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LOSTMAN GO TO CITY in名古屋ダイアモンドホール

2006-12-09 | ピロウズ
ピロウズのワンマン、名古屋に行って来ました。ネタバレあるのでこれから行かれる方は注意してください。





というわけで「LOSTMAN GO TO CITYツアー」、初日の名古屋に行って来ました。開場と開演がちょっと押してのメンバー登場。さわおはシャツにネクタイですがこれ最近多いですね。相当気に入ってるんでしょうか。peeちゃんはロストマンTシャツ、シンイチロウさんはブルースドライブモンスター、淳はバスター君のKISSTシャツでした。

まず最初に流れたのが、「Thank You my twilight」のあのSEでびっくり。いきなりそう来たか! と驚きましたがすごく嬉しかったです。移籍して第一弾の一発目にやった曲がこれってところに、ピロウズの意思表明みたいなものを勝手に感じて胸に来ました。素晴らしい。そして「ROOKIE JET」。えっなんですかThank Youツアー再びですか。普段あまり聴けない曲が立て続けに来て驚きながらも超嬉しい。そしてさわおが「久しぶりだな!」「相変わらず名古屋アタマおかしいな!」と楽しそうにMC。「リリースが無いのにツアーをやるってのが、ちょっと珍しいことなので…今日はけっこうマニアックですからね」との注意も。いやマニアックリストどんと来いですよ。ここで確か「ブルースドライブモンスター」。新作Tシャツにもなっているからやってくれるだろうとは思ってました! 好きな曲なので嬉しいです。本当カッコイイ曲だ。

そうそうこの日は真鍋さんがまた新しいギターだったんですが、ギブソンの白い、おそらくレスポールjr? だったと思われます。ギブソンなのはヘッドのロゴをガン見して確認したので間違いないと思う。peeちゃんがギブソンって驚いたけどすごくかっこよかった。音も良かった。ただ最近ころころメインギターを変えているので、もしかしたら以前のフェンダームスタングの後継者探しで迷ってるさなかなのかもしれませんね。このギブソンに落ち着くといいな。ギブソンのギターはどれもこれもみんなルックスがいいので好き。

「今まで一度もライブでやったことのない曲をやります」とのさわおの言葉に客席大歓声。「4、5年前に出したシングルのカップリングで、あまりにCDの出来がよかったので…だから(演奏に)甘めでお願いします」と弱気なコメントとともに始まったのは「Scent of sweet」でした。でもCDに比べて劣ることもなく、可愛くていい曲でした。もちろん私も初めて聴けたので、これも嬉しい。

途中さわおが顔を拭いたタオルを持ったまま、真鍋さん側の袖にはけるシーンあり。スタッフに何か指示でも出したのでしょうか。すぐに戻ってきたのですが、そのことを「前に可愛い子がいるから、電話番号渡してってスタッフに言ってきたんだよ」とMC。するとすぐさま客席から男性の「ありがとー!」との声が(笑)。フロア爆笑。「ポジティブシンキングだな!」とさわおも笑っていましたが、「おいしいところ持っていかれたな…」と悔しそうです。別に笑いを取ることが仕事じゃないからいいんですよ。

「キム・ディール」や「New Year's Eve」など、いい雰囲気のポップソングをはさみ「今日はここで初めての、新曲をやります!」とお知らせ。「レイディ・バード・ガールという曲で、これはもう、今日の帰り道『あの曲のときのさわおさん、かっこよかったね』って言いながら帰ってもらおうと思う」と、自信ありげ。可愛くてシャープで軽快で、すごくかっこいい曲でした。どれに似てるというのが言えないですが、もしかしたらリビングフィールドのころの感じに一番印象が似てるかも。そのまま続けて「プロポーズ」。冒頭のpeeちゃんとのユニゾン、以前はアカペラっぽくなかったっけ。今回普通にドラムが入って、以前のもメリハリ効いてて好きですが、こっちの方がロックっぽいかも。その後さわおがギターの弦をびよーんびよーんはじいてるので、チューニングでもしてるのかと思いきや、そこからなんと「モンスターCC」へ! ごめん気付かなかった! これもまた地味で埋もれがちなレア曲なので、生で聴けるとは思わなかったですよ。初めて聴くって曲がすごく多い。ライブだと意外に骨太で不思議な曲ですね。

「ロボットマン」が聴けたのも嬉しい。あと「リタリン202」もあって、冒頭数曲もそうですがThank Youの中からたくさんやってくれたのが嬉しいですねー。このアルバム大好きなので、Thank Youツアー以降あまり聴けなかった曲たちが再び聴けたのに感動でした。

