放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

鳥取➖松江➖出雲の旅#2(20191101ノドグロ)

2019年11月12日 02時30分19秒 | あんなこと、こんなこと、やっちゃいました

 実は今回の旅はBELAちゃんの仕事がメイン。
 「結婚25周年旅行中!(はあとまーく)」と叫ぶ前に、鳥取に行かなきゃならない事情があったのだ。
 それゆえに旅行の計画は全てが急で、BELAちゃんは泊まる宿の確保にも空路便の確保にも苦労をした。
 ここ「鳥取砂丘コナン空港」でも、観光設備を愛でる余裕なんぞあろうはずもなく(喫茶ポワロにも寄らず、物陰に潜む怪盗キッドにも気づかず)、ただひたすら発車を呼びかけている鳥取駅行の循環バスに飛び乗った。
 
 ・・・。なワケで。
 ここから先の行程については、僕らの勝手では済まないので伏せておく。諸事すませて鳥取駅前のお宿に辿りついた時にはもうすっかり日が暮れていた。
 本日のお泊りはビジネスホテル。ただし大浴場あり。ここ大事なポイント。
 BELAちゃんが苦労して大浴場のあるビジネスホテルを捜してくれたのだ。
 とりあえず、カードキーを受け取り、客室へ。荷物を置いたらすぐに街へ出た。今日はお店を予約しているのだ。
 
 鳥取駅前で明日乗る列車の時間を確認。乗車券を買い求めに「みどりの窓口」へ。いろいろ仙台にいてもJR西日本の特急券が買える予約アプリがあるのは案内ポスターで分かったけど、せっかく窓口来ているんだから、直接訊いて買えばいいということに。で、二日間乗り放題乗車券を買えば、特急の自由席にも乗れておトクだと教えてもらった。さすが「みどりの窓口」。予約サイトだけの情報じゃあ分からないことって結構あるよね。

 明日の切符も買えて安心した。ご飯食べにいこっ。
 鳥取駅前は繁華街の様相はしっかりとあるものの、せかせかしていなくてイイ。人通りはあるのだが、どこかゆったりしているから雑踏にイライラしなくて済む。
 お店はちょっと迷ったけど、すぐに分かった。さっぱりとしたお店。居酒屋だが、郷土料理もある。こういうお店は好き。
 お通しを頂いて、地酒飲み比べ、刺し身盛り合わせ、郷土料理盛り合わせを注文。荒っぽい注文だったけど、これが美味しかった。
 刺し身を口にすれば、旨くてふ、ふ、ふ、と笑みが漏れる。
 郷土料理のらっきょう、ホタルイカなど、これまた、ふ、ふ、ふ。
 地酒を含み、また刺し身で、ふ、ふ、ふ。しばらくお互いニヤニヤしながら箸を動かしていた。不気味だったかも?

 僕らも魚が美味いと言われる県から来たのだが、山陰の近海魚も美味いと思った。魚が美味いということは、お酒も美味しく呑めるということ。日置桜、鷹勇、諏訪泉に辨天娘。出羽上越下越の地酒は硬度があるが、同じ日本海でも山陰の地酒はそれほど硬度を感じない。フォッサマグナを境にして、水の味が違うのではないかというのが個人的な見解だが、これはこれで呑みやすい。自然と箸もお皿に伸びてゆく
 ところが一つだけ困ったことがある。
 箸を運べば運ぶほどお皿の上が寂しくなってゆくのである。これはどうしたことだろう。

 隣の席にもお客さんが座った。土木関係者のようだ。飯場の話をしている。

 さて、と。お皿の上がどんどん寂しくなってくる。おでん行っとこか。あれ、本日の焼き魚はノドグロか。
 さっそく、おでんとノドグロを注文。お酒も日置桜を追加。と思ったらもう在庫がカラのようで、鷹勇にする。

 おでん来た来た。大根軟らかそう。おでんで正解。二人で手際よく二等分して口へと運ぶ。そこへノドグロが運ばれてきた。
 大きめのアジと同じくらいのサイズ。でも焼き魚を箸でつつくと雪のような白身である。とても上品な味。高級魚だと聞いていたが納得。
 東北地方の沿岸部でも「どんこ(エゾアイナメ)」という白身魚がいるが、こちらは見た目はともかく、味は上品と言える。でも姿があまり上品ではないので姿焼きにはなりにくい。ノドグロは姿焼きOKだから、こっちのほうが有利かな。
 美味しいお魚は、首の付根の肉がごちそう。それから頬の肉、目玉の周りのゼラチン。怖がらずに召し上がれ。よく動かす部位の肉は発達しているからなのか確かに美味い。頭骨も完全に分解してキレイに食べた。

 ここではた、と気がついた。
 鳥取でまだご飯、食べていない。

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