生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

今後について

2013-05-24 18:54:41 | 胆管狭窄の治療(移植後5年目)
今日の午前中に、主治医の先生にエコーをしていただきました。

恐る恐る結果を聞いてみると、心なしか拡張が和らいでいるようだと・・・

肝機能なども良くなってきているので、今回はこれで治療を一時終了し、経過をみていくこととなりました。

来週の月曜日に採血し、結果の改善認めれば退院となります。



しかしっ  拡張が増悪したり肝機能が上昇してくるような場合には、以下の方法でステントを入れるそうです。

1)もう少し腰のある(要するに堅い)ガイドワイヤーを使用して、ERBD再挑戦

2)PTCDチューブを体外から拡張した胆管に挿入し、肝臓表面と皮下組織が固まるまで体外に胆汁を排泄し、2週間から1ヶ月で瘻孔が完成したところで、その穴にガイドワイヤーを通して、総胆管内に導き、その先端をERCP下に捕まえて胃から口に導く。それに沿ってダイレータ-を挿入し、肝臓の方からテンションをかけることにより腰が出来た状態となるため、しっかりと拡張できる。そしてステントを挿入し、流出が問題なければPTCDを抜去する。

3)手術で、狭窄部の胆管を空腸に直接縫い合わせる(これは胆汁漏等もあったので、癒着が厳しいことが予想され、出来れば行いたくない)

以上の方針となりました。



ご心配おかけしました。

ところで、2回目のENBDトライ後に右前腕の皮静脈炎がおきて、周囲がパンパンにむくんでしまいました。けっこう気に入っていた末梢ルートでしたが、堅くなってつぶれてしまいました・・・残念。静脈さんご苦労様でした。
左眼窩外側部がしびれています。まぶたの閉じ具合も左右で違和感があります。ずっとうつぶせで、長時間治療を行っていたので、圧迫でこうなったのだと思います。徐々に改善していますので、このまま様子見てみます。