ハッピー&ラッキー

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ヒートフォニックスFeaturing ANATAKIKOU

2006-03-08 | ANATAKIKOU
この日のラジオは「幻想港町」で始まりました。今夜は「俳句を謡ってみませんか」ということで、まず季語から作ろうという話が始まりました。「たとえば春ということで『リクルート』とか」と藤井さんから例題が。そこで「眠たい電車」がかかり、その曲明けに「この曲も春っぽい曲やね」と藤井さん、すっかり季語を意識するモードになっているようです。しかし「そうやね。でも冬になったって言ってるんですけど」とアッサリ松浦さんから返されてしまいました(笑)。

「俳句とは5・7・5で詠われる、江戸時代に完成された世界でもっとも短い詩。ちなみに俳句を有名にしたのは松尾芭蕉で、俳句という呼び名は明治時代に正岡子規があとでつけたらしいです」と、俳句に関する情報を解説している藤井さん。「これをふまえて、まず季語から考えていきましょう。どうですか北條くん松浦くん」と聞かれて、「考えてますよ…『サマーセーター』とかね」と、直球な季語を持ってくる松浦さん。「季節は限定しないけど、『模様替え』とかね。どうとでも取れますね」と北條さんもやる気で参加してきます。すると「『もたいまさこ』とかね」と言ったのは松浦さん。エンジンかかってきました(笑)。「『もたいまさこ』は季節は冬ですね」と断言していますが何故。しかし「そうやな、どっちかって言うと冬やな」と藤井さんは納得しているようです。「あの人は夏やないでしょう」「秋冬物やな」と盛り上がっています。「『相撲取り』とかは。今ちょうど春場所やからね」と北條さんが案を出しますが「夏場所もあるよ」と松浦さんに突っ込まれ、「まあこれも『模様替え』みたいなもんで」と適当な答えにメンバーも受けていました。「あと『カーリング』」と言ったのは松浦さん。それには賛同されたのですが「ちょっと変わったところで『メグ・ライアン』」とまたしても固有名詞が。「これは季節はいつですか」と藤井さんに聞かれ「くしゃくしゃ髪の毛感が秋冬っぽいじゃないですか」と、独断で進めて行っています。それを聞いて「人名で言ったら誰やろうなあ…『ドラミちゃん』」と北條さん。別に人名じゃなくても。しかも「ロボットやで?」と松浦さんに突っ込まれてしまいます。「やめてや、ちゃんとしようや」と小声で松浦さんが言っていますがそれを言う権利はあるのか(笑)。さらに「人名続くけど『片岡鶴太郎』」と人名シリーズを続ける松浦さん。季節は芸術の秋だそうです。「『占い師』」と言ったのは藤井さん。「冬の寒空でお客さん待ってる(イメージ)」とのこと。「あー、でもね僕京都で昔冬に占ってもらったことあります」と松浦さんの印象も手伝って「やっぱり冬なんや」と結論が出ていました。「あと『初体験』。ちょっとシモに行っちゃいますけど」と藤井さん発言。「夏?」「夏でしょう」と季節も決まったところで「ほくちゃま何か…」と松浦さんにうながされた北條さん、「夏といえば『トップガン』」とすごいのが出てきました。さらに「僕また思いついた、病院系で『内科外科』」と、アイデアが尽きぬ北條さんです。この辺で「今出た季語をまとめてみましょう」と読み上げた藤井さんに、「僕もうひとついいですか。『遣唐使』」と、追加したのは松浦さん。季節は春だそうです。「遣唐使冬には行けないでしょう!」という主張がその根拠のようですが(笑)。季語と季節を確認しているさなか「ドラミちゃんの季節は?」と聞かれた北條さんが「秋です」と自信を持って言ってしまうのも面白い。「あと季節がら『転校生』とかね」と、まだまだ案は出てきそうです。ここで「黄色い道」が流れ、その間にメンバーが今出来た季語を入れた俳句を考えることになりました。

さて曲が明けて発表タイム。ジャッジを番組スタッフSさんにしてもらうことになったそうです。まずトップバッターは藤井さん。

「内科外科 一人で受け持つ お医者さんごっこ」

これに対して評価は「まあ普通かな」でした。続いて北條さんの選んだ季語は『転校生』。

「初日から トップギアーの 転校生」

もう松浦さんが吹き出しているのが聞こえます。しかし評価はまたしても「まあ普通かな」に、「ええー!?」と不満げなメンバー。「マジで?」「めっちゃおもろかったよ今の」と文句が出ました。「初日からトップギアーの転校生…もう張り切り倒してるわけですね」と北條さんの解説がまた面白い。「これ絶対いじめられますよね!」と松浦さん大受けです。レベルの高いジャッジに「じゃあ気合入れて僕、季語は『鶴太郎』で」と松浦さんが名乗りました。

