前日
※レース前後は相方と被るので、詳しくはそちらをご参照ください(笑)
レース前日の朝にジュネーブ国際空港に着き、9時過ぎにはシャモニー入りできていたと思う。
現地は日が高くないうちは天気が良くても、とても涼しかったけど、
昼前に受付が終わったころには強烈な日差しでかなり暑さを感じた。
受付で、ザック、レイン上、エマージェンシーシート、最少1Lのドリンク、…抜き打ちでいろいろチェックされる。
昨年MCCでは、水はあとで買おうと思ってて、受付で持ってなくて買いにもどったけど、
今回も頭を完全に覆える暖かい帽子だけは必携品の中で見落としてて(寒い時キットだと思ってた)、
結局TNFの灰色ビーニーを現地調達(´・ω・`)
お昼はお米が食べたくて日本料理店で、サーモン丼を食べ、
午後はブースを見たり応援したりして、
夕飯もやっぱりお米が食べたくてSushiをテイクアウトしてお宿へ。
飛行機で座りっぱなしで浮腫みがひどかったのと、一日外にいたのとで、足の疲労感が結構あった。
まだ明るい19時台には寝た。
当日
スタートまで
5:00ごろ起床→6:30ごろ宿発。
朝ごはん:α米おにぎり×2、バナナ×1、どらやき×1、オレンジジュース
シャモニーからはスタート地点のクールマイヨールまで無料バスが出ている。
所要時間は40分強くらいで、7:00頃発のバスに乗った。
それほど寒くないこともあって(~15℃くらい?)周りの選手の多くはすでに走る格好で、荷物も少なかった。
(注)バスはなぜかスタート・荷物預け地点から1kmくらい離れたところに到着するので、スタート地点までは歩いて移動することになる。
スタートエリアは選手以外入れないようにゼッケンをチェックされる。
モコモコに着こんで大きなリュックごと移動していた私は、スタートエリアで「Runner only」って追い返されそうになった。おこ…(´・ω・`)
9:00と9:30のウェーブスタートがあることは、他の人のブログで知っていて、
私は遅いからと勝手に9:30スタートだと思っていたら、なぜか3000番台は9:00スタートということで、なんと第1ウェーブ。
Bib番号は、速さやITRAポイントとは関係ないみたい??
15分前くらいに列に並び、曲が流れ、ドローンが飛び、盛り上がる。
あれ?もう9時なのにスタートしないんだけどwwさすがここはイタリア、時間にルーズだなぁとか思っていると、突如カウントダウンが始まり1分遅れでスタート(^o^)丿
Courmayeur(スタート)~Bertone 13.5km 1448m+ 3:06:59 (3:40) ※以下()内は目標タイム
私は登りで早々に歩き始めたが、第1ウェーブということもあってか、周りは速い人たちばかりで、
あっという間に置いて行かれ、本当にビリケツの3人組くらいになって、ちょっと寂しかった。
1時間も経たないくらい、山に入り斜面が急になってきたころに、後続の速い人たちに追いつかれ抜かされ始める。(ここから最後の区間まではほぼ抜かされっぱなし。)
それでも登りは急がないと決めていたので、のんびりマイペースに、登っては譲り、登っては譲りを繰り返していた。
速い人たちをやり過ごすたびにビリケツ仲間のおばさんと再会しては、目を合わせてニヤニヤしていた(笑)
天気は最高、景色も最高、テンション上がる(^o^)丿
一気に1400m以上登るヤバイ区間だったけど、さすがに一発目なのでまだまだ元気に上り切った。
下りになった途端、周りがガンガン飛ばす。緩い下りと平地を頑張る作戦だったが、足とお腹を温存したかったので、ゆっくり走った。
かなりのんびりのつもりだったけど、予定より30分以上速くて、周りの速さにつられてしまっているな、と思う。
Bertone~Arnouvaz 26km 1879m+ 5:36:35 (06:05)
この区間はとにかく景色がよかった!
