正月の風物詩で最大のスポーツイベント箱根駅伝が大歓声の中で今年も終了した。結果は山の神と言われた柏原竜二選手が卒業後、2位に甘んじていた東洋大学が見事に完全優勝を果たした。前監督が一人5秒縮めれば全体的1分近く早くなる、その心がけだという言葉には重みがある。
この駅伝の魅力は枚挙にいとまがないが、今回ずっと見て、敢えて述べると(1)1位の選手から大きく離されると繰上げスタートしなければならず、襷が繋げない悲劇となる(今回の3区、国士舘大)(2)どんなに調子が良くてもマラソンの半分の距離を走るのでどの選手にもリタイアリスクがある(2区の山学大)(3)毎年10校しかシードになれず、それ以下の場合は翌年に厳しい予選会をクリアするリスクがある(かつての優勝校も亜細亜大のように出れないケースはままある。今回は法政大)(4)普通の駅伝では考えられない箱根の山登り、山下りがあるといった点が挙げられ、これだけでもかなりのドラマが毎年作られる。また、それが出場23校の中で上位、中位、下位それぞれのグループで起きるため、例えば野球のペナントレースと違い、それぞれの注目度が高い点である。
ところでTVでも放送していたが、新築なった讀賣新聞本社の横に歴代の優勝校の名前を刻んだレリーフと絆と名付けられたブロンズ像が置かれている。
因みにまだ今年の優勝校の名前はきざまれていない。その中で我が母校の慶応義塾大も優勝経験がある(昭和7年)ことを知り、改めて感心した次第。