生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

明日のERBD予想・・・・

2013-05-21 21:19:59 | 胆管狭窄の治療(移植後5年目)
今日は、イベントがなかったので明日のERBD予想図を作ってみました。



最初の写真は、先週の治療時の模式図です。


兄から、右葉をいただいたため自分の総肝管と、兄の右胆管を直接つないでいます。

胆管は血液のように、常時液体の流れがあるわけではないので、よく詰まったり狭窄してしまったりします。

私の場合は、吻合部がコの字に曲がっており、同じ部位に細くなった原因があります。

移植後から今まで、後区域枝は慢性的に拡張していまし、ENBDやERBDなど何度か行い拡張を試みました。うまくいかなかったのですが、前区域枝が正常であり、肝機能も落ち着いていたため、経過観察となりました(結果オーライで約5年間)。

5月採血で、AST・ALT・ALP・ビリルビンが上昇し、再検査でも下がらず、今回の入院となりました。

1回目のENBDでは、移植後のため胃などが曲がっているために、なかなか入らず、記憶はありませんが大暴れしたそうですm(._.)m

総肝管内で造影剤を流しても、狭窄より末梢の方には入らず、全部下流に流れたそうです。

そこで、ガイドワイヤー(柔らかくて細い金属ワイヤー)を使って、何回かつついてみたのですが、コの字に曲がっているため、横方向への力がかからず、タイムアップとなり、終了したそうです。



そこで、明日は2枚目の図のように、総肝管内にバルーン(水風船)で蓋をして、造影剤を流し、末梢の方向へ造影剤が流れるようにするそうです。
それにより、曲げられたガイドワイヤーを使用し、方向を確かめながら強めにつっついて狭窄部位を超えれば、これで8割の作業が終了となります。

その後、ガイドワイヤーに沿わせて、ステント(プラスチックの筒)で狭窄部をまたぐような形が出来れば、完璧になります(図3が完成図)。

胆管内に圧力をかけるので、今回は治療後熱が出るかもしれません。



本音を言うと、先週の治療後から検査値は少しずつ下がってきています。いじったことで少し流れが出ているようです(事実:便の色がものすごく緑っぽいくてびっくりしています)。

このまま無罪放免も、期待しちゃうのですが・・・・
(ステント入れると半年に1回交換作業が必要なため (´・ω・`))

でも、突然入院したりすると職場にご迷惑がかかってしまうので、辛抱します・・・
先生はがんばってください・・・・

早く終わらないかな-