大地の上に一人で立ち、そこで仕事をしている人を見かけた時、ある種、人の活動の原点を見つけたような感動を覚えることがある。長い間、組織された社会の中でのみ、仕事をしてきた反動であろうか。日常時折目にする、現今の農作業は、最新の機械・器具のおかげで、すっかりその原点に帰ってしまった感がある。ひとりトラクターを、コンバインを、操作しさえすれば、事足りるのである。
農地で測量している人を見かけた。樹木の落葉を待っての仕事なのだろう。北寄りの風は、今日も微風である。
大地の上に一人で立ち、そこで仕事をしている人を見かけた時、ある種、人の活動の原点を見つけたような感動を覚えることがある。長い間、組織された社会の中でのみ、仕事をしてきた反動であろうか。日常時折目にする、現今の農作業は、最新の機械・器具のおかげで、すっかりその原点に帰ってしまった感がある。ひとりトラクターを、コンバインを、操作しさえすれば、事足りるのである。
農地で測量している人を見かけた。樹木の落葉を待っての仕事なのだろう。北寄りの風は、今日も微風である。
世の男たちは、竜という生き物を、実在するものと思い込みたがる傾向がある。これは中部地方に限ったことではない。潜在意識の中に、そうあって欲しいとの、祈りめいたものを持っているのである。残念ながら、この件に関しては、我が家の神様を含め、女性の心中は、まるでつかめない。
リュウノヒゲはジャノヒゲとも呼ばれ、どこにでもある草花である。山里で、この季節、その懐をそっと広げてみると、瑠璃色の珠がひそかに輝いている。大事に大事に育てられている宝である。
所用で、1時間早い起床だったせいだろう。朝から、猫たちに落ち着きがない。今すぐブラッシングして頂戴と要求する子、おやつをねだる子と、対応に忙しい。
空は一日中、快晴であった。冷たい風が、抜けるような空に遠慮したか、そよそよとなでるように吹く。刈り込まれた杉の木が、冬の光りの中、シルエット状に見える。
野の草花はことごとく枯れ、遠目には寂しい季節である。外出しても、寒いこの季節には、目が足元もしくは遠くの山へ行きがちになる。いつも見ている中間点あたりには、視線を引き付ける対象が乏しいからである。北風が吹き、雪が積もる日となれば、それが当り前であるが、この冬も、昨冬に引き続き雪は少ない。
歩いていて、ふと前の土手を見れば、12月の自然の野なのに、あれッと思う程カラフルな場所がある。どうやら、思い込みを捨てるようにとの警告のようである。
昨日から暖かい日が続いている。まだ明日、あさって迄位までは寒気が遠慮してくれるらしい。身体の筋肉がゆるむのに合わせて、神経もユルユルになりかねない。要注意である。
神さんの母上は、近くの病院への転院が決まった。家族が日常的に顔を見せられやすくなったのはありがたいことである。