8月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:3343 1日に読んだページ:107
楽園の真下 (文春文庫)
読了日:08月01日 著者:荻原 浩
“日本でいちばん天国に近い島”「志手島」は多くの自殺者が発見され、「死出島」とも呼ばれている。その島で巨大カマキリが見つかったというニュースを聞いたフリーライターの藤間は現地へ。なぜ自殺者が続くのか?なぜカマキリは巨大化したのか?そしてさらなる悲劇がー。 ☆☆★ いやいやジェラシック・パークか…って突っ込みたくなるが、しかし科学的(?)にめっちゃリアルでありそうでほんと怖いんですけど❕💦
江ノ島西浦写真館 (光文社文庫 み 41-1)
読了日:08月06日 著者:三上延
百年続いた写真館の館主、祖母・西浦富士子の遺品を整理するために、桂木繭は江ノ島を訪れた。かつてプロの写真家を目指していたが、ある出来事がきっかけで、今はカメラを持つことができない繭。懐かしい写真館を訪れ、祖母と親しかった人々と出会うことで、封印していた過去が少しずつ露わになっていく。そして――。写真の謎解きと、人間の過ちと再生を描く物語。 ☆★★ 大好きだったビブリア古書堂の事件手帖の作者の作品なんで期待したが、推理要素が弱くて人情噺としても脆弱で、ちょっと期待外れだったのが残念。江の島周辺の風景描写も弱かった。
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫 ひ 17-20)
読了日:08月07日 著者:東野 圭吾
「お兄ちゃん以外、信じられなくなっちゃった」電話は切れ、妹は殺された。愛知県警交通課の兄・和泉は、犯人への復讐を決意し、現場の証拠を隠蔽する。容疑者は元恋人の男と親友の女。決め手が見つからないなか、練馬署の加賀刑事だけは兄の工作を嗅ぎ取る。あなたに真相が見抜けるか。究極の“犯人当て”小説。 ☆☆★ 古い作品で、加賀恭一郎シリーズ .としては第3作。予想を裏切る展開が、しかも二転三転し、現在でも十分通用する斬新なサスペンスだ。一気読みしてしまった。
銀行狐 (講談社文庫 い 85-19)
読了日:08月16日 著者:池井戸 潤
「正義? ある程度までいくと、政治力でねじ曲がるやつのことか?」。銀行には金と秘密と謎がある。いや時には、「狐」から頭取宛てに恐ろしい脅迫状が届いたり、金庫室から老婆の頭部が見つかることも――怨みを買うことは日常茶飯事、となれば犯人像もまた多岐にわたる。動機は金の怨みか、憎しみか、悲しみか。日常に亀裂が走り、平凡な人間に魔が差すときを描いたミステリー短編集全五編。 ☆☆★ 5編の短編のそれぞれの事件ともに銀行が関係し、銀行員が犯人だと想像は付くのだが、接点が見えない。で、けっきょく犯人に結びつく接点・手口に意外性がありすぎて面白過ぎる。
項羽と劉邦(上) (新潮文庫)
読了日:08月18日 著者:司馬 遼太郎
紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望”とは何かをきわめつくした物語である。 ☆★★ 北方謙三版三国志を読み終わって、うっかりまたまた長編に手を出してしまった。しかし司馬さんの場合、人文・歴史書みたいになってしまって、物語がなかなか躍動しなくて、とっても読みづらい…。
(新装版)サファイア (ハルキ文庫)
読了日:08月28日 著者:湊 かなえ
あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。「やっと、自分から欲しいものを言ってくれた」と喜んでくれた彼は、誕生日の前日、待ち合わせ場所に現れなかった……(「サファイア」)。人間の不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と希望を描いた珠玉の物語。表題作他「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」「猫目石」「ムーンストーン」「ガーネット」全七篇。 ☆☆★ どの短編も湊かなえさんらしく素敵だった。自分としてはイヤミス本領発揮な「真珠」、悲しい恋の物語「サファイア」、切ない友情のお話し「ムーンストーン」がよかったが、サスペンスとしては「ガーネット」もよい❕
