学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

秀逸な文章

2018-02-07 20:52:16 | その他
現在は不定期になりましたが、NHKのコント番組「LIFE」は私の好きな番組のひとつ。ウッチャンナンチャンの内村光良さんやココリコの田中直樹さんらが出演して、「LIFE」をテーマにコントを繰り広げていきます。そのなかに出演しているひとりが星野源さん。音楽家、俳優、文筆家として、マルチな仕事をなされています。

このあいだから、星野源さんの著書『働く男』(文春文庫)を読んでいます。星野源さんの多岐に渡る仕事が、コミカルなかたちで綴られていて、仕事に疲れたときや気分転換をしたいときに読むと、特に楽しく感じられます。でも、ただ楽しいだけではなく、周りから才能がないと云われても、意に介さずに自分のやりたいことをしっかりやっていく星野源さんの姿勢は、周りの雰囲気に流されやすい私の眼を覚まさせてくれるような刺激も与えてくれます。笑いどころも多々あり、その世界観を十分に楽しむことができました。

こうして満足感あふれる気持ちで、文庫本の最終ページ「最新刊案内」を何気なくめくっていたときのこと。そこに『働く男』の解説が載っていたのですが、この文章が秀逸。



「様々な顔を持つ著者が過剰に働いていた時期の仕事を解説した一冊」



私はこの解説を読んで、つい爆笑してしまいました。この内容紹介自体に間違いはないんだけれど、冷静すぎる言葉使いによって、それまで読んできた星野源さんの世界とギャップがありすぎるなあと(笑)解説だから、こういう書き方しかなのですよね。でも、最後の最後まで笑わせられた本でした。
コメント
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