***
花筏
***
ハナイカダと聞くと真っ先に思いだされるのが
桜の花びらが散って水に流されてゆく様子を
思い浮かべるそうですが
ここで登場する花筏はれっきとした名前の花です
各地の山林の湿気のある場所にはえて
葉の先が尖りギザギザがあります
若葉は山菜として食べられるそうです
5月頃に葉の中央に薄緑色の小さな四弁花を咲かせます
雄花は数個、雌花は一個が葉につきます
葉の上に咲く花を筏に見た立て名前です
最後の写真が雌花です
俳句の季語としては「花筏」「ままっこ」
「ままっこや檪(くぬぎ)ざわざわ鳴るばかり」 広瀬直人
「花筏蕾ぬ隈なき葉色の面に」 中村草田男
(画面隅のブックマークからも行けます)