「このツアーの直前まで、レコーディングをしていました」と報告。「シングルと、シングルのカップリングと…細かいこと言うようだけど。あとアルバムのもう半分くらいはレコーディングを終えてます。もう、この時期が一番歯がゆい。早く聴かせてやりたくて!」と可愛いこと言うさわお。しかし客席からの反応が不満だったのか、「なんだよ、ここは『早く聴きたいー』とか言うんじゃないのか? 俺は褒められて伸びる人間だぞ! お前ら早く聴きたくないのか?」とフロアに褒め言葉を強要(笑)。「早く聴きたい!」との歓声を受けて、ようやく満足そうにうなずく山中さわお(38)です。そこで真鍋さんに向かい、「ねえ真鍋くん、今回のアルバムいい曲ばっかりだよな?」と同意をうながそうと話しかけますが、真鍋さんはさわおと逆の方を向いてチューニングしてらっしゃいます。「にこにこしててぜんぜん人の話聞いてないな!」とさわおが突っ込むと、真鍋さんは客席に向き直って「褒められて伸びる子です」とさわおに手を差し伸べられました。またしても大拍手に気をよくするさわお。しかし厳密には「いい曲ばっかりだよな?」の質問自体には答えてませんね(笑)。

新曲のレコーディングの流れから「この夏からいろんなところで披露してます」と「スケアクロウ」へ。曲もうかなり覚えたよ。切なくて美しいいい曲ですね。

メンバー紹介でのMC。まず「ベース、鈴木淳!」と振られた淳は、「こんな僕ですが、レコーディングにも参加してます。でもベースって3日くらいで全部録り終っちゃうんですよ」とのコメントを。それは淳の仕事が速いってことなんでしょうね。「だからここ最近の楽しみは、ご飯が何かってことです。今日はそばかよ~カレーがよかったな! とか」と続けると、「おじいちゃんかよ!」とさわおからのツッコミが。その突っ込みも正しいのかどうか分かりませんが。

「ギター真鍋吉明」の紹介で話し始めたpeeちゃん。「皆さん、ここの会場で、明日は何の予定が入っているかご存知ですか」といきなり質問されます。「中部大学ボーカル部」との、思いもかけない答えにフロア大受け。「ボーカル部って何でしょう。ボーカルだけの部…めんどくさいぞー」とたたみかけられ、さわおが「それって普通にアカペラ部じゃないの?」と笑ってました。

「ドラム、佐藤シンイチロウ!」とさわおが言うと、客席からしんちゃんしんちゃんの大歓声。何、今日はしんちゃんファンが多かったのか?(笑)「部活動といえば、わたくし以前ファンの方からジャージをもらったんですけど、(胸を指差しながら)ここに『パチスロ部』って書いてあったんです。さすがにこれを着てスロット打ちには行けないなと思って、まだ着ておりません。プレゼントは冗談じゃないものがいいです」と、相変わらず面白いMCで爆笑を取っておりました。

もっと前だったかな、途中で客席から「お誕生日おめでとうー!」の声が。そこで起こった拍手に対し、「サンキューベリーマッチ!」(確か)と何故か英語で答えるさわお。そのあと小声で「欧米か」とつぶやいておりました。「いろいろ予定が狂う…」とも言ってたので、何かMCのネタがあったのかな?

アメリカツアーのDVDの告知のとき、「僕の兄が英語ペラペラなんだが、『ロストマンならGOじゃなくてGOSEだ』って言われてしまいました…。間違えたまま世に出してしまった」と言っておりました(笑)。「去年のヌードルズとのアメリカツアーとはまた違って、ヘッドライナーで出演し全箇所ソールドアウトとなったツアーのDVDで」と、自信たっぷり。DVDには副音声でメンバーのバカ話も入るそうです。楽しみだ。

このあとも「Midnight Down」や「ターミナルヘブンズロック」「この世の果てまで」など、大好きでかっこいい曲が目白押し。逆にバビロンやノンフィクション、その未来は今やウォーキングオンザスパイラルといった、普段のライブでのレギュラー曲が無かった、ほんとに珍しい構成のライブでした。

そしてアンコールで「ストレンジカメレオン」。真鍋さんが口ずさむのがいいなあ。冒頭のサンキューが意思表明なら、このストカメはキングレコードへの感謝の言葉に見えましたよ。勝手に。素晴らしい曲です。そしてなんと「CRAZY SUNSHINE」! レア曲も極まれりですよまさか聴けると思わなかったよ…。とてつもなくかっこいいこの曲に生で出会えたことに感謝します。ありがとうピロウズ! ラストは「ロックンロールシナーズ」。あーやっぱりライブだと映える、盛り上がる曲ですね。楽しい気分で終えられました。

追い出しの曲は「スケアクロウ」。アンコールをかなり(一曲分くらい)長い間していたのに、ダブルアンコはかないませんでした。でもすでにスケアクロウ、サビくらいなら歌えるファンが多かったのが頼もしい(笑)。シングルとアルバムのリリースが待ち遠しいですね。レア曲に驚きながら、ひたすら楽しいと思えた、とてもいいライブでした。体中痛いけど。