東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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成績が右肩上がりになった生徒さん

2015-06-10 09:00:00 | 学習塾

昨日はある生徒さんの取材にフリーペーパーの「エコレポ」さんがいらっしゃいました

以前の記事でも時折その生徒さんの事に触れていましたが

今日はその生徒さんの成長から教育と子育てに着いて書いてみたいと思います

 

当教室に始めていらしたのは中学3年生になる直前の3月でした

校内順位は下から6番目・・・

そんな生徒さんがたった半年で上位に上り詰めたのです

そんなどこかのパクリのような・・・って思われました?

でも、事実なのです

 

初めて顔を合わせた印象は「不満顔」でした

言い方を悪くすれば「やさぐれている」状態で、入塾もほぼお母さんの意思だったと思います

言葉使いも乱暴で

「なに?来週からここに来んの?あっそ、くりゃいいんでしょくりゃ!」

「なんでそんな言い方をするの?人前で恥ずかしいでしょ?」

と、反抗期真っ盛りの親子の会話が繰り広げられていました

 

唯一、その子は英語が得意でした

得意と言うより「好き」だったんですね、明るく活発で裏のない性格

だからこそ嫌な物はトコトン嫌!

でも、やる時もトコトン!

きっとそうなんだろうな、と思いました

 

公立中高一貫校に見事合格したものの、成績は右肩下がりで

英語で持ちこたえて来た・・と言いたい所ですが

総合での偏差値は50を切っていました

高校受験はないんだから・・と油断しきっていたのかもしれませんが

高校進学前に模試で偏差値63を超えなくてはならないという学校からの通達に

お母さんも焦っていらっしゃいました

期限は半年間です

 

もし、私に子育て経験がなければお断りしていたかもしれません

ただ授業に参加しても成績は伸びないだろうと安易に予想する事ができます

この生徒さんと正面から向き合わなくては伸びない

そして、この生徒さんと相性の良い優秀な講師がいなくては伸びない

無料体験が終わってから私はしばらく考えました

たった半年間で偏差値最低15up・・・間に合う?

でもこの生徒さんが前さえ向いてくれれば可能性はきっとある

そう自分の中で答えを出して、一緒に頑張ろうと決めた事を思い出します

 

通塾が始まった1か月間ほど授業の半分は文句の嵐でした

数学が大嫌いで、「なんで世の中に数学なんてあるんだ!」「誰がこんな問題作ったんだ?」「こんな事してなんになる?」

数字を見るだけで文句が出てくる始末・・

あまりの文句の言いように、私も講師も笑ってしまいます

私たちが笑うと、本人も笑い始め「なんかおかしい事言った?」となぜか皆が笑ってしまう

誰にでも気軽に話しかける屈託のない性格も手伝って、教室の生徒さんとも直に仲良くなり

次第に勉強を目の敵のように見ていた心も穏やかになっていったと思います

 

通塾して3ヶ月も過ぎると

授業の前後はよく私のデスクに来て「ね~来いてよ~~」と愚痴を1人で話し始めます

私は手を止め「そっか~」「大変だね~」と相づちを打っているだけですが、満足そうな笑みを浮かべて

「しょうがない、やってやるか」と勉強を始めます

ここまで来れば安心かな・・・と思っていたのですが

それは甘かった

 

学校の定期テストの結果にお母さんが爆発してしまったのです

お母さんには「見守ってあげてください、叱らずに認めてあげてください」とお願いしていました

しかし、それがどれほどのストレスになるか・・・・

上がらない成績を見て動揺しない方が難しいですよね

でも、「数学を見てください」とお話をしました

しっかり数学は伸びていたのです

底辺一直線だった数学が右上に上がり始めていたのです

そこでお母さんは一旦気持ちを押さえてくださり、もうしばらく様子を見ようと思ってくれました

 

この頃の生徒さんは反抗しながらも勉強に向かい始めていました

でも向かったから、おいそれと成績は伸びません

時間が必要なんです

そこをぐっと辛抱してただじっと待っている方が辛い物です

生徒さんは数学・勉強と向き合い始め、お母さんは不安混じりにも待とうと思ってくれたんです

そんな一山、二山があり、もう前に進むだけでしょう!と信じたかったのですが

その後に更に大きなトラブルが待っていました!

模試まであと2ヶ月と言う夏休みです

 

つづく・・突然ですが、長くなりましたので今日はここまでに!!

 

 

子育ては大変ですが、育ったときの喜びもひとしおです

親の目には見えないかもしれませんが、子どもはどこかで何かしら頑張っています

だから葛藤があり、対立があるのだと私は思います

結果が早いか遅いかは個々の性格や環境が関係します

子どもだからこそ、外部からの影響を大きく受け成績も左右されるのでしょう

一番大きな影響力を持つのは学校でも講師でもなくご両親です

子どもが何かに立ち向かう時、親も親という試練に立ち向かう意思が必要だと

子育てを通して私は学んだように思います