みなさん、こんばんは。
仕事で借りている駐車場の大家さんに賃料を支払いに行ったんですが・・・
毎年1月に、ご実家のある三陸からワカメを頂いているんです。
とっても肉厚のワカメで、なかなか手に入らない貴重なものだそうです。
ところが、昨年末の大型台風のせいで、養殖していたワカメが根こそぎ流されてしまい、今年はワカメを楽しむことができなかったどころか、収入がゼロの一大事だった、と聞きました。
そのとき、ご高齢のじい様が、
「被害が大きかったことも然ることながら、海の様子が今までにないくらいおかしい・・・」
と感じられたそうです。
そのことは大家さんも聞いていて、ご実家では、
「”この程度”で済めば良いが」
とみんなで話していたそうです。
このじい様のご両親が明治の大津波を経験していて、そのことから、海からだいぶ遠い、海抜の高いところに自宅を構えたそうで、敷地内にあった井戸も”万が一”に備えて、ずっと毎年の検査と清掃を続けてきた、とのこと。
「大家さん、ご実家の方はいかがでしたか?」
と伺うと、ご実家は大丈夫だったけど、親戚も周りの家も全て押し流され、大勢の知り合いが亡くなってしまった、とのこと。
年末に養殖で大きな打撃を受け、そして更には命まで奪われる危機が迫ってきた・・・とても残酷ですね。
地震から津波が来るまでの時間、振り返らずに一目散に高台まで走れ、と教えている小学校があるそうです。
兄弟や友達、自分の大切な人が転んでしまい、振り返る時間すらない状況は、私には想像できません。
100年に一度、関東大震災も同じように言われていますが、本当に来るかもしれない大地震の備えや心構えは忘れてはいけない、と思いました。