sex (講談社文庫 い 101-5)
読了日:08月29日 著者:石田 衣良
好きな人とたくさん――。夜の街灯の下で。学校の図書館で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の十二編。 ★★★ 女性の書いた作品だと思っていたのに、でもなんか違和感があって、けっきょく男性の作品だった。どおりでグロイ…。
小説ヤマト運輸 (新潮文庫)
読了日:08月29日 著者:高杉 良
今日送った荷物が、全国どこにでも、すぐに届く。宅急便。わたし達が享受する“当たり前のサービス"開発の裏には、壮絶な戦いがあった。運輸省、郵政省という国家権力による妨害。金で政治家を取り込んだ競合他社。配送革命と称賛された「クロネコヤマトの宅急便」は、いかにして生み出されたのか――。新インフラ誕生の全貌を描いた、圧巻の経済小説。『挑戦つきることなし』改題。 ☆☆★ 今では当たり前のサービスだが、産みの苦しみはこれほど壮絶だったのか。しかしいまだに苦難は続いているが…。自分としては特に創業期のパートが一番興味深かった。
土曜夫人
読了日:08月30日 著者:織田 作之助
死の直前まで読売新聞に連載され、未完。群像小説とも言え、17人の登場人物の1人1人が主人公である。戦争直後の「女の都」京都を舞台に、当時の世相、風俗を浮かび上がらせている。 ☆☆★ 突然、ブチっと音を立ててお話が終わってしまって当惑したが、作者死亡で未完だったのか。戦後直後の京都の世相や風俗や人々の生きざまが興味深いが、ストーリー自体はこんがらがっていて難解だった。
読書メーター
楽園の真下 (文春文庫)
読了日:08月01日 著者:荻原 浩
“日本でいちばん天国に近い島”「志手島」は多くの自殺者が発見され、「死出島」とも呼ばれている。その島で巨大カマキリが見つかったというニュースを聞いたフリーライターの藤間は現地へ。なぜ自殺者が続くのか?なぜカマキリは巨大化したのか?そしてさらなる悲劇がー。 ☆☆★ いやいやジェラシック・パークか…って突っ込みたくなるが、しかし科学的(?)にめっちゃリアルでありそうでほんと怖いんですけど❕💦
江ノ島西浦写真館 (光文社文庫 み 41-1)
読了日:08月06日 著者:三上延
百年続いた写真館の館主、祖母・西浦富士子の遺品を整理するために、桂木繭は江ノ島を訪れた。かつてプロの写真家を目指していたが、ある出来事がきっかけで、今はカメラを持つことができない繭。懐かしい写真館を訪れ、祖母と親しかった人々と出会うことで、封印していた過去が少しずつ露わになっていく。そして――。写真の謎解きと、人間の過ちと再生を描く物語。 ☆★★ 大好きだったビブリア古書堂の事件手帖の作者の作品なんで期待したが、推理要素が弱くて人情噺としても脆弱で、ちょっと期待外れだったのが残念。江の島周辺の風景描写も弱かった。
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫 ひ 17-20)
読了日:08月07日 著者:東野 圭吾
「お兄ちゃん以外、信じられなくなっちゃった」電話は切れ、妹は殺された。愛知県警交通課の兄・和泉は、犯人への復讐を決意し、現場の証拠を隠蔽する。容疑者は元恋人の男と親友の女。決め手が見つからないなか、練馬署の加賀刑事だけは兄の工作を嗅ぎ取る。あなたに真相が見抜けるか。究極の“犯人当て”小説。 ☆☆★ 古い作品で、加賀恭一郎シリーズ .としては第3作。予想を裏切る展開が、しかも二転三転し、現在でも十分通用する斬新なサスペンスだ。一気読みしてしまった。
銀行狐 (講談社文庫 い 85-19)
読了日:08月16日 著者:池井戸 潤
