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薄暑
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新緑揺らす風の五月は心地よい季節
一年で一番心地よいかもしれないですね
しかしそれもつかの間
気温がぐんぐん上がってときにはもう真夏
かなり汗ばんで真夏のスタイルも見かけたりします
暑いといっても手ぬぐいを離せないほどではないから
手ぬぐいでぬぐった汗の後の風が心地よい
言葉としてはあまり日常使われませんが
俳句の世界では微妙に違う季節感を
句にしてゆきます
「あぶらとり一枚貰ふ薄暑かな」 日野草城
「水音の方へ薄暑の径たどる」 隅柿三
「ひんやりとパールピアスも薄暑かな」 やまだみの虫
写真は・・雪柳の萼片
春に桜と一緒に咲いた花を「綺麗だね」と言った人々の
優しい思いがハートの形になって沢山残ったいます
(画面隅のブックマークからも行けます)