『バスシリーズ』その16。『都県境をゆく路線バス』第3弾東京・神奈川の県境を越えるバスに乗ってみた。東京・神奈川をまたぐバスとしては(反01/反02)五反田駅〜川崎駅西口・東急バスが有名であるが、今回は丸子橋を渡る(玉11)二子玉川駅〜多摩川駅〜武蔵小杉駅東口・東急バスにしてみる。
二子玉川駅はいつのまにかスタイリッシュな駅に変貌、バス乗り場を探すところから始めたが、バス停は一番近い7番乗り場。玉11は殆どが多摩川駅止まりで平日終点まで行くのは1日14本しかない。私が行った際も止まっていたのは多摩川駅行のため、これに乗車、まずは途中まで行く。
二子玉川の高層住宅群を抜けるとバスは右に曲がり、その先の玉堤通りをひたすら走る。右側にはずっと多摩川が流れ、河川敷には木が生えているところもあれば野球場やテニスコートになっているところもある。
左手には東京都市大学のキャンパスが見えてくる。乗降は結構あって、殆どのバス停に止まる。
しばらく行くと『玉川温室村』というバス停があった。
あとで調べてみると戦前に農業の高度化の一環で付近の農家が温室を作り、高価に売れる花卉や野菜を作ったため、このように呼ばれた。しかし、太平洋戦争となると空襲の標的にされかねないと温室村はなくなり、戦後一部はまた作られたが、現在は痕跡は石の道標があるくらいだと言う。
さらに行くと『多摩川グラウンド』というバス停も。以前は巨人軍の練習場があったあたりである。右手、多摩川の向こう側に見えていた武蔵小杉駅周辺の高層マンション群が大きくなり、さらに丸子橋が見えてくる。(以下、次回)