気軽に茶道をしてます。

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お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

霜月のしつらえは

2018-11-02 21:05:31 | お稽古
霜月に入り奈良も一段と寒く、今朝はこの秋の最低気温の6.8℃
この寒さで色づき始めた紅葉も一段と深まり、週末も秋晴れと
の予報、平成最後の『第70回正倉院展』にお出で頂ければ・・・

霜月の玄関は色紙は『江月照松風吹
充実茶掛けの禅語辞典(淡交社)によれば、
証道歌」より、江月照松風吹 永夜清宵何所 と続く。

読み)江月(こうげつ)照らし松風(しょうふう)吹く
   永夜(えいや)の清宵(せいしょう)、何の為(な)す所ぞ。
意訳)広い川の上に照り輝く明月、松の梢に吹き来る清風
   この夜の妙景はいったい何のために目の前に展開されて
   いるのだろうか。
   何の計らいもない大自然の営みに対する純粋な感動。
 

床の軸は、
大徳寺496世 好清紹因(こうせいじょういん、~1937年)さん
 

賛は「寒山詩」のとくに有名な詩の一節
吾心似秋月    吾が心秋月に似たり
碧潭清皎潔   碧潭(へきたん)清くして皎潔(こうけつ)たり
無物堪比倫   物の比倫(ひりん)に堪えたるは無し
教我如何説   我をして如何(いかん)が説かしめん

訳)私の心は、秋の夜空に輝く明月が
  澄みきった緑深い縁の底まで照らしながら
  明るく清らかに輝くのに似ている
  私の心の清らかさにたとえられるものはない
  私はそれをどう説明したらいいのだろう 

  一転の曇りもなく澄み切った心の本性
  仏性の純粋さを秋の清らかな月の光にたとえている。
      (充実茶掛けの禅語辞典より)

今日2日の月齢は24.0、23日の勤労感謝の日は15.4で満月に。

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