秋のタンポポ 種を飛ばす

 

 

　葉が落ちて、色づいた実が枝をにぎわせている柿の木に、子猫の兄弟が登って遊んでいる。今年は小鳥がさっぱり姿を見せないので、猫同士でじゃれ合うだけである。枝にとまったターゲットに、見つからないようにそっと上り、気づかれない角度からソロソロと近づいていく、感と感覚と動きの繊細さを磨く訓練が、未だ出来ないでいる。

　

　タンポポは苞が反っているから西洋タンポポであろうが、なかなかの働き者である。