平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い2321 残念な訃報 

2021-08-29 10:24:36 | 日記
8月27日の夕刊(日経)「追想録」で、熊本大学名誉教授前田浩先生が、5月18日に亡くなられて
いたことを知った。(5月18日の訃報を見落としていた。享年82歳)
私が、医薬品会社に出向していた40年前、抗がん剤の製品化をすすめており、前田先生の研究成果に
基いて、抗がん剤の製品化を進めるためにご指導を頂いていた。
前田先生は、がん細胞は、細胞組織にサイズの大きな分子が集中する「EPR効果」を発見された。
ガン細胞が、高分子を集中させる性質を利用して、がんをヤッツケル抗がん剤と高分子の化学物質を、
くっつけた新しい抗がん剤を作り、がん細胞に直接送り届けることで、がんをヤッツケると同時に、
抗がん剤の副作用を軽くしようと研究されていた。
当時は「ミサイル療法」と呼ばれていた。
私が出向していた会社は、あるカビが、自分を守るために、襲ってくる敵に向かって出す「猛毒」を
精製できる会社だった。大手製薬会社と共同開発して、製品化され、肺がんやすい臓がんなどの
抗がん剤として、大手製薬会社によって、病院向けに販売されていた。
抗がん剤は、がん細胞ばかりではなく、良細胞にも効いてしまい、頭髪が抜けたり、強いけん怠感など
副作用も強く、何とか、副作用を軽くすることは出来ないか、が、当時も今も、大課題なのです。
前田先生の、がんの性質の発見と、その性質を利用した、副作用を軽くする抗がん剤の「ミサイル療法」
によるがん治療法研究の成果などが認められ、前田先生は、ノーベル賞候補に挙がっていた。
私も、熊本大学の前田先生のところに、製薬会社、高分子の化学物質をつくる化学会社の人と何回も、
ご指導を頂きに伺った。新しい抗がん剤は、10年後くらいに、製品化された。
現在は、当時のものより進化した、先生が発見された、がんの性質を利用した抗がん剤が開発され、
病院の治療現場で、使われているようです。
命の最大の敵、戦争を無くすことも、がん克服、新型コロナ克服など、病気克服も人類存続のキー(鍵)。
まだまだ、ご活躍頂きたかった。残念。前田先生のご冥福をお祈りいたします。
ウォーキングで出会った雲

8月29日「今日は何の日カレンダー」より 焼き肉の日、秋田県の記念日、文化財保護法施行記念日
▲ファラデーの電力実験(1831)▲韓国併合で朝鮮に改名(1910)▲初のケーブルカー、奈良に登場(1918)
▲ドイツの飛行船ツェッペリン号が22日間の世界一周に成功(1929)▲プロ野球、テレビ本放送開始(1951)
 ▲宝塚歌劇「ベルサイユのばら」初演(1974)▲電電公社は、電話加入数が3千万を越えたことを発表。
アメリカ合衆国に次いで世界第2位(1975) ▲HIIAロケット成功(2001)▲米を襲った、巨大ハリケーン
・カトリーナで死者1836人(2005)