モンブランをのぞみながら、気持ちよく走れる区間。
つらくなかったからこそ、あまり記憶のない区間(笑)
貴重な走れる区間だったが、想定よりペースが速めだったこともあり、後々のお腹と足へのダメージにつながらないよう、慎重に走っていた。
ただ、周りのランナーは、ガンガンとばす。
だだっ広く走れるというよりは、シングルトラック率が高かったので(←コース全体にいえること!)、
安全に抜いてもらうために止まってよけるのが大変だった。
抜いてもらうことには一切抵抗はないのだけど、ゆっくりマイペース走り続けたいだけで、止まりたくはないのに・・・と少しヤキモキする。
とかく私が遅いのがいけないわけですが(´;ω;`)もっと頑丈な足だったらなぁ…
Arnouvaz~La Fouly 40km 2705m+ 09:16:55(09:26)
イタリアとスイスの国境にあるフェレ峠を越える区間で、2つ目のピーク。
まだまだ元気と思いきや、この登り、かなりの急登で、胃と呼吸がしんどくなり始める。
登りはゆっくり、下りと平地で走り、心拍数を同じくらいにする…という気持ちでしたが、
この区間の登りでは、すでに心肺に疲れが出ており全然ダメでした…。練習不足だなぁ。
無理すると気持ち悪くなりそうな感じもしたので、途中岩場に座って短く休みを何度か取りました。
登りはつらかったけど、景色はすばらしかったよ…
途中、日本の人のお兄さんと出会い、頂上まであとどのくらいですかね~~と尋ねると、
GPSウォッチをみて、あと120mくらいですね!と教えてもらい、元気が出る。
やっぱりGPSあると、山でも今どのあたりにいるか分かるのは、とてもよいな~と思う。
実際に間もなくして山頂が見えて、到着。
山頂、風強いし、よぼよぼだしで、適当にしか写真取れず。
お兄さん、30kmってこんな長かったでしたっけ?とか言いつつ下りになった途端かっ飛ばしていく、つよい。
ここからは20kmほどの長い下り、ここで飛ばすと足とお腹がやられるとは聞いていたけど、登りでだいぶ時間ロスしたし頑張らなきゃ。
でも、結構急な下りで、うまく走れない。
途中La Peulaのウォーターエイド、牛がいっぱいいてスイスっぽい、アルプスっぽい。
次のエイドLa Foulyまで半分くらい下った?意外といいペース?って思ったけど、半分ではなさそうで、エイドまでは思ったりよりもかかった。
前の区間までは予定より30分以上速めのペースだったのに、10分くらいしか余裕がなくなっていて、のんびり行き過ぎたな…と思う。
La Fouly~Champex-Lac 54km 3282m+ 12:20:00 (12:26)
ここからも下りが続く。あんまり細かくは覚えていないけど、途中山道から、少し舗装された道も走った。
走る前に痛めていた、右ハムと左膝内側は、走り出したらそれほど支障なかった。
一方で、長い下りのダメージか、この辺りから、下りで右膝内側が明らかに痛み始める。
走れないほどの痛みではないが、先も長いのでポールをつかって気持ち優しい接地を心がける…無理だけど。
さらに、内臓も疲れ始めてきて、胃が痛くなったり、脇腹が痛くなったり、下腹部が痛くなったり…けど、ゆっくりを心がけていたおかげか、そんなにひどくはならなかった。
途中、嫌な予感がして道端の仮設トイレに入ったら、生理ちゃんが来ていた。
おいおい…さすがに今じゃないやろ感。
信越の時もドンピシャだったし、私の生理ちゃんはお山が好きらしい…。(擬人化することで愛着?がもてるようになったので、小山健さん感謝。)
結局、身体も今はそれどころじゃないと認識したようで事なきを得ました。(えらいよ、生理ちゃん。)
シャンペ前後の登りがレース中で一番精神的にも肉体的にもきつかった。
長い下りで、ゆっくりではあったけどずっと動き続けていたから足も心肺も疲弊していて、登りで全然足が進まないし、フェレ峠以上にすぐに息が苦しくなってしまう。
途中から暗くなりヘッドライトをつけたり、つけ直したりするのを口実にして、ちょこちょこ止まってしまうようになった。
久々かつCCCでは最大のエイドであるシャンペにたどり着くも、ヘトヘトだし、
時間も予定ピッタリくらいで、まだ先は長いのに貯金を使ってしまったことに焦る。
ランナーとサポーターでごった返して、ゆったりできる感じじゃなかったし、なぜか着いた途端に鼻血が出てきたし、もうなんなんだ~~(´;ω;`)
フェレ峠とシャンペまでの登りがきつすぎて、このレベルの登りあと3回って、つらすぎて絶対無理だって思った。
そこで、スタート後数時間の相方につらい旨をLINEするも、無理しないでね。なんて言ってもらえるはずもなく、
あんまり食欲はないけどフルーツやらリンゴジュレやらちびちびつまみ食い。
噂に聞いていた麺入りスープをもらってみたけど、フォークとか持ってきてないから食べられない!
