hokutoのきまぐれ散歩

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小舟町八雲神社大祭の御旅所を訪ねる

2018-09-15 05:00:02 | 日記

勤務先の事務所がある日本橋小舟町は浅草寺の提灯の奉納では有名であるが、ちょうど今、4年に一度の小舟町八雲神社大祭、天王祭で持ちきりである。

御旅所となっている小網町児童公園は事務所から見える位置にあるが、1週間ほど前から足場が組まれ、それにむしろをかけて急遽神輿や太鼓などを格納できるようになっていた。

日本橋小舟町は小さな町であり、20分もあれば町をくまなく歩ける。しかし、その町には神社は一つ、常盤稲荷神社があるだけである。それでは今回の祭りを行なう小舟町八雲神社はどこにあるのだろうか。これが、最初の素朴な疑問であった。最初に正解を言うと神田明神の境内の一角にある。


というのも八雲神社は元は江戸城内にあったが、城の拡張にあたり、神田明神や天王社は神田明神のある場所に移った。(これは神田明神に借りている訳ではなく、あくまで一緒に移されたと町会の人は言っている。)

天王社は大伝馬町牛頭天王社・南伝馬町牛頭天王社・小伝馬町牛頭天王社の3つに分かれ、小伝馬町牛頭天王社を小舟町会が1666年に引き継ぎ宮本になったという歴史がある。

私はまずは小舟町八雲神社が見たいと思い、神田明神を訪ねる。現在は神田明神の境内が工事中のため、神社の前まではいけないが、確かに小舟町八雲神社、大伝馬町八雲神社、江戸神社は神田明神の境内に並んで祀られている。


神田明神には何回も足を運び、銭形平次の碑などを見たことはあったが、このような神社が周りにあり、さらに関東大震災や戦災で燃えた神社を合祀する社もあることを始めて知った。

次に御旅所に行くが、そこには昨年装飾などをやりかえた立派な神輿(昭和7年製、それ以前のものは関東大震災で焼失)が置かれていて、地元の方々が説明をしてくれる。


特に四神(朱雀、玄武、青龍、白虎)が彩色されたものが繰り出す祭りは珍しいそうである。

とにかく、説明をする人の話に熱がこもっていていかに地元の人が大切にしている祭であるかはよくわかる。また、何しろ4年に一度の大祭であり、15日はこの町内を神輿がくまなく回るとのことであった。
その方に聞いた話だが、戦後浅草寺の提灯の権利を松下幸之助が売ってくれないかと小舟町会にあったのだが、町会は断り、結果松下幸之助は雷門の提灯を奉納したというエピソードを教えてくれた。日本橋は神田などと同様にプライドの高い江戸っ子の町である。