hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『365日の献立日記』というミニ番組は素晴らしい

2020-06-08 05:00:00 | グルメ


外出自粛のおかげなのか、週末は同じテレビ番組を見ながら過ごすことが多い。ドラマやバラエティもいいし、2時間近くやっているNHKの真面目なドキュメンタリーも悪くはない。しかし、マイベストはと聞かれたら、この日曜日朝の5分のミニ番組なのである。

Eテレでやっている『日曜美術館』は30年以上続く老舗番組でレベルも高く、見応えがある。しかし、今回紹介するのはその直前の午前8時55分(再放送らしい)からやっている『365日の献立日記』である。これは女優の沢村貞子さんが26年半ノートに綴っていた『献立日記』を再現するものでナレーターは鈴木保奈美さん、料理は飯島奈美さんが担当。

6月7日は『ローストビーフ』だった。お肉屋さんに貞子さんが格安で分けて貰った大きな牛肉を料理していくわけだが、まず肉が竹の皮に包んであるのが嬉しい。

再現したのは昭和49年4月19日の献立、この頃にローストビーフを家庭で?と思うけど外で食べるより安く作れる、ダイヤの指輪を買うと思えば美味しいものが食べたい、と沢村さんが言い訳しているのが面白い。



牛肉にニンニクと塩をすり込み、周りをフライパンで焦げ目を付けて、タマネギを敷き、アルミホイルで包み、オープンに。次に取り掛かるのが自家製マヨネーズ作り。野菜サラダを作る。それにしても50年近く前のサラダにグリーンアスパラが入っていたのに驚く。(僕が初めて食べたのはいつだっけ?)



次に付け合わせのじゃが芋をフライパンで焦げ目を付けていためるのだが、ここでもちゃんとオリーブオイルを使う。(この時期からオリーブオイルを使っていたんだ)



肉のソース作り、玉ねぎと醤油がベースだが、ハチミツが隠し味。そんな工夫をするのが素晴らしい。


肉が焼き上がり、アルミホイルのまま少し寝かせ、そして切る。その断面が顔を出すのがこの番組のハイライト、確かに旨そうな肉である。
最後の盛り付けはワンショットのみでもっとじっくり見たいところだが、全体で5分だからしょうがないけど。

なんとなく亡くなった祖母が調理していた洋食を思い出し、ほっこりした。しかし、先週の『家庭で握る握り寿司』のマグロも素晴らしかったが。
こんな素晴らしく、押し付けがましくない美食番組を見れることは、コロナの数少ない恩恵かもしれない。