みなさん、こんばんは。
Aさんの家探しで、今日はハウスメーカーの引渡し直前の物件を見に行きました。
メーカーはセルコホームとインターデコハウス。
どちらも寒い地方の家作りをしているメーカーです。
セルコホームは、主力商品であるツーバイシックス工法の商品価格が、カナダドル高も影響して以前よりも高くなっています。
2年前に頂いた見積書には、建物本体価格が30坪で1400万円ほどだったんですが、いまでは1800万円くらいになってしまうようです。
そこで、セルコホームでは廉価版とまでは言いませんがツーバイフォーをラインナップし、坪単価50万円前後の商品”クレアハウス”を出しています。
商品としては、壁・床下・天井とも断熱の厚みが薄くなり、設備も建材も全てコストダウンしたものを使っています。
ただコストダウンと言っても、人によってはそれで十分な可能性もありますし、今日はこのツーバイフォーの商品を見に行きました。
断熱性能は、窓がシャノンウィンドウの樹脂サッシLow-Eペアガラスを採用しているほかは、グラスウールの壁・天井断熱とスタイロフォームの床下断熱という仕様で、Q値としては2.0前後というところでしょう。
意匠的には、壁・天井には一般的なクロスを貼り、フローリングは1階にムク材、2階は永大産業製の合板フローリングを使用。
建材はオリジナルのものが付いていました。
換気は第3種換気と言われる個別換気、オール電化のためエコキュート370㍑のものが取り付けられていました。
細かい部分で言うと、バルコニーは排水が2箇所にオーバーフロー管もきちんと付いていたり、エアコンのスリーブが付けられていたり。
給水管は架橋ポリエチレン管、排水は塩ビ管でした。
このように、坪単価50万円で作る家としては仕様的には十分なものでした。
あとは、ツーバイフォーにするかツーバイシックスにするかですね。
次にインターデコハウスの完成物件
今まで見たことがなかったので、すごく楽しみにして行きました。
こちらもツーバイフォーで、準防火地域でなかった場所に建てられていた為、サッシは準防火認定が取れていない樹脂サッシを使用。
従って、準防火地域ではYKK製アルプラという、アルミ・樹脂複合サッシになります。
ガラスはLow-Eアルゴンガス封入ペアガラス。
アルゴンガス封入してたって、10年もすればガスが抜けちゃいますけどね。
断熱は、天井がブローイング式のロックウール、壁がグラスウール、床下がスタイロフォームという内容。
こちらもQ値2.0くらいでしょうか。
このメーカーは、元々輸入建材メーカーということもあり、フローリングにしても塗り壁にしても、建具にしてもユニークな商品が使われています。
塗り壁は室内の質感がアップして良いですね。
ツルツルしているので、子供がこすっても大丈夫そう。
価格は3500円/㎡とのこと。
壁紙の3倍くらいでしょう。
建物は延べ床35坪だったんですが、本体価格で1900万円。
坪単価は60万円弱というところですね。
ただ、メーカーの地元北海道ではツーバイシックスが主流なため、ツーバイシックスに仕様変更する場合の差額は坪単価+2万円くらいで収まるとのこと。
つまり、ツーバイフォーはセルコホームの方が安いけど、ツーバイシックスはインターデコハウスの方が安いということになります。
これらのことは、当然見積もり仕様書をキチンと比較しないと分らないことですが、単純に比較するとこんな感じです。
どちらも天井断熱が標準なんですが、当然、屋根裏収納やロフトを希望すると屋根断熱にしてもらうことができるんですが、何だか営業マンと話をしているとそんなに前向きな感じではないですね。
天井断熱は170㍉の断熱を吹くので性能が高いが屋根断熱は断熱の厚みが取れないので性能が落ちる、な~んて言っていましたが、垂木をツーバイシックスやツーバイエイトにして断熱材の充填できる厚みを増やせば良いこと。
むしろ、せっかく家を建てるのに、屋根裏は使わないのが標準みたいな感覚を持っているのは、ちょっと頂けないですね。
空間全部使った方が、絶対良いと思うんですが・・・
インターデコハウスは、壁に断熱材を充填する前に先貼りで気密シートを貼り、断熱材を充填した後に室内側にシートをタッカーで止めるんですが、そこまで気密性能を高める努力をしているのであれば、第1種計画換気を標準にせず、第3種換気にしているというのはちょっともったいない感じがしますね。
来年2月頃に土地探しに目処が付いた段階で、候補となるハウスメーカーに見積と仕様、間取り図面を用意していただき、当店でプレゼンテーションをお願いしようと思っています。
その土地探しは来年早々に現地案内を本格スタートしますが、ハウスメーカー選びよりもこちらの方が深刻ですね・・・