「正義? ある程度までいくと、政治力でねじ曲がるやつのことか?」。銀行には金と秘密と謎がある。いや時には、「狐」から頭取宛てに恐ろしい脅迫状が届いたり、金庫室から老婆の頭部が見つかることも――怨みを買うことは日常茶飯事、となれば犯人像もまた多岐にわたる。動機は金の怨みか、憎しみか、悲しみか。日常に亀裂が走り、平凡な人間に魔が差すときを描いたミステリー短編集全五編。 ☆☆★ 5編の短編のそれぞれの事件ともに銀行が関係し、銀行員が犯人だと想像は付くのだが、接点が見えない。で、けっきょく犯人に結びつく接点・手口に意外性がありすぎて面白過ぎる。
項羽と劉邦(上) (新潮文庫)
読了日:08月18日 著者:司馬 遼太郎
紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望”とは何かをきわめつくした物語である。 ☆★★ 北方謙三版三国志を読み終わって、うっかりまたまた長編に手を出してしまった。しかし司馬さんの場合、人文・歴史書みたいになってしまって、物語がなかなか躍動しなくて、とっても読みづらい…。
(新装版)サファイア (ハルキ文庫)
読了日:08月28日 著者:湊 かなえ
あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。「やっと、自分から欲しいものを言ってくれた」と喜んでくれた彼は、誕生日の前日、待ち合わせ場所に現れなかった……(「サファイア」)。人間の不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と希望を描いた珠玉の物語。表題作他「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」「猫目石」「ムーンストーン」「ガーネット」全七篇。 ☆☆★ どの短編も湊かなえさんらしく素敵だった。自分としてはイヤミス本領発揮な「真珠」、悲しい恋の物語「サファイア」、切ない友情のお話し「ムーンストーン」がよかったが、サスペンスとしては「ガーネット」もよい❕
sex (講談社文庫 い 101-5)
読了日:08月29日 著者:石田 衣良
好きな人とたくさん――。夜の街灯の下で。学校の図書館で。入院中の病室で。異国の地で。最後のデートで。まぶたの裏で、なにものかに祈りながら。性がゆたかに満ちるとき、生は燦然とかがやく。だからセックスは素晴らしい。頭と心と身体が感じる最高の到達点を瑞々しく描いた、すべての男女に贈る感動の十二編。 ★★★ 女性の書いた作品だと思っていたのに、でもなんか違和感があって、けっきょく男性の作品だった。どおりでグロイ…。
小説ヤマト運輸 (新潮文庫)
読了日:08月29日 著者:高杉 良
今日送った荷物が、全国どこにでも、すぐに届く。宅急便。わたし達が享受する“当たり前のサービス"開発の裏には、壮絶な戦いがあった。運輸省、郵政省という国家権力による妨害。金で政治家を取り込んだ競合他社。配送革命と称賛された「クロネコヤマトの宅急便」は、いかにして生み出されたのか――。新インフラ誕生の全貌を描いた、圧巻の経済小説。『挑戦つきることなし』改題。 ☆☆★ 今では当たり前のサービスだが、産みの苦しみはこれほど壮絶だったのか。しかしいまだに苦難は続いているが…。自分としては特に創業期のパートが一番興味深かった。
土曜夫人
読了日:08月30日 著者:織田 作之助
死の直前まで読売新聞に連載され、未完。群像小説とも言え、17人の登場人物の1人1人が主人公である。戦争直後の「女の都」京都を舞台に、当時の世相、風俗を浮かび上がらせている。 ☆☆★ 突然、ブチっと音を立ててお話が終わってしまって当惑したが、作者死亡で未完だったのか。戦後直後の京都の世相や風俗や人々の生きざまが興味深いが、ストーリー自体はこんがらがっていて難解だった。
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