気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ならぬことはなりませぬ(会津山塩羊羹を)

2015-11-22 17:11:13 | 主菓子とお干菓子
週末二日は御稽古日に、
玄関には『喫茶去』の色紙を
「どうぞ、お茶でも召し上がれ」

床のしつらえで、
初嵐、杜鵑、南天を活けてみました。
 
主菓子に、会津山塩「ならぬことはなりませぬ」(太郎庵
と荷葉露を
 干菓子
この羊羹は、会津大塩裏磐梯温泉から精製した山塩
厳選した極上の寒天、北海道十勝産の小豆を使用とのこと、
塩味の少ない羊羹で、上品なお味、というのも
山塩の元は海水に比べ塩素イオンが少なく硫酸イオンが多いという、
特殊な泉質のため、味わいや風味が海塩とは少し違うようです。

岡山出身の方から、良く似た岡山の塩羊羹がありますとのこと
そういえば、お隣の日光下諏訪などにもありますね。

侍の魂「義」を守る会津の侍の凛とした姿を想い造られた、
この羊羹、『ならぬことはなりませぬ』と命名されました。

これは「什(じゅう)の掟」のなかにあり、
会津の武士はこうあるべきだと互いに約束し、励んだそうです。

一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
ニ、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言を言うことはなりませぬ
四、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
五、弱い者をいじめてはなりませぬ
六、戸外でものを食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

現代的には不合理な事もあると思いますが、
「ならぬことはならぬものです」
つまり「いけないことはいけない」
子供たちの教育には必要と思われますが、
私たち大人にも、この気持ちを持ち続けたいものです。

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