中学での偏差値が高かった生徒さんが高校でも同じように偏差値が高くなるのか?
簡単に言ってしまえばYesでしょう
中学時代に偏差値が例えば60突破(Vもぎレベルの模試で)しようとしてもできなかった生徒さんが
高校で60(河合模試レベルの模試で)を超えられるか?と言えば厳しいのは誰でも想像がつきます
そもそも中学時代の60と高校での60ではその高さの感触は明らかに違います
中学時代では偏差値70以上の難関校、つまり日比谷高校から戸山高校あたりまでですが
大学受験で70は東大になってしまいます
なので高校受験期に見ていた偏差値から数字的に下がるのはある意味当然です
都道府県別から全国レベルになるという厳しさも実感できますから定期テストだけでなく
高校1年生のうちから外部模試を受けることが重要だと思います
*高校受験より大学受験の方が模試の種類は多く、統一できませんので一言で偏差値を数字化しても
模試により差が生じます
高校受験期に高い偏差値を持って進学しても、近いレベルの学力の集団の中で秀でるのは簡単ではありません
そしてそのレベルの高校は全国にあり、その中のどこに自分が位置しているかを把握する事がまずは大切です
校内順位を上げる必要があるのは全国の同じレベルの中での順位を上げることに共通して考えることができます
例えば、クラス内順位が10位だったとして上に9人いるわけです
全国に同じレベルの高校が100校あったとしたら、自分の上に900人いることになります
実際はもっとありますし、自分の上のレベルの高校も含めて考えるととてつもなく「下」だということが分りますよね
こうして考えた時、校内順位がこれまで以上にリアルな問題ととらえることもできます
冒頭に書いたように、頑張っても偏差値60に乗らなかった生徒さんが高校に進学してから
60を超えていった人を抜かすには相当な努力が必要でしょう
登るのは誰にとっても大変な事です
偏差値70で進学した人と高校で肩を並べるには1年から真剣に学習と向き合い
しかも良質な学習時間の必要性が出てくるのは言うまでもありません
例えばGMARCHクラスの大学に進学したいと思っているなら、高校受験期に偏差値60以下で良いわけありません
そこから狙うのであれば、1年生から受験生という自覚を持ち、日々熱心に学習する姿勢が最低必要です
難関高校に進学した生徒たちの滑り止めとして使われることも考えると、遊んでいる暇などないはずです
実際、中学で偏差値70あった生徒さんは最低ラインがそのレベルになることを予想して学習しているわけですから
下から狙うには相当の努力が必要なことは誰にでもわかりますよね
中学で偏差値が高かった生徒さんはとても有利・・と感じられると思います
実際有利です
しかし、登るのは大変でも下りるのは簡単です
難関校で上位をキープできない時点で成績は下がっていると考え、危機感を持って学習する必要があるでしょう
実際のところ、難関高校に進学した皆さんは国公立大学を受験するでしょう
中学時代の偏差値が通用するはずもなく、順位も下がり始めているのに何の対策も取らないということは
ランク下げをし、早慶にとどまればまだ御の字です
本当に登るのは大変でも下がるのは簡単ですね
当教室の講師は言います
「学校の定期テストは自分を試すチャンス」
*どう取り組むことでどんな結果になるのか
*自分の暗記力を確認する
*解く速さの確認・・・・・・・などなど
順位や結果を恐れるのではなく、このテストを利用して次のテストに向かう準備や
自己分析するためのデーターと捉える
そんな風に学校のテストをとらえていたのか!
と感心しませんか?
この講師の勉強カリキュラムはとても論理的です
一つ一つの学習に根拠があり、今なぜそれをするのか?に対する明確な答えがあります
彼は開成高校でしたが、そのなかでもやはり上位にいたことは言うまでもありません
先日、別の講師が言っていた言葉
「僕たちのレベルの人間は、自分がそれをいつ忘れるかを知っているんです」
え?どういうこと? って思いません?
「問題に向き合っていると、この問題は1週間したら解き方を忘れているだろうな・・とかこの問題はもう忘れる事はないな。
と自分の脳がどの程度かを把握しているんです。」
確かに、違う講師も以前こんなことを言っていました
「問題は忘れるから、忘れたころにまた同じ問題を解く。自分がいつぐらいにこの問題を忘れるかを理解する必要がある。
その繰り返しが定着に結びつき、しかも暗記力が向上し本当の学力がついていく。」
言われてみれば確かにそう!
でも、やはりそれを実行する粘り強さ、実行力がほとんどの生徒が弱いんですね
当教室の生徒さんたちが講師に憧れを持ち、勉強に対して素直になっていく理由は
こうした講師たちの頼もしさにあるのだと思います
中学で高い偏差値を出せたなら、尚のこと大学入試では上を目指して頑張りましょう
中学で本気になれなかったなら、大学進学に向けてこうした講師陣の指導の下
本気の勉強をしてみましょう!
偏差値より、順位より一番大切な事
それは目標に向かって手を伸ばす事だと私は思います