「描きたいね 魚が跳ねたら 鶴太郎」

これの判定は「まあまあいいんじゃないの。けっこう良かったと思うよ」と高評価だったのですが、「えらそうな言い方」「あんま嬉しくないっすね」と、メンバーも言いたい放題です(笑)。続いて再び藤井さん、季語は『カーリング』で。

「カーリング 汚れたテレビに 気がつかず」

「これ分かる? みんな分かるかな、磨きまくってるのを見ながら汚れたテレビには気づいてないっていう…」と解説に「まあまあいいんじゃないの」の評価が出ました。しかし「これ良かった?」「難しい…ツボが分からなくなってきた」と困惑する松浦&北條組。それは遠回しに藤井さんの俳句がダメだと言ってるんですか(笑)。ここで「番組のあとに麻耶さんできるかな?」「季語も俺ら設定する? 『織田裕二』で!」と、スゴイ無茶振りをしたメンバー。「夏で!」とダメ押しする松浦さんでした。続いて北條さん。

「プードルが 不本意なまま 模様替え」

「ちょっとシュールすぎるんちゃう?」「そうやな」との、松浦さんとの会話が聞こえて、判定は「ダメ! 出直して来い!」でした。「なんでー? これ飼い主がさ、犬あんなセーターなんか着たくわけだよ」とぼやく北條さん。まあまあ、とメンバーがなだめながらも「北條さん、僕知り合ってからずっと小型犬バカにしてましたから」と藤井さんにばらされてしまい「そんなことない。可愛らしいもんです」とつぶやく北條さんでした。何かこの「小型犬バカにしている」ってフレーズジワジワ来るな。嫌ってるとかじゃなくてバカにしてるってのがいい。コレクターズ加藤さんも、小型犬は「あいつら昆虫だから。虫だね」って言ってたのを思い出します(笑)。次に松浦さん、「季語は『遣唐使』で」と言ったのに「ほんま勝負するなー」と藤井さんに感心されていました。

「怖いよね でも国のため 遣唐使」

これに「まあまあいいんじゃないの」の判定が下り、「(基準が)分からんてー!」と混乱するメンバー。続いて「『ドラミちゃん』行きますか?」と藤井さんから振られて、北條さんが発表しました。

「ドラミちゃん 兄貴の手柄 踏み潰す」

これ私、深夜にもかかわらず大爆笑してしまいました。ご近所さんすみません。メンバーも(特に藤井さんが)受けまくり。もちろん判定は「でら最高だがや!」が出ました。「ドラミちゃんが、ドラえもんが出すよりもすごい気の利いた道具を出して、ドラえもんがすねて、未来へ帰るって言って帰ってまう話があるんです」と北條さんが解説していました。面白すぎる。これが秋の話だったので、『ドラミちゃん』の季語は秋だそうです。ここで聴取者からのメッセージで、「新社会人や新入生の靴やかばんが真新しい春の季語で『黒光り』はどうでしょう」といった案が読み上げられました。それを受けて松浦さんが発表した俳句は

「黒光り 学生かばんに シール貼る」

判定は「普通だな」でした。「この番組スタッフSさまは、キレイなのはダメなんですよ」と藤井さんがしみじみしてます。北條さんのドラミちゃんが一番評価が良かったという結果になりました(笑)。

「というわけで、疲労困憊でございます!」とラストのトークでブッちゃける藤井さん。「頭使うと疲れますね」と、松浦さんもお疲れの様子です。最後はライブ情報の告知をして、「僕ら5月まで予定決まってるんですよ!」と藤井さんが仰々しく言ったところに「普通でしょう」とクールな松浦さんのツッコミがオカシイ(笑)。「そっか、2ヶ月先やもんな」と普通に納得してしまう藤井さんも面白いです。最後に「大賞を取った北條くんに、お別れの俳句を読んでもらって締めましょう」と藤井さんからのフリが。「季語は『トップガン』で行きます」とのつぶやきですでにスタジオは大爆笑です。しかも「季節は春です」と言った北條さん、「『トップガン』春!?」と松浦さんにびっくりされていました。最後の俳句は

「飛行機で 西へ帰るぞ トップガン」

でした。これに「どら最高だがや!」の評価が出て、「ちょっと!」との松浦さんのツッコミがオチとなり、番組終了となりました。今回スゴイ面白かった!

ちなみにこのあとの麻耶さんのコーナーで、『織田祐二』の季語を使い、麻耶さんが作った俳句は

「織田祐二 切り抜きマジで 集めてた」

でした(笑)。織田祐二とのバーチャルデートが楽しめるCD付きの写真集まで買ってしまったと恥ずかしい過去を暴露した麻耶さん、「アナタキコウのメンバーは、ライブ会場でも俳句を披露してくれるそうですからね! 各会場で、地域に合わせた俳句を発表してくれるそうですから楽しみですね!」と、無茶振りのお返しをしていました(笑)。どうするんだそれ。