助けを求めようかなと思うけど、鼻血ティッシュ状態で情けなさすぎて、スープだけ飲んで諦めるって感じで、全然うまく補給できなくて、さらに焦る。
時間ないしとにかく出るしかないって思い、エイドを出る。
◎割りばしでもなんでも持っておくことをオススメする◎
Champex-Lac~Trient 70km 4349m+ 17:17:12 (17:19)
日も暮れたし、山頂付近は寒いかな、と薄い長袖ベースレイヤーを着た。
シャンペ出てからしばらくは、シャンペ湖の近くの舗装された道を走りを交えて早歩きする。
あまり食欲はなかったけど、この辺りから水をたくさん飲めるようになる。
前半のエイドでフラスクに足したスポドリがまずすぎて、途中からは捨てて、基本水だけ飲んで、エイドごとに塩タブをかじるようにしていた。
ここの登りが一番しんどかった。全然前に進まなかった。途中、多いときは10分に一回くらい道端に座って息を整えないとしんどかった。
止まっては星がたくさんの夜空を見上げて、眠気ではないけど、なんだかぼーっとしていた。
長い長い登り、まだこの先も登るのに、今こんなんじゃ、もうダメなんじゃ…。完走できないこと、リタイヤすることを考え始めて、つらくなる。
相方も頑張ってるのに、せっかく一緒に来れたのだから、2人で完走したい。
私のせいで、素晴らしい思い出に、ほろ苦い要素を余計に添えたくない。
2人で完走出来たら、どんなに嬉しいだろうか。
そんなことばっか考えながらようやく登りきって時計をみると、予想に反して、ほぼ予定通りの時間で来れていた。
ここはみんなが苦しむところなんだ。まだ諦めちゃいけないんだ、と思う。
下りは結構走りやすい道が続き、幸い足が動き、呼吸も登りと比べて楽なので、飛ばせて、ちょいちょい抜かす。
途中、下を見ると明るい大きな建物があって、こんな夜中にすごく盛り上がっているエイドだ、とすぐ分かった。
けど、あまりに遠くに感じて、まさか次のトリエントだとは認識できなかった。
橋?みたいなの渡ってから、めっちゃくちゃ急で走れたもんじゃない階段続きの急下りになって、ようやく、あそこまで降りるんだと絶望した。
さっきまで気持ちよい下りだったのに、足が死ぬじゃないか…本当にドSコースだなと思う。
相方と後で話したけど、UTMBではそんな急な階段はなかったという話で、実はここら辺ちょっとコースが違ったのかも???
Trient~Vallorcine 83km 5186m+ 20:56:16 (20:57)
また急登。だけど、さっきほどしんどくなく、ゆっくりだけど歩き続けることができるようになる…!
