周りの人は皆よいお手本
子曰わく
三人行えば、必ず我が師あり。
其（そ）の善（ぜん）なる者を択（えら）びて
之（これ）に従（したが）い、
其（そ）の善（ぜん）ならざる者にして
之（これ）を改（あらた）む。
述而七―21
安岡定子先生
孔子先生はおっしゃった。
「三人が行動すれば、その中には必ず学ぶべき師がある。
そのよき人を見習い、善くない人を見ては
我が身を振り返り反省し改めるからだ」
自分の周りの人は、誰でも皆、お手本になるということです。
善いお手本は見つけやすいものです。
目標でも憧れでも、自分のなりたい姿が実際に
目の前にあるというのは、嬉しいものです。
学ぶことは真似ることだと言われますが
まずは形から真似してみるのもいいでしょう。
(ポカポカ地蔵)
学ぶことは真似ること！
悪い見本を見つけることはどうでしょう。
人は他人には厳しくなりがちです。
「あーぁ、あの人、あんなことをして・・・」と、
人の失敗や間違いを鋭く指摘する人もいます。
あるいは言葉に出さずに、心の中で思っている人もいるでしょう。
(ポカポカ地蔵)
心の中で思っているタイプかな？！私の場合は
よくないことをしてしまった人の姿を
自分に重ねる人は意外に少ないものです。
「あれはまずいな！」という場面に出合ったら
自分も同じことをしていないかと、振り返ってみる。
これが孔子先生の凄いところです。
すべて自分の人生の糧（かて）にしてしまうところは見事です。
よき人もそうでない人もすべてお手本です。
人物を見る目を持たなくては、お手本は見つけられません。
人間好きの孔子先生ならではの言葉です。
(ポカポカ地蔵)
どうしても悪い見本には厳しくなるよなあ～～
欠点が気になるうちはだめですね。
欠点が長所に見えてこなければ。
平沢 興
ただまさに やわらかなる
容顔をもて 一切に向かうべし
道元禅師