鉄道シリーズその252。引き続き駅スタンプの2回目。『一枚の切符から』は1年で終わり、続く『いい日旅立ち』キャンペーンは1978年から始まった。山口百恵のキャンペーンソングを覚えている方は多いと思うが、スタンプに関しては新たに制作されるというより、従来のデザインから『一枚の切符から』を削ったスタンプが多かった。
『わたしの旅』という大規模なキャンペーンが1980年に始まった。これはスタンプが主体のキャンペーンで740駅を国鉄指定駅にしてスタンプを設置、専用の台も用意する力の入れようである。スタンプは形が丸・四角・五角・六角、色が赤・黒・紫と12種類に分類し、例えば紫×丸は『温泉が特色の駅』、赤×五角は『風俗、行事、お祭りが特色の駅』のように分類された。
なお、最も少ないのが黒×六角の『何かが国鉄で一番の駅』で12駅しかなかった。
スタンプノートも『わたしの旅スタンプノート』に変わり、1ページに2つ押印できるものも登場した。
さらにこれらとは別に新幹線乗車記念スタンプが設置、東北と上越は開業時に開業記念スタンプが設置された。
ほかにも1980年に始まったチャレンジ企画『いい旅チャレンジ20000km』のスタンプが九州に置かれた記録もある。しかし、1988年の国鉄分割民営化以降はそれぞれの会社が独自に企画を行うようになり、全国規模でのスタンプが置かれたのは『わたしの旅』が最後となった。(以下、次回)