前区間の下りも割と気持ちよく来れたし、ここでウルトラ特有の復活を感じる。
つらくても復活を信じて進み続けるしかないんだよね!気持ちも元気になり、だいぶ楽になる。
それでも長い登りで、少し胃が気持ち悪くなりそうだったので、慎重に、たまに休みつつ進む。
この区間は、ずっと先の登りまで続くヘッドライトの光の列が遠くに見えて、絶望する一方で、これが噂の…!とちょっとわくわくする。
ヘッドライトの光の列が星空に登っていく、なかなかきれい?だし、面白い光景でした。
森の中からだんだん開けた草原風になっていくと、静かな中にカウベルの音が聞こえる。
人がいる!チェックポイントが近いのかな…?と期待したけど、放牧されている本物の牛だった。
勝手にがっかりするけど、明るいライトでチラチラ照らされて、こんな夜中に起こされて困っているのは牛かもしれない。
山頂ちょっと手前にチェックポイントがあり、テントと焚火があった。寒くは感じなかったけど、焚火の周りで少し休んで出発。
山頂までは、遠く感じた。
バロシーヌまでの下りは、途中から大きな岩がごろっごろした、広い道路みたいな感じで、そこまで急下りじゃないけど、私には走りにくかった。
なかなか、下りも走らせてくれないな…と焦るも、この区間もほぼ予定通りの時間で着く。
ペースは遅くなっているけど、完走した人みんなもそうだったんだ。
となんとかなる気がしてくるが、これは油断しすぎなのでした…。
Vallorcine~La Flegere 93km 24:56:18 (24:28)
最後の登り!山に入るまでは、かなり緩やかな登りで、せっせと早歩きできた。
途中で日が昇った。
距離にして3-4km、標高にして1/3弱に見える1つ目のチェックポイントにはあっさりと着いた。
しかし、ここからの登りは急で、なかなかいい感じの道だが、まぁまぁきつい。
完走はできると思い込んでいるので、岩場でたまに座って休みつつ、いい景色だなー風が気持ちいいなーとかのんきに考えていた。
そろそろ着くかな~あそこら辺が頂上かな?と思って着いたら、まだ先があった。
あの先かな?と思ったらまた違った。
山に隠れた雲がチェックポイントのテントに見えて、今度こそあれかな?と思ったけど、着いてみたらまた違って、
ようやくずーっと先にチェックポイントのテントが見えたころには予定してた時間を過ぎてしまっていた。
さすがにちょっと焦るけど、登りで急げるほど余裕はなかった。
日が高くなり、暑くなるけど、朦朧としていたシャンペからの登りで、
ベルトにくくりつけてた、レイドライトのお気に入りのサハラキャップを落としてしまっていた。(結構ショック!)
日差しが強く、夜が明けてからゴールまででかなり日に焼けてしまった。
頂上について、最後のエイドまで急ぐぞ!!!と思うけど、意外と単調な下りではなく、走りづらい。
全く焦ってないマイペースランナー(多分9:30スタートの12:00ゴールでいい人たち。私は9:00スタートの11:30ゴール)の層が厚くて、
みんな全然走ってくれないし、シングルトラックだから抜かせない。
どんどん時間がなくなっていく…やばいやばいやばい。(めちゃめちゃ焦)
最後の最後で抜いて、ラストのエイドを完全にスルーして飛び出したのが、9:56とか。
◎最後の登りは長いし、フェイクが多いので油断禁物◎
La Flegere~Chamonix (ゴール) 101km 26:03:55(26:00)
結局11:30までの1時間半で8km走らないといけなくなり、そんなペースでこれまで一度も走れたことないし、
下りも急で全然走れないことばかりだったのに大丈夫なのかと
ガチで焦るが、ここまで24時間超やってきたことを絶対無駄にはできない…
最後だし、どうなってもいい!って気持ちで飛ばす。
焦りすぎて、初っ端道を間違えてゲレンデを下り降りてしまうも、
後ろのランナーが気づいて叫んで教えてくれた。
もし教えてくれなくて、ここで道に迷ってたら、絶対にゴールできてなかった...感謝しかない。
周りはゆっくりなランナーが多く、かなり抜かした。
不思議なことに、ずっと痛みを感じていた右膝も痛みを全く感じず。アドレナリン効果なのか。
シャモニーからのハイカーの声援を受けながら、シャモニーの街を見下ろしながら、下り続ける。
結局、この区間がレース中で一番速いペースだった(笑)
だけど、決してまだまだ余力が残っていた訳ではなく、下りきって、まだ30分強時間が残っていることに気づくと、
一気にしんどくなって、たくさんの人が応援してくれる中、ゴール直前までは歩いてしまった。弱すぎ。
