学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

『福翁自伝』を読む

2009-08-01 21:24:00 | 読書感想
今朝、出勤途中にふと田んぼに目をやると、不思議なものを見ることができました。それは蜘蛛の巣。稲と稲にかかった網が朝露に濡れて、透明な石楠花のよう。広い田にぽつりぽつりとあるから尚のこと良かった。それに相まって、霧も出ていましたから、幽玄の世界。朝から綺麗なものが見られて、良い気分!

さて、今は福沢諭吉の『福翁自伝』を読んでいます。前に一度通読したことがありましたが、改めて読むとまた面白い。特に緒形洪庵のもとで学んでいた若かりし時代。若い諭吉は猛勉強し、枕は使わず、机の上に突っ伏して寝る、床の間の床側を枕代わりにして寝た、というエピソードは有名ですよね。驚かされたのは、酒を飲んで早く寝る。夜中の10時に起き出して夜通し勉強する。夜明け近く、朝ごはんを準備する物音がすると再び寝て、ご飯が出来たらかきこんで、朝湯に入って、日中また勉強に励む…これは若くないとできない(笑)

語学も苦心しながら学び、この後の活躍は言わずと知れたことですが、学問に対する情熱はすごいものがあります。

学問に対する激しい情熱、それだけは一生涯持ち続けたいと思うのでした。
コメント
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