午前零時の流動
グロスの様に時間が歪むのを見た、午前零時のなだらかな幻覚 本物の狂気の前には錠剤...
ブルーダスト
暗い部屋 苦い果実の夜、音律を 破壊し尽くしたジャズ 二等星から伸びた刃が しどけな...
Elegie
零れたまま、冷えて テーブルで壊死したいつかのディナー、指でなぞると 思い出の腫瘍...
口ずさむのは昔の歌ばかり
梅雨明けの、叩きつける光の中 入道雲を切り裂くようにジェット機が飛ぶ 蝉の抜け殻を...
行方
碧の彼方の、永遠の境界のほとりで 百万の言葉を閉じ込めて死んでいた旅人 唇は濡れ...
記号は無駄に意味を話したがる
犬歯で断ち切った 狂気が胃袋で 慢性的な疾患を啜ってまた蘇生する ああ、こすれ合う...
当たり前に去って行くものばかり
突堤の先で 幾人もの人が 風に負けながら釣糸を垂れている 風は渦巻きのように 向...
こころになんかなんの意味もない
こころになんかなんの意味もない 君が幾日かふさぎこんだ後で、キラキラした口紅でグラ...
真実で狂ってる
すごく長い時間、苦しむみたいに啼く鳥が 不吉な予言の訪れを告げるリズムで啼き続けて...
ハイウェイの彼方に砂漠がある
ハイウェイの彼方に砂漠がある、その砂漠の彼方にはきっと世界の終わりがあって キリ...