本当にウルトラは、気持ちの問題だなと思う。
ゴールの瞬間は、心底ほっとしたし、嬉しかった。
もし待ってくれている人がいたら絶対泣いてた(´;ω;`)
走った直後の身体の状態は史上最高にやばくて、足と腕はどこを触っても痛くて、1時間ぐらい動きたくなくて、日陰で転がっていた。
※でもその後の回復は意外と早くて、幸い怪我もなかった(´▽`)
日差しが強くて、とってもいい天気だった。
ニューハレのテーピングの跡がくっきり日焼けしてしまって可笑しいことになっていたけど、この夏全然焼けてなかったから、勲章だな!と少し嬉しかったり。
※レース前後は相方と被るので、詳しくはそちらをご参照ください(笑)
レース前日の朝にジュネーブ国際空港に着き、9時過ぎにはシャモニー入りできていたと思う。
現地は日が高くないうちは天気が良くても、とても涼しかったけど、
昼前に受付が終わったころには強烈な日差しでかなり暑さを感じた。
受付で、ザック、レイン上、エマージェンシーシート、最少1Lのドリンク、…抜き打ちでいろいろチェックされる。
昨年MCCでは、水はあとで買おうと思ってて、受付で持ってなくて買いにもどったけど、
今回も頭を完全に覆える暖かい帽子だけは必携品の中で見落としてて(寒い時キットだと思ってた)、
結局TNFの灰色ビーニーを現地調達(´・ω・`)
お昼はお米が食べたくて日本料理店で、サーモン丼を食べ、
午後はブースを見たり応援したりして、
夕飯もやっぱりお米が食べたくてSushiをテイクアウトしてお宿へ。
飛行機で座りっぱなしで浮腫みがひどかったのと、一日外にいたのとで、足の疲労感が結構あった。
まだ明るい19時台には寝た。
当日
スタートまで
5:00ごろ起床→6:30ごろ宿発。
朝ごはん:α米おにぎり×2、バナナ×1、どらやき×1、オレンジジュース
シャモニーからはスタート地点のクールマイヨールまで無料バスが出ている。
所要時間は40分強くらいで、7:00頃発のバスに乗った。
それほど寒くないこともあって(~15℃くらい?)周りの選手の多くはすでに走る格好で、荷物も少なかった。
(注)バスはなぜかスタート・荷物預け地点から1kmくらい離れたところに到着するので、スタート地点までは歩いて移動することになる。
スタートエリアは選手以外入れないようにゼッケンをチェックされる。
モコモコに着こんで大きなリュックごと移動していた私は、スタートエリアで「Runner only」って追い返されそうになった。おこ…(´・ω・`)
9:00と9:30のウェーブスタートがあることは、他の人のブログで知っていて、
私は遅いからと勝手に9:30スタートだと思っていたら、なぜか3000番台は9:00スタートということで、なんと第1ウェーブ。
Bib番号は、速さやITRAポイントとは関係ないみたい??
15分前くらいに列に並び、曲が流れ、ドローンが飛び、盛り上がる。
あれ?もう9時なのにスタートしないんだけどwwさすがここはイタリア、時間にルーズだなぁとか思っていると、突如カウントダウンが始まり1分遅れでスタート(^o^)丿
Courmayeur(スタート)~Bertone 13.5km 1448m+ 3:06:59 (3:40) ※以下()内は目標タイム
私は登りで早々に歩き始めたが、第1ウェーブということもあってか、周りは速い人たちばかりで、
あっという間に置いて行かれ、本当にビリケツの3人組くらいになって、ちょっと寂しかった。
1時間も経たないくらい、山に入り斜面が急になってきたころに、後続の速い人たちに追いつかれ抜かされ始める。(ここから最後の区間まではほぼ抜かされっぱなし。)
それでも登りは急がないと決めていたので、のんびりマイペースに、登っては譲り、登っては譲りを繰り返していた。
速い人たちをやり過ごすたびにビリケツ仲間のおばさんと再会しては、目を合わせてニヤニヤしていた(笑)
天気は最高、景色も最高、テンション上がる(^o^)丿
一気に1400m以上登るヤバイ区間だったけど、さすがに一発目なのでまだまだ元気に上り切った。
下りになった途端、周りがガンガン飛ばす。緩い下りと平地を頑張る作戦だったが、足とお腹を温存したかったので、ゆっくり走った。
かなりのんびりのつもりだったけど、予定より30分以上速くて、周りの速さにつられてしまっているな、と思う。
Bertone~Arnouvaz 26km 1879m+ 5:36:35 (06:05)
この区間はとにかく景色がよかった!
