラダイムシフトを起こしてきた。 自分もついついこういう思考に陥ってしまうことが多いが気をつけなくてはいけない。


○学習の高速道路と渋滞、けものみち
 これからはネットであらゆる知が公開される時代になりある分野を極めたいという気持ちになれば効率よく過去の叡智を学習できる。しかしながらある程度のレベル以上は困難が立ち向かうこれを渋滞とたとえている。あえて渋滞の中を高く険しい道を進むか 専門性を生かしつつ個としての総合力を生かして柔軟に「けものみち」を歩いていくかを選択できる。
 ⇒たとえばスポーツでも世界一を目指して強くなっていっぱい稼ぐというのは高く険しい道を進むやり方で「けものみち」というのは自分でスクールを起こしたり、競技人口を増やす仕掛けをつくったり出来る人のことであると思う。トライアスロン界で言えばサニーフィッシュの平松君とかだろうか。(本では将棋の世界での例が載っている)

○ロールモデル思考法
好きなこと、向いたことを自分の中に対して求めるのではなく外界に求め直感を信じ自分と波長の合ったものを探し出していこうという考え方。
自分が惹かれたものに対しなぜそのものが心地よいと感じたのか考えてみるということで多様なロールモデルの集合体として自分が出来上がる。 
 ⇒自分で言えばイチロー、アームストロング、トライアスロン、山ランとかだろうか

○大組織と小組織
 大きいことが有利となる事業もあれば小回りが利くことが有利となる事業もある。 大組織は入りにくいし、出にくい。 小組織はその逆だけど当たりはずれが激しい。 そんな特徴を知った上で自己実現できる場所を選びたい。

大組織に所属する人で重要となるのは30~45歳の時。 
自分が大企業への適応性があって大企業のプロを目指す覚悟と資質があるか見極める必要がある。
大企業のプロを目指すのか吸収できるものは吸収して違う組織に移るのか…
⇒自分も社会人になって2年目ながらあと2年弱でその時期に差し掛かる。変化が大きく常に新しいもの、時代に対応することが求められる職場なので不満はないが自分の適性とかに関しては常に考えていく必要性があると考える

○自助の精神
 ウェブ初期に現れたリーダーは「好きなこと」「向いたこと」「自分のやりたいこと」を対象に「勤勉の継続」が出来る人間だった。Webの進化して物理的な制約が取り除かれたこの時代では何か強いられて行うという精神は古く 個の自由な意思、時間の使い方、責任がしめる割合が大きくなる。
⇒やらされてやる勉強には価値は無いというのは昔からも言われてきた事かも知れないが特にこの年になるとその意味が良く分かってくる。あとは目的、意義の無い勉強もあまり意味が無いと思う。

○ネットアスリートへ贈る3つの言葉

1.Only the Paranoid Survice(Intel創始者グローブ)
 病的なまでの心配性
⇒激しい環境の変化を生き抜くには研ぎ澄まされた感覚で世界の動向に注意を払うことが必要だということ。変化の早い半導体の分野らしい言葉

2.Entrepreneurship
 企業化精神として一般的には訳されるがここで重要なのはその精神のあり方。
自分の頭で考えどんなことがあってもあきらめない。ということ。
そのためにはS.Jobsの言葉“The only way to do great work is to love what you do."=「すごい仕事をするにはその仕事を好きになることだ」のように好きなことを追求するのが一番である。

3.Vantage Point(シリコンバレー投資家 ロジャークレナミー)
 バンテージポイントとは見晴らしの良い場所。その場所に行けばその分野で起きていることがすべて分かるような場所のことである。最先端の世界を見通すことが出来なければ自分のやっていることの位置づけも分からないし何が新しいのかも分からないということ。


またしても非常に勉強になる本でした。少なくとも自分の方向性は間違っては無いというのは確認できたと思います。直接、自分はWebに関わる仕事ではないですが常にWebの世界と仕事、個人との結びつきというのを念頭におきながら生きていこうと思います。
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