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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

古市古墳群をあるく(藤井寺市編)⑩ ~松川塚古墳・その他~

2016-05-13 00:33:00 | 史跡を歩く
 土師の里駅から、藤井寺市にある古墳の中で足を踏み入れていない松川塚古墳を見に行くために、南へ向かう。土師ノ里駅の前には仲津山古墳の陪冢と考えられる鍋塚古墳がある。前回、訪問したときは、階段にロープが張られており、墳丘に登ることができなかったが、この日は、ロープもなく、墳丘に登ることができた。登ったからといって埋葬施設が見れるとかいう訳でもないのだが、コフニストの性なのかつい墳丘に上がってしまう。この古墳は、仲津山古墳などがある丘陵の端にあり、眼下に土師の里駅を見ることができる。

 

 そして、墳丘からも仲津山古墳の雄大な姿を見ることができる。

 

 鍋塚古墳は、1956年、周囲の宅地開発が進んできたため、古室山古墳、赤面山古墳、大鳥塚古墳、助太山古墳などとともに一括して史跡に指定された。この措置は、藤井寺市に先見の明があったなあと思う。その当時、古墳群の盟主的古墳を、史跡に指定して保存することはあっても、古墳群を構成する中小の古墳まで保存しようという考えはあんまりなかったんじゃないかな。今でこそ、古墳群は点でなくて、面で保存的な考えが珍しくなくなったけど、今から60年前にこんな発想があったのはすごい。今年は、古市古墳群史跡指定60周年ではないですか!何かイベントしたらいいのに。

 

 鍋塚古墳から、仲津山古墳に向かって歩いていくと、後円部の周濠に出る。周濠を巡るように道があり、これまでは、古墳の近鉄電車側しか古墳を見ることができないと思ってたが、もしやと思い反対派に向かって歩いていったところ、ほぼ前方部を除いて、周回できることが判明。

 

 これまで、びっしりと堤の上を住宅が建っているので、てっきり道はないと思っていたのだが、思い込みはいけませんね。

 

 初めてみる仲津山古墳の南側。周濠に水が溜まっていないため、墳丘の形がくっきりと見える。後円部、造り出し、前方部と形もはっきりわかる。これは、古市古墳群の中でも、群を抜いて美しい古墳であるという気がする。これは、収穫だった。
 古墳を周回する小道は、住宅街にでる。そのままぐるっと拝所の前を通って、古墳の北西にある古室八幡神社を抜けていくと、民家の駐車場の端に小さな塚が見える。以前は塚の上に樹木が生えていたが、現在はきれいに切られている。
 これが松川塚古墳である。

 

 松川塚古墳は、一辺20m、高さ3mの方墳であると言われている。
 
 

 ぎりぎりまで、駐車場の車が迫っており、柵をするなどの保存策は必要な気がする。墳丘にゴロゴロと石が見えるのは葺石かもしれない。古墳自体は、ちゃんとした発掘調査はされていない様子で埋葬施設の有無は不明である。ただ、近くで採集された円筒埴輪などから5世紀後半の築造と考えられている。また、昨年、国の史跡に追加指定されており、古市古墳群の中では、史跡に指定された年度が一番新しい古墳である。

 

 松川塚古墳の西側に空き地は、「御陵前駅」という近鉄の駅があった所らしい。
 松川塚古墳の北側には、林古墳群として、13基の埋没古墳が見つかっている。古市古墳群の全古墳制覇まではあと少し。今年中には何とか実現したい。

 【関連ブログ】
古市古墳群をあるく(藤井寺市編)⑦ ~仲津山古墳・三ツ塚古墳・鍋塚古墳~

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