モンブランをのぞみながら、気持ちよく走れる区間。
つらくなかったからこそ、あまり記憶のない区間(笑)
貴重な走れる区間だったが、想定よりペースが速めだったこともあり、後々のお腹と足へのダメージにつながらないよう、慎重に走っていた。
ただ、周りのランナーは、ガンガンとばす。
だだっ広く走れるというよりは、シングルトラック率が高かったので(←コース全体にいえること!)、
安全に抜いてもらうために止まってよけるのが大変だった。
抜いてもらうことには一切抵抗はないのだけど、ゆっくりマイペース走り続けたいだけで、止まりたくはないのに・・・と少しヤキモキする。
とかく私が遅いのがいけないわけですが(´;ω;`)もっと頑丈な足だったらなぁ…
Arnouvaz~La Fouly 40km 2705m+ 09:16:55(09:26)
イタリアとスイスの国境にあるフェレ峠を越える区間で、2つ目のピーク。
まだまだ元気と思いきや、この登り、かなりの急登で、胃と呼吸がしんどくなり始める。
登りはゆっくり、下りと平地で走り、心拍数を同じくらいにする…という気持ちでしたが、
この区間の登りでは、すでに心肺に疲れが出ており全然ダメでした…。練習不足だなぁ。
無理すると気持ち悪くなりそうな感じもしたので、途中岩場に座って短く休みを何度か取りました。
登りはつらかったけど、景色はすばらしかったよ…
途中、日本の人のお兄さんと出会い、頂上まであとどのくらいですかね~~と尋ねると、
GPSウォッチをみて、あと120mくらいですね!と教えてもらい、元気が出る。
やっぱりGPSあると、山でも今どのあたりにいるか分かるのは、とてもよいな~と思う。
実際に間もなくして山頂が見えて、到着。
山頂、風強いし、よぼよぼだしで、適当にしか写真取れず。
お兄さん、30kmってこんな長かったでしたっけ?とか言いつつ下りになった途端かっ飛ばしていく、つよい。
ここからは20kmほどの長い下り、ここで飛ばすと足とお腹がやられるとは聞いていたけど、登りでだいぶ時間ロスしたし頑張らなきゃ。
でも、結構急な下りで、うまく走れない。
途中La Peulaのウォーターエイド、牛がいっぱいいてスイスっぽい、アルプスっぽい。
次のエイドLa Foulyまで半分くらい下った?意外といいペース?って思ったけど、半分ではなさそうで、エイドまでは思ったりよりもかかった。
前の区間までは予定より30分以上速めのペースだったのに、10分くらいしか余裕がなくなっていて、のんびり行き過ぎたな…と思う。
La Fouly~Champex-Lac 54km 3282m+ 12:20:00 (12:26)
ここからも下りが続く。あんまり細かくは覚えていないけど、途中山道から、少し舗装された道も走った。
走る前に痛めていた、右ハムと左膝内側は、走り出したらそれほど支障なかった。
一方で、長い下りのダメージか、この辺りから、下りで右膝内側が明らかに痛み始める。
走れないほどの痛みではないが、先も長いのでポールをつかって気持ち優しい接地を心がける…無理だけど。
さらに、内臓も疲れ始めてきて、胃が痛くなったり、脇腹が痛くなったり、下腹部が痛くなったり…けど、ゆっくりを心がけていたおかげか、そんなにひどくはならなかった。
途中、嫌な予感がして道端の仮設トイレに入ったら、生理ちゃんが来ていた。
おいおい…さすがに今じゃないやろ感。
信越の時もドンピシャだったし、私の生理ちゃんはお山が好きらしい…。(擬人化することで愛着?がもてるようになったので、小山健さん感謝。)
結局、身体も今はそれどころじゃないと認識したようで事なきを得ました。(えらいよ、生理ちゃん。)
シャンペ前後の登りがレース中で一番精神的にも肉体的にもきつかった。
長い下りで、ゆっくりではあったけどずっと動き続けていたから足も心肺も疲弊していて、登りで全然足が進まないし、フェレ峠以上にすぐに息が苦しくなってしまう。
途中から暗くなりヘッドライトをつけたり、つけ直したりするのを口実にして、ちょこちょこ止まってしまうようになった。
久々かつCCCでは最大のエイドであるシャンペにたどり着くも、ヘトヘトだし、
時間も予定ピッタリくらいで、まだ先は長いのに貯金を使ってしまったことに焦る。
ランナーとサポーターでごった返して、ゆったりできる感じじゃなかったし、なぜか着いた途端に鼻血が出てきたし、もうなんなんだ~~(´;ω;`)
フェレ峠とシャンペまでの登りがきつすぎて、このレベルの登りあと3回って、つらすぎて絶対無理だって思った。
そこで、スタート後数時間の相方につらい旨をLINEするも、無理しないでね。なんて言ってもらえるはずもなく、
あんまり食欲はないけどフルーツやらリンゴジュレやらちびちびつまみ食い。
噂に聞いていた麺入りスープをもらってみたけど、フォークとか持ってきてないから食べられない!
