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Alive Heritages DVDのこと

2007-03-23 | コレクターズ
ちょっと遅れましたがAlive HeritagesのDVDも見ましたー。前回のがライブハウスでの映像だったのに対してこれは熊谷市民ホールのライブシーンなんですね。しかし何というか、リーダーの若いころ、声も人相も違いすぎて、正直BIKEのライブ映像には心躍るものはないなあ。今大好きなコレクターズの、大好きな加藤ひさしの過去の映像となればそりゃもうありがたいのは確かなのですが、このときのライブ自体に魅力を感じるのとはまた別問題なので、なんとも複雑な心境でした。今まで「THE BIKE」というバンドは、「リーダーが以前やってたコレクターズの前身バンド」という情報でしか自分の中には存在しなかったので、もっと「今のコレクターズの前身」という意味で貴重なものという印象でした。しかしここ数週間でBIKEの音源を聴き、映像を見て、以前のメンバーの方との対談なども読むにつれ、当たり前ですが「BIKE」というバンド自体の自我が私に見えてくるわけですよ。そうなると、じゃあこのバンドをどう思うんだって疑問がわいてきて、「コレクターズの前身」という意味ではなく、BIKE自体を独立したバンドとして評価しようとする自分がいる。そうなった場合、コレクターズという完成形がいる分もちろんこれも当然なのですが、未熟で未完成なバンドとして見てしまう面もあるわけです。「コレクターズの前身」という、付加価値を越えてまでの魅力は感じないなと。

でもここがめんどくさいところなのですが、もちろんそこにいるのは加藤ひさしで、私の大好きな歌を歌ってるし、今はコレクターズでやっていない曲(自分にとっては新曲のよう)を聴くと、やっぱりリーダーらしいクセみたいなのとか感じられて、そこがいいなーとも思っちゃうわけですよ。「僕は大丈夫」の「I'm alriht」から「It's alright」に流れるところなんか、もう加藤ひさし節というようなテンポの良さで大好き。

なのでBIKEを独立したバンドとして評価してしまうといいつつ、おそらく「今の加藤ひさし」と比べてしまっている側面も絶対にあると思われるので、私はきっとこのバンドを正当に評価することは出来ないと思います。別に正当に評価してくれと頼まれてるわけではないのでいいんですが。言えることはここで終わらず、よくぞコレクターズという形で20年も続けてくれてありがとうということくらいでしょうか。BIKEはかっこいいし、あの日本が総力あげてダサかった時代において奇跡的なほど、今見てもおしゃれだなと思えるバンドですが、やっぱり刑事がギター弾いてるコレクターズが好きだなあ。今のこのコレクターズという奇跡を生み出す母体となったBIKEには、好きとか嫌いとか言う前にありがとうと言いたい気分です。