深大寺に初詣に行く。さすがに三が日ではないため、植物園近くの駐車場は特に待たせられることもなく、すぐに入場。駐車場の周囲も大きな木に覆われ、吉祥寺からわずか車で15分でここまでに武蔵野が残っていることにいつも感動する。
深大寺は天平時代(733年)の開創と言われている浅草寺に次ぐ東京の古刹で周囲も広く、数々の建物が点在する。小生はそれこそ幼稚園の遠足で来て以来、植物園とともに50年近く通っている好きなポイント。
参拝はまず開山堂に伺い、次に元三大師堂、そして本堂の順でお詣りする。そのあと、釈迦堂に行き、銅造釈迦如来倚像(白鳳仏)にお詣り。
白鳳時代の金銅仏で昭和19年に盗難にあったままの奈良新薬師寺香薬師如来立像と兄弟仏と言われるもので、椅子に掛けたお姿は実に素晴らしい。にも関わらず、無料で拝観できる有難い仏様。拝観を終えた後、境内で昨年同様新たな熊手を購入する。
因みに元三大師とは比叡山の第18代天台座主を務めた実在の高僧で慈恵大師良源(912~985)が本名。正月3日に亡くなったことから通称を元三大師という。つまり昨日が命日である。深大寺で2009年11月に行われた元三大師の中開帳(なかかいちょう)の際に一度だけ元三大師像を拝観したが、この像を再度みたいものである。
参拝を終えたら、次は深大寺名物のそばを食する。蕎麦屋は30軒ほどあるが、いつも行くのは水車小屋の先の大師茶屋。いろいろな店に行くのもいいが、贔屓の店を決めてもう10年になる。今日は昼時のため、少し待たされたが、味噌おでんのコンニャクをつまんだ後、相方とたぬきそば、大ざるをシェアして食べる。寒いので熱いたぬきそばもいいが、やはり冷たい水できりりとしまったざるを少し甘めのタレでいただく味には叶わない。
その後、寺のまわりの茶屋を冷やかし、今日のお詣りは終了。今年も良い年にしたいものである。