助けを求めようかなと思うけど、鼻血ティッシュ状態で情けなさすぎて、スープだけ飲んで諦めるって感じで、全然うまく補給できなくて、さらに焦る。
時間ないしとにかく出るしかないって思い、エイドを出る。
◎割りばしでもなんでも持っておくことをオススメする◎
Champex-Lac~Trient 70km 4349m+ 17:17:12 (17:19)
日も暮れたし、山頂付近は寒いかな、と薄い長袖ベースレイヤーを着た。
シャンペ出てからしばらくは、シャンペ湖の近くの舗装された道を走りを交えて早歩きする。
あまり食欲はなかったけど、この辺りから水をたくさん飲めるようになる。
前半のエイドでフラスクに足したスポドリがまずすぎて、途中からは捨てて、基本水だけ飲んで、エイドごとに塩タブをかじるようにしていた。
ここの登りが一番しんどかった。全然前に進まなかった。途中、多いときは10分に一回くらい道端に座って息を整えないとしんどかった。
止まっては星がたくさんの夜空を見上げて、眠気ではないけど、なんだかぼーっとしていた。
長い長い登り、まだこの先も登るのに、今こんなんじゃ、もうダメなんじゃ…。完走できないこと、リタイヤすることを考え始めて、つらくなる。
相方も頑張ってるのに、せっかく一緒に来れたのだから、2人で完走したい。
私のせいで、素晴らしい思い出に、ほろ苦い要素を余計に添えたくない。
2人で完走出来たら、どんなに嬉しいだろうか。
そんなことばっか考えながらようやく登りきって時計をみると、予想に反して、ほぼ予定通りの時間で来れていた。
ここはみんなが苦しむところなんだ。まだ諦めちゃいけないんだ、と思う。
下りは結構走りやすい道が続き、幸い足が動き、呼吸も登りと比べて楽なので、飛ばせて、ちょいちょい抜かす。
途中、下を見ると明るい大きな建物があって、こんな夜中にすごく盛り上がっているエイドだ、とすぐ分かった。
けど、あまりに遠くに感じて、まさか次のトリエントだとは認識できなかった。
橋?みたいなの渡ってから、めっちゃくちゃ急で走れたもんじゃない階段続きの急下りになって、ようやく、あそこまで降りるんだと絶望した。
さっきまで気持ちよい下りだったのに、足が死ぬじゃないか…本当にドSコースだなと思う。
相方と後で話したけど、UTMBではそんな急な階段はなかったという話で、実はここら辺ちょっとコースが違ったのかも???
Trient~Vallorcine 83km 5186m+ 20:56:16 (20:57)
また急登。だけど、さっきほどしんどくなく、ゆっくりだけど歩き続けることができるようになる…!
