肝臓癌に対する、抗がん剤の動脈注入と動脈塞栓の治療後の評価は、手術前1ヶ月でのCTで行われました。
写真は、治療時のCTで腫瘍に詰めたリピオドール(白い部分)が腫瘍の範囲で、2ヵ月後のCTでミラノ基準の移植適応内まで縮小しています。
採血でも腫瘍マーカーが、AFP 33.9(0-8.5)・PIVKAⅡ 1021(0-40)と高かったものが、両方とも正常範囲内に下がりました。
ミラノ基準は、保健適応内まで満たすようになったのですが、保健適応となるのは腫瘍の大きさだけでなく、肝硬変の状態がchild-Pugh分類でC(重度の肝硬変)でないといけないのです。
したがって、今回の移植に関しては保健適応外(完全自費)で受けることとなったのです。
状況にもよりますが、一般的に800万~1500万円までの間のお金がかかる見込みでした。
家の借金もあり、移植後にどの程度復職できるのかもわからない状態でしたが、こののまま癌で死んでしまえば、家の借金は保険でチャラ、家族には保険金が入るのでお金に関しては安心・・・
移植を受けると、家の借金+手術の借金・・・
お金で命の方向性が決まるという問題に直面してしまいました。
つづく・・
CT撮影してきました。
マシンはいつも撮影しているのと、素人目には同じなのですが、造影剤を注入してからの体の反応がいつもと違いました。
いつもは、他の方が言うような不快感はあまり感じないのですが、今日は体の熱さ感が強かったです。
それにしても最近は、注射針の痛みが身に染みます。
入院中は、鈍感だったのかほとんど気にならなかったのですが、今はハッキリ言って痛いです。
通常の造影CTですと、1秒当たり造影剤は1ccで投与されることが多いので、熱感や不快感はボーっと長めに感じるのですが、血管の走行などを3次元で細かく描出するためには、造影剤の投与速度を1秒間に3~5ccにして、ダイナミックCTをすることが多いと思いますので、そのために熱感強かったのではないでしょうか?
また、投与スピードが速くなると通常の注射針(規格22ゲージ)では細いので、今日は太目の針(規格20ゲージ)のため、痛みを強く感じたのではないでしょか?
造影のときに使用する針は、翼状針という銀色の針に黒い翼のような羽がついたものではなく、サーフローとかインサイトとか呼ばれる、2重構造で針でさして、外套(外側のプラスチックのやわらかい針で血管を守る)で確保するので、より太いものになります。
最近痛みが強いのは、そのせいかも背入れませんね!
結果が良いといいのですが・・・
最近はその日に放射線科医が、撮影した画像に所見(どのような結果なのかを説明すること)を記入し、電子カルテ(コンピュータを使用したカルテシステム)に反映されるので、昔みたいに、1週間後に結果がでるなんてことはなくなったのですが・・