前区間の下りも割と気持ちよく来れたし、ここでウルトラ特有の復活を感じる。
つらくても復活を信じて進み続けるしかないんだよね!気持ちも元気になり、だいぶ楽になる。
それでも長い登りで、少し胃が気持ち悪くなりそうだったので、慎重に、たまに休みつつ進む。
この区間は、ずっと先の登りまで続くヘッドライトの光の列が遠くに見えて、絶望する一方で、これが噂の…!とちょっとわくわくする。
ヘッドライトの光の列が星空に登っていく、なかなかきれい?だし、面白い光景でした。
森の中からだんだん開けた草原風になっていくと、静かな中にカウベルの音が聞こえる。
人がいる!チェックポイントが近いのかな…?と期待したけど、放牧されている本物の牛だった。
勝手にがっかりするけど、明るいライトでチラチラ照らされて、こんな夜中に起こされて困っているのは牛かもしれない。
山頂ちょっと手前にチェックポイントがあり、テントと焚火があった。寒くは感じなかったけど、焚火の周りで少し休んで出発。
山頂までは、遠く感じた。
バロシーヌまでの下りは、途中から大きな岩がごろっごろした、広い道路みたいな感じで、そこまで急下りじゃないけど、私には走りにくかった。
なかなか、下りも走らせてくれないな…と焦るも、この区間もほぼ予定通りの時間で着く。
ペースは遅くなっているけど、完走した人みんなもそうだったんだ。
となんとかなる気がしてくるが、これは油断しすぎなのでした…。
Vallorcine~La Flegere 93km 24:56:18 (24:28)
最後の登り!山に入るまでは、かなり緩やかな登りで、せっせと早歩きできた。
途中で日が昇った。
距離にして3-4km、標高にして1/3弱に見える1つ目のチェックポイントにはあっさりと着いた。
しかし、ここからの登りは急で、なかなかいい感じの道だが、まぁまぁきつい。
完走はできると思い込んでいるので、岩場でたまに座って休みつつ、いい景色だなー風が気持ちいいなーとかのんきに考えていた。
そろそろ着くかな~あそこら辺が頂上かな?と思って着いたら、まだ先があった。
あの先かな?と思ったらまた違った。
山に隠れた雲がチェックポイントのテントに見えて、今度こそあれかな?と思ったけど、着いてみたらまた違って、
ようやくずーっと先にチェックポイントのテントが見えたころには予定してた時間を過ぎてしまっていた。
さすがにちょっと焦るけど、登りで急げるほど余裕はなかった。
日が高くなり、暑くなるけど、朦朧としていたシャンペからの登りで、
ベルトにくくりつけてた、レイドライトのお気に入りのサハラキャップを落としてしまっていた。(結構ショック!)
日差しが強く、夜が明けてからゴールまででかなり日に焼けてしまった。
頂上について、最後のエイドまで急ぐぞ!!!と思うけど、意外と単調な下りではなく、走りづらい。
全く焦ってないマイペースランナー(多分9:30スタートの12:00ゴールでいい人たち。私は9:00スタートの11:30ゴール)の層が厚くて、
みんな全然走ってくれないし、シングルトラックだから抜かせない。
どんどん時間がなくなっていく…やばいやばいやばい。(めちゃめちゃ焦)
最後の最後で抜いて、ラストのエイドを完全にスルーして飛び出したのが、9:56とか。
◎最後の登りは長いし、フェイクが多いので油断禁物◎
La Flegere~Chamonix (ゴール) 101km 26:03:55(26:00)
結局11:30までの1時間半で8km走らないといけなくなり、そんなペースでこれまで一度も走れたことないし、
下りも急で全然走れないことばかりだったのに大丈夫なのかと
ガチで焦るが、ここまで24時間超やってきたことを絶対無駄にはできない…
最後だし、どうなってもいい!って気持ちで飛ばす。
焦りすぎて、初っ端道を間違えてゲレンデを下り降りてしまうも、
後ろのランナーが気づいて叫んで教えてくれた。
もし教えてくれなくて、ここで道に迷ってたら、絶対にゴールできてなかった...感謝しかない。
周りはゆっくりなランナーが多く、かなり抜かした。
不思議なことに、ずっと痛みを感じていた右膝も痛みを全く感じず。アドレナリン効果なのか。
シャモニーからのハイカーの声援を受けながら、シャモニーの街を見下ろしながら、下り続ける。
結局、この区間がレース中で一番速いペースだった(笑)
だけど、決してまだまだ余力が残っていた訳ではなく、下りきって、まだ30分強時間が残っていることに気づくと、
一気にしんどくなって、たくさんの人が応援してくれる中、ゴール直前までは歩いてしまった。弱すぎ。
本当にウルトラは、気持ちの問題だなと思う。
ゴールの瞬間は、心底ほっとしたし、嬉しかった。
もし待ってくれている人がいたら絶対泣いてた(´;ω;`)
走った直後の身体の状態は史上最高にやばくて、足と腕はどこを触っても痛くて、1時間ぐらい動きたくなくて、日陰で転がっていた。
※でもその後の回復は意外と早くて、幸い怪我もなかった(´▽`)
日差しが強くて、とってもいい天気だった。
ニューハレのテーピングの跡がくっきり日焼けしてしまって可笑しいことになっていたけど、この夏全然焼けてなかったから、勲章だな!と少